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バイオエタノール
~化石時代の救世主?~
北海道情報大学 情報メディア学部
情報メディア学科 新井山ゼミ
0421118 瀬戸 裕
ニュース一覧
• 狭い日本、バイオ燃料にも「わら」活用…農水省実証実験へ
– (読売新聞) (28日10時58分)
• バイオ燃料増産で畜産業に危機感
– 東奥日報 (27日11時19分)
• 路線バスも環境配慮 県と宮城交通 バイオ燃料車を運行
– (河北新報) (25日6時12分)
• 廃木材も利用 国産バイオエタノールに熱い期待
– (産経新聞) (24日23時33分
Yahoo! ニュース 8/30日付より抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl
バイオ燃料という単語が増えている
バイオ燃料って?
• バイオエタノール(Bioethanol )
– 正式名称 バイオマスエタノール
– ディーゼルエンジンでのみ使用できる
• バイオディーゼル(BDF)とも呼ばれる
– 生物資源を原料とする燃料
• 特徴
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埋蔵量に依存しなく半永久的に持続する
二酸化炭素の排出が少ない(カーボンニュートラル)
エンジン交換の必要がない
ガソリンと混合して使用できる
• ガソリンとの直接混合(米国産 E10など)
• エタノールに化合物を足してから混合(ETBEなど)
話題の理由
• 次世代燃料としての面
– ガソリンと混合できる
• 石油依存の軽減
– 米国産 E10はエタノール混合率10%
– 原料となるものが多い=生産性が高い
– 余剰作物や規格外の野菜を原料に出来る
• 環境負荷での面
– 炭素排出量が少ない
• 温暖化対策
– 使用済みの廃油を原料にできる
• 資源の有効活用
バイオ燃料の種類
• 下記2つが主流
– E~系
• ガソリンにエタノールを直接混合したもの
– E3 エタノール混合率3%
– E10
〃
10%
– ETBE
• エタノールと化学物質を合成したもの
• その他
– DME燃料,GTL燃料など
• 資料不足のため割愛
主原料は同じ
原料一覧
• 各国の主な原料
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サトウキビ
ビート
トウモロコシ
小麦
• その他の原料
– モラセス (廃糖蜜)
– 甜菜
– ソルガム
• 日本での原料
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菜種
ヒマワリ
米
ビート
サツマイモ
パームヤシ
ココナッツ
植物性油の廃油
– 実験予定の原料
• 廃木材
• 稲わら
BDFの問題点
• 経済面
– 燃料を作るのに石油を使用
• 地域によりガソリンの方が安価で済む
– 原料によりエネルギー量が変化
• ガソリン1に対しトウモロコシで1.3、サトウキビで7.9
– 原料への輸出量増加
• 食用分の減少
• 家畜用飼料、食用油の値上がり
BDFの問題点
• 環境面
– カーボンニュートラル
• 二酸化炭素は減るが窒素は増加
• 生産過程で二酸化炭素が発生
– 排気ガス
• ETBEではガソリンより高濃度の有毒物質を検出
課題は山積み
各国の取り組み
• ブラジル
– ガソリンへ20~25%の混合義務
• 米国
– 混合ガソリンへの税優遇措置
• 欧州(EU)
– 2020年までに混合率20%を目標
• スウェーデン
– 課税軽減済み
• 日本
– 2030年までに導入量220万㌔ℓ、混合率10%を目標
※税については特に言及していない
国内での取り組み事例
• 2003年
– E3(混合率3%)を販売開始
• 2006年
– 沖縄で公用車120台にE3を試用
• 2007年
– 首都圏でBDF試験販売
– 札幌でBDF燃料車による廃油回収を実験
• 2009年
– 十勝で国内最大級プラントが稼動予定
で、バイオ燃料は本当に救世主なのか?
• 石油代替資源としては有望
– 課題の解決が問題
• 地球温暖化対策
– 効果を疑問視する声も…
• 身近な問題なので取り上げられやすいだけでは?
今後の動向に期待しましょう
参考文献・サイト
• 環境省
– http://www.env.go.jp/
• 農林水産省
– http://www.maff.go.jp/
• 北海道新聞
– http://www.hokkaido-np.co.jp/
• 図解 バイオディーゼル最前線
– 松村正利著 工業調査会
• 植物力 人類を救うバイオテクノロジー
– 新名惇彦著 新潮社
お詫び
• 前倒し発表分を忘れてた
– 大至急作ります
• スライド4枚目、廃食用油について
– データが確認できてないため紹介できてません
– 要望あれば後日もう一回取り上げます