長崎における医師確保の取りくみ 長崎大学産婦人科 三浦清徳 吉田敦 増崎英明 1 2,661(20%) 総数 13,261 1,198(9%) 9,402 (71%) 長崎県の分娩施設からみた分娩数の分布 2 入局者数 年度 2008 2009 2010 2011 ー ー ー ー 2012 県外の 産婦人科へ 就職 他科への 進路変更 長崎大学産婦人科における医師確保の成果 男性医師 女性医師 3 長崎大学産婦人科の取り組み ① キャリアアップの支援 ② 分娩料金の適正化 ③ ホリデー&ワークシェアリング制度 ④ 育児休業の積極的取得 ⑤ 優れた医療技術の伝承 ⑥ 離島対策 4 サブスペシャリティー取得のための教育プログラ ム ① 周産期専門医コース 超音波医学会 指導医・専門医 周産期・新生児学会 暫定指導医・周産期専門医 人類遺伝学会 臨床遺伝指導医・専門医 ② 生殖医療専門医コース ③ 内視鏡技術認定医コース 婦人科内視鏡学会 技術認定医 ④ 腫瘍専門医コース 婦人科腫瘍学会 指導医・専門医 がん治療認定医機構 暫定教育医 生殖医学会 生殖医療指導医 5 専門医取得に向けた産婦人科勉強会 ……………………………………………………………………………………………. 1月31日(火) 産婦人科勉強会(第一臨床研究棟6階 産婦人科医局 18:30開始) 症例呈示 : 婦人科症例 術前診断が困難であった漿膜下子宮筋腫の1例 産 科:長谷川ゆり 産婦人科診療ガイドライン産科編2011 CQ312:妊娠高血圧腎症の取り扱いは? ……………………………………………………………………………………………. 2月7日(火)学術講演会 会場:良順会館 演者:倉敷成人病センター副院長 安藤正明先生 ……………………………………………………………………………………………. 2月14日(火) 産婦人科勉強会(第一臨床研究棟6階 産婦人科医局 18:30開始) 症例呈示 : 産科症例 破水の診断が困難であった羊水過少の一例 婦人科:濱口大輔 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2011 CQ214:良性腫瘍と考えられる卵巣嚢胞の鑑別診断と管理は? …………………………………………………………………………………………. 2月21日(火)学術講演会 会場:ホテルニュー長崎 「なくならない命の流れを紡ぐ生殖医療の現在と未来」 演者:秋田大学産婦人科教授 寺田幸弘先生 長崎大学産婦人科の取り組み ① キャリアアップの支援 ② 分娩料金の適正化 ③ ホリデー&ワークシェアリング制度 ④ 育児休業の積極的取得 ⑤ 優れた医療技術の伝承 ⑥ 離島対策 7 公立病院分娩料 の適正化(60万) 正常産は 診療所へ 診療所分娩料の 適正化(45万) 診療所経営状態の 改善 勤務医の労働環境改善 医療安全の確保 産婦人科医の確保 8 60 42 26 48 30 9 長崎大学産婦人科の取り組み ① キャリアアップの支援 ② 分娩料金の適正化 ③ ホリデー&ワークシェアリング制度 ④ 育児休業の積極的取得 ⑤ 優れた医療技術の伝承 ⑥ 離島対策 10 ホリデー&ワークシェアリング制度 オンコール A病院 (産科救急) 手術の応援 B病院 (内視鏡手術) C病院 (悪性腫瘍手術) 11 長崎大学産婦人科の取り組み ① キャリアアップの支援 ② 分娩料金の適正化 ③ ホリデー&ワークシェアリング制度 ④ 育児休業の積極的取得 ⑤ 優れた医療技術の伝承 ⑥ 離島対策 12 育児休業制度 2007年以前:育休取得なし 各病院の院長と直接交渉 現在:すべての関連病院で 育休が取得可能に 13 2008年度 A病院 B病院 C病院 D病院 2009年度 A病院 E病院 2010年度 A病院 C病院 F病院 1名 1名 1名 2011年度 A病院 E病院 3名 1名 1名 1名 1名 2名 1名 1名 全 員 が 職 場 復 帰 長崎大学産婦人科の取り組み ① キャリアアップの支援 ② 分娩料金の適正化 ③ ホリデー&ワークシェアリング制度 ④ 育児休業の積極的取得 ⑤ 優れた医療技術の伝承 ⑥ 離島対策 15 優れた医療技術の伝承 定年退職後の部長 2009年以前:リタイア 病院長と直接交渉 2010年以降:嘱託医師として再雇用 ・直接指導による優れた医療技術の伝承 ・地域の医療レベルの向上 16 病院 分娩数 手術件数 大学 300 300 A 300 100 B ー 700 C ー 200 D 200 200 E 400 300 F 200 ー G 200 100 男性 女性 ●●●●● ●●●●● ●● ●● ●● ●● ● ●●● ● ●● 医師派遣状況(2006年度) ●●●● ●● ●● ● ● ●● ● ● ● :未就学児童のいる女性医師 17 病院 分娩数 手術件数 大学 300 300 A 300 100 B ー 700 C ー 200 D 200 200 E 400 300 F 200 ー G 200 100 男性 女性 ●●●●●● ●●●●●● ●●●●●● ●● ● ●● ● ●●● ● ● ● ●● ●●● ● ● ● ● ● 医師派遣状況(2011年度) :未就学児童のいる女性医師 :嘱託医師 :非常勤医師18 70 60 50 40 30 20 10 0 2006年 医局員の子供の数の推移 2011年 19 長崎大学産婦人科の取り組み ① キャリアアップの支援 ② 分娩料金の適正化 ③ ホリデー&ワークシェアリング制度 ④ 育児休業の積極的取得 ⑤ 優れた医療技術の伝承 ⑥ 離島対策 20 長崎県上対馬病院:1名 壱岐市民病院:1名 長崎県対馬いづはら病院:2名 佐世保市立総合病院 佐世保共済病院 嬉野医療センター 長崎医療センター 長崎県上五島病院:2名 日赤長崎原爆病院 長崎大学 長崎県五島中央病院:2名 健康保険諫早総合病院 長崎県済生会病院 長崎市立市民病院 長崎大学 関連病院 長崎県病院 企業団 他大学 関連病院 長崎における産婦人科の公的医療機関 21 五島市:人口約40,000人 長崎県五島中央病院:2名 分娩数 :200件 婦人科手術: 50件 患者紹介 医師派遣 長崎大学 患者紹介 患者紹介 当直医派遣 福江産婦人科:1名 分娩数 :100件 22 平戸市:人口約34,000人 平戸地区:産婦人科施設ゼロ 約2時間 長崎大学 医師の増員 ・常勤医師 ・非常勤医師 ・復帰医 ・嘱託医師 佐世保地区 佐世保市立総合病院 分娩数の増加 4名→7名 2009年 394件(母体搬送 98件) 2010年 457件(母体搬送120件) 2011年 410件(母体搬送 99件) ・佐世保共済病院 小児科の集約化 周産期医療の縮小 ・佐世保市内(9件) 診療所の減少: 閉鎖2件(2011)
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