砒素汚染発見への経緯 1970年代 チューブウェル 細菌など 浅井戸 地表水 自由地下水 地上の 影響を 粘土層 受けやすい 浅層地下水 地上の 深層地下水 影響を 受けにくい 1980年代~ 1983年 最初の砒素患者が発見される (隣接するインド・西ベンガル州にて) 1993年 バングラデシュで井戸水の砒素汚染を確認 → 砒素患者が次々と確認されていく 対策の現状 現在まで政府や国際機関が砒素対策の試行 錯誤をしているが、技術的、社会的な問題が 多く恒久的な解決策を得られていない。 Why? 砒素汚染の原因 砒素はなぜ水に溶けている? http://ja.wikipedia.org/wiki/ 参照 もともと存在していたヒ素が、 なんらかの理由で溶け出したと考えられている なぜ砒素は地下水に溶け出すのか? ヒ素溶出のメカニズムはさまざまな国で研究 しかし→ 明確な原因を特定できないのが現状 ただし、調査による統計的データに目を向けると・・・ →溶け出す砒素の量は金属酸化物との相関がある。 2つの仮説 → 酸化説&還元説 FeS2 2 FeAsS Fe2+ 酸化条件 O2 酸化説 Fe2+ As3+ 灌概用地下水の大量汲みあげ 4FeS2 + 1502 + 14 H2O →4Fe(OH)3 + 8SO42- + 16H+ FeAsS2 As(Ⅴ) As(Ⅲ) 還元条件 e- 還元説 As3+ As(Ⅴ) → As(Ⅲ) 鉱物表面に着きやすい 4Fe(OH)3 + 12H+ → 12H20 + 4Fe2+ Asを吸着 しかし! さまざまな条件によって、 地層の砒素は地下水に溶出する。 ので、 地域によっては、上記2つの説以外の 化学変化が起きていることも考えられる。 結論 なぜ砒素は地下水に溶け出すのか? ヒ素溶出のメカニズムは様々な国で研究 だが 明確な原因を特定できないのが現状 対策の現状 現在まで政府や国際機関が砒素対策の試行錯誤を しているが、技術的、社会的な問題が多く恒久的な 解決策を得られていない。 Why? ヒ素流出のメカニズムが不明! ちょっとだけ まとめてみましょうか。 砒素汚染の複雑性 →抜本的対策が不可能 →対策の成功確率が低い 変化する砒素含有量 → 安全⇔危険 → 調査の継続 ホットスポットの存在 →網羅的調査の必要性 →支援が支援にならない 住民の知識不足 長期的支援の困難さ → 経済的課題 メカニズムが不明
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