作文好きになる授業の試み -心の通う作文授業を目指して- 文藻外語学院日文系 大須賀孝明 はじめに 「最新理論に基づく革新的な教授法」! ではありません 作文の授業を楽しくする「ちょっとした心がけ」 目下、試行錯誤中 皆様のご教示よろしくお願いします 大須賀が現在担当する作文授業① 「文法與寫作」 日間部五専5年生(選択) (木)8:10~10:00a.m. 55名 作文学習歴は4年生時2時間(必修) 教科書 なし 能試までは文法。能試後は作文。 500字以上の即席作文(2週に1回) 大須賀が現在担当する作文授業② 「日文寫作」 夜間部四技4年生(必修) (火)6:30~8:10p.m. 39名 作文学習歴は3年生時※3時間(必修) 教科書 『どんな時…表現文型200』 短文作成練習中心 400字程度の作文(月1回) さて本題 「言葉を学ぶ楽しさ」って? → 様々な楽しさ 最も根源的・原初的な楽しさ 「心が通う」 心が通う喜び = 言葉を学ぶ楽しさ 会話などに比べ、「心が通う」実感が少ない どうすれば、この喜びを感じられる? 心の通う作文授業のために その① a)肯定的評価を増やす ・作文に対するコメント ・よい例の紹介 作文、小テスト(授業&Web) b)否定的評価を減らす ・最小限の添削 効果 → のびのび自由に書く気持ち 参考 主な作文のテーマ<日五5> 忘れられないプレゼント 悩んでいる友達へのアドバイス 最近~たこと 次生まれる時は男? 女? 日本人に聞きたい素朴な疑問 卒業を前に、あの人へのメッセージ 参考 主な作文のテーマ<夜四4> 子どものころの思い出 (時間関係) 休日の過ごし方 (並列) 文藻を選んだ理由 (原因・理由) もしドラえもんがいたら (希望) 私の特技 近頃の子供達に言いたいこと 私を変えたある出来事 (変化) 私が生まれた時の話 (可能・難易) (依頼・命令) (伝聞・引用) 心の通う作文授業のために その② a)作文を通して学生が何を伝えたいのか、その ことに正しく向き合う b)学生一人一人の個性に目を向ける (おまけ)教師自身の個性も学生に見せる 効果 → 「わかってもらえた」という気持ち 欠点の補い 文法 →①よくある誤用を整理 →②個別に添削 作文作法 → 今後の課題 おわりに 「心が通う」実感が少ない作文授業 実は、より深く「心が通う」可能性あり それこそが作文授業の醍醐味
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