10/2/24 STPセミナー Development of a Low Energy Electron Spectrometer for SCOPE SCOPE衛星搭載用電子エネル ギー分析器の開発 斎藤研 M1 富永祐 SCOPE計画の概要 複数衛星の同時観測によって、観測して いる現象の空間変化と時間変化を分離 衛星間の距離: 1000 – 5000 km:マクロスケールの情報 <~100 km:ミクロスケールの情報 ・・これらを同時に観測 地球磁気圏の物理現象 の解明を目指す SCOPE計画での低エネルギー粒子計測 MHD近似が成り立たず、プラズマ粒子の振る舞いが重 要となる領域を観測 イオン・電子の時間スケールで測定を行う ~10 sec ~10 msec GEOTAIL Low Energy Particle (LEP) Experiment ・・12 secの時 間分解能 高時間分解能(GEOTAIL LEPの1000倍)の低エネル ギー粒子計測器が必要 低エネルギー粒子計測の概要 Polar Azimuth 印加電圧Vによって、計測 する粒子のエネルギーEn が決まる 観測視野・・polar、azimuth方向 V rc En q 2 r 先行研究・研究目標 外球 Inner sphere 内球 Outer sphere Saito et al., 2009 13.8 cm 3重球の静電分析器 ・・2つの異なるエネルギー帯を同時に計測、時間分 解能を上げる 装置のサイズが大きすぎる ・・装置の感度を保ちつつサイズを小さく設計する 設計目標 観測に十分な感度 ・・ g-factor > 8.0×10^-3 cm^2 str eV/eV 搭載可能なサイズ ・・ 直径20 cm以下のTop-Hat型分 析器 時間分解能 ・・ 10 msec 以下 エネルギー分解能 ・・ ΔE/E = 20 % Polar角分解能 ・・ Δα = 12.5 deg 測定エネルギー帯 ・・ 10 eV〜22.5 keV←32分割して 測定 高感度かつ小型な装置を設計 装置設計 Deflector inner sphere (Δr = 4 mm) outer sphere (Δr = 4 mm) 8.7 cm 搭載可能なサイズ(<20 cm)まで小型化 エネルギー特性 10 eV〜22.5 keVを32stepに分けて測定 inner,outerで一度に2step計測・・16回電圧を切り替える 0V 310 V 770 V 420 V 0V 観測視野 − 0° + 50% 16.0 ・・inner 50% 11.5 ・・outer 90 ° Field of view 11.25 ° Satellite 180 ° 0° 50% 100% 270 ° 16台の装置で全 方向視野を確保 : スピンによらない サンプリング 90 ° Field of view Satellite 180 ° 0° 50% 100% 270 ° 16台の装置で全 方向視野を確保 : スピンによらない サンプリング 収束特性 Theta on MCP 0° 11.25° 11.25° 計測器に、平行な電子ビーム を入射 ビームがMCP上で収束するか どうかを確かめる 時間分解能 サンプリングタイム:0.5 msec 一度に全方向測定可能 ・・・0.5 × 16 = 8 msec < 10 msec 印加電圧の切り替え回数 感度 gi 7.48 10 3 go 1.00 10 2 (cm 2 str eV /eV /22.5deg) Conclusion Saito et al. 本研究 gfactor (cm^2 str eV/eV/22.5deg) 8.65*10^-3 (inner) 9.07*10^-3 (outer) 7.48*10^-3 (inner) 10.0*10^-3 (outer) Δα(50%) 6.4 deg 4.6 deg 16.0 deg 11.5 deg dE/E(50%) 18.8 14.5 23 17 内球の半径 (mm) 108.0 55.0 中間球の半径 (mm) 120.0 59.0 外球の半径 (mm) 132.0 63.0 Top-hatの半径 (mm) 316.0 79.0 装置のサイズを大幅に減らす Δαを大幅に増やす (dE/E、収束特性) →gfactorを保ったまま、観測に適した装置の 設計を行った Future Works 特性計算 ・・g-factorを減少させた際の特性評価 ・・太陽紫外線の影響 テストモデルの特性評価 観測モードの検討 ・・GEOTAILの観測データを用いて、観測領域で十分なカウ ントを得るための観測モードの検討を行う Appendix 掃引エネルギーの対数表示 deflectorの役割 inner : 2 keV outer : 3.3 keV deflectorを用いて、-10°〜10°付近に分布する ように粒子の軌跡を変化させる inner : 2 keV outer : 3.3 keV 0V E -310 V エネルギーの小さな粒子ほど、大きく曲がる E-α特性 GEOTAIL LEPでの測定 1/16 spin spin Mukai et al., 1994 GEOTAIL衛星 0~40 keVのエネルギーを32分割して測る 衛星のスピンを利用して、全方向の視野を確保
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