DCクロマティック補正

Chromatic correction at RCS
野田・發知
町田
DC chromatic correction
 p/p、space-charge tune shift が
ともに大きくなる点でゼロ補正する
のが効果的(入射近傍)
– →181MeVでξ=0
• 高エネルギー側でクロマティ
シティが大きくなる
•
DC設定レベルを高めにすると高
エネルギー側でのクロマティシティ
を抑えられる
– →400,600MeVでξ=0
Fig.1 典型的なlongitudinal parametersで
運転した場合の運動量(Max.)の時間変化
• 低エネルギー側でクロマティ
シティが+に振れるので
head-tail insta.などが気にな
る
– 菖蒲田さんのほうから
報告
Fig.2 Space-charge tune shiftの時間変化(0.6MWcase)
DC level
•
Case studyとし
– 補正なし
– AC励磁
– DC励磁
• 181MeVでξ=0
• 400MeVでξ=0
• 600MeVでξ=0
Fig.3 チューンの運動量依存性(181MeV時)
:600MeVゼロ補正の場合
を考える。
Fig.4 DC励磁時クロマティシティの時間変化( DC励磁時)
Wccs_DC181:181MeVのBrに合わせたDC sextupole を使用した場合
Wccs_DC400:400MeVのBrに合わせたDC sextupole を使用した場合
Wccs_DC600:181MeVのBrに合わせたDC sextupole を使用した場合
Wccs_AC:完全に同期させた場合
Preliminary simulation
• SIMPSONSを用いた評価
– 全ての電磁石(B、Q、S、
Str・・・)は一つのBテーブル
で制御されている。(=完全な
シンクロ状態)
• DCクロマティック補正の評価
を厳密に行うにはプログラム
の変更が必要
• このプログラムの変更はBQ,Q-Qトラッキングのずれを
評価するためにも必要で、す
でにタスクリストにも入ってい
るので6極についてもこの作
業とあわせて行う予定(時期
はまだ未定)
• 今回の評価
– Bの変化のちいさな入射
periodで、クロマティック補正
無し、完全補正、+補正で
ビームロス量、ビームプロファ
イル等にどのような違いが出
るか調べる。
• 実際は時間とともにクロマ
ティシティが変化するので完
全なDCによる評価ではない。
• 高エネルギー側ではクロマ
ティシティ補正が出来ないた
めにチューンスプレッドが大
きくなるが、現コードではその
影響評価までは行えない。
6.68,6.27_181MeV_0.6MW case
•
まずfirst caseとして
–
NCC:ξ=-9、CC:ξ=0、 2CC:ξ=9の比
較を行う。
 p/pによるtune spread
–
•
3rd resonance stopband
–
100
結果
–
–
injection energy=181MeV
beam p ower = 0.6MW
Nmp=200000
tune=(6.68,6.27)
NCC (≈ 0) <CC<2CC
0.6MWではspace-charge tune shift
が大きくクロマティックチューンスプレッ
ドによって integer(ny=6)crossする粒
子が多い。
2CCではinteger crossと3rd
resonance crossの両方でロスが発生
していると思われる。
95
Beam survival ratio [%]
•
CC(≈ 0)<NCC≈ 2CC
red: A-NOMULT-NCC
blue:A-NOMULT-CC
green:A-NOMULT-2CC
90
85
CC
80
NCC
75
–
–
→ 0.2MWにbeam power を下げ、
3rd resonance の影響を確認
→ 0.2MW程度を考えればspacecharge tune shift が1/3となるので
(6.68,6.27)よりチューンを下げinteger
と3rd resonanceの両方をクリアできる
可能性はある。(Ny~6.2あたり?)
2CC
0
100
200
300
400
turn No.
Fig.5 加速初期のビームロス
Note:実際のオペレーションでは、CCを行う際には若干上の
チューン(6.72、6.35)を使用する予定。
500
まとめと今後の予定
– 現時点での見通し
• DCレベルを181-600MeVまで変えても高エネルギー側でのクロマティシ
ティに大きな差はみられない(Fig.4)ことから、入射部近傍での補正に重点
を置いてよいと思われる。・・・integer crossをさけるため181〜400MeVで
ξ=0とすることで効果が見込める
– 今後の予定
• 0.2MWにbeam power を下げ、 3rd resonance の影響を確認
– → 0.2MW程度を考えればspace-charge tune shift が1/3となるので(6.68,
6.27)よりチューンを下げ、integerと3rd resonanceの両方をクリアできる動作
点を見つけられる可能性はある。(Ny~6.2あたり?)
• 運転チューンの調整によりどの程度のビームパワーが見込めるかを探る。
• コードの一部変更
• 高エネルギー側でクロマティシティが大きくなる場合の影響評価
•
クロマティック補正用6極のDCレ
ベルを181MeVとしてビームロス・
プロファイルのビーム電流依存性
を確認
– No error case
– With error case
snoiseコマンドを利用したDCC補正シミュレーション
•
SIMPSONSのノイズコマンドを利用
– 同期条件からのずれを6極のノイズとして取り込む
– snoise機能の検証
• 空間電荷効果無し
• 1turn injection
加速にともないSextupleの効きが悪くなり、クロマティシティ
が徐々に大きくなる
_scaleはs-noiseのパターン
から想定されるクロマティシティの
変化を示す
_simは実際のトラッキングより求
めたクロマティシティ
• 2つのノイズパターン
– 181MeVDCCで最後まで
– 181レベルを300ターンまで保
持し、その後OFF
• 空間電荷力が相対的に小さ
くなり、3次共鳴ラインに近接
したときのstop bandを狭くす
る。
• Macro particles 200000
• Nominal tune 6.72,6.35
– With Multipole components
– With space-charge (0.6MW)
•
現在まで500ターンまでの計算が
終了
– case-1とcase-2で有意な差が
見え始めている
• 3次共鳴ラインのstop bandが狭
くなった効果か?
• ベータモジュレーションが小さく
なった効果か?