ダイオキシンの分解を目指した 新規な還元的ハロゲン化触媒の開発 ダイオキシン 下記化合物の1~4と6~9の位置に塩素が付いたもの 1 8 1 2 O 7 2 3 O 6 3 4 5 PCDD(75 種類) 8 7 O 4 6 5 PCDD(138 種類) 無色無臭の固体で、水には難溶性だが、脂肪などには溶けやすい。 化学的(酸や塩基)などには非常に安定である。 現在、日本においてダイオキシンは1年間に約5,140~ 5,300gが環境中に排出されていると試算されている。 ダイオキシンの問題 人工物質として最も強い毒性を示す。 ・人に対する発がん性 ・奇形 ・甲状腺機能や免疫機能の低下 環境庁データ 体内に取り込まれたダイオキシンが半分になるまで約7年かかる! ダイオキシンの分解(従来技術) ダイオキシンの毒性は塩素原子数を減らすことによって 弱くなる。 1.高温・高圧下で完全燃焼 2.低酸素雰囲気下での加熱による脱塩素化 問題点:高額な設備投資費と維持費が必要 3.ダイオキシン分解微生物の代謝活性による無毒化 問題点:微生物の活性化条件の設定(温度・pHなど) 4.太陽光または紫外線による光分解 問題点:長い時間が必要 ダイオキシンの分解を目指した新技術 遷移金属錯体と酸化チタンのナノハイブリッド 触媒による光分解 利点: 高い脱塩素化能力を有する。 光を用いるため環境に負荷がかからない。 材料費が安価であり、設備投資費や維持費がかからない。 固体触媒であるため再利用可能である。 実施予定例 H N N Ni N (CH2)n COOH = N H TiO2 (~15 nm) TiO2 COOH 脱塩素化能力を有す るニッケル錯体 ナノハイブリッド触媒 Cl O Cl Cl O Cl Ni(II)→ Ni(I)の還元 光による 電荷分離 酸化チタン Ni(II) Ni(I) ニッケル錯体 ダイオキシン の脱ハロゲン 化 H O Cl Cl O Cl ダイオキシン対策市場の将来展望 参考:矢野経済研究所レポート 4500 4200 4000 (億円) 3500 3160 3000 2500 系列1 2000 1500 1250 1000 500 0 1997年 2002年 2010年(予) ビジネスとしての将来展望 開発成功・特許取得 大学発ベンチャーとして独立(2010年目標) 設立時:売上1000万円・営業黒字化目標 VCからの資金調達 2015年度: 売上5000万円、営業利益500万円目標 ビジネス戦略 環境調和物開発ロイヤリティ収入50%、環境コ ンサルティング収入30%、環境レポート収入 10%、その他10% 知の宝庫である京都大学との綿密な連携により、 既存の化学企業、シンクタンクと差別化 フットワークの軽さを活かし、オーダーメイド的な 開発研究 ビジネスモデル 環境ビジネスベンャチャー 開発企画 提携交渉 環境調和物の開発 資金調達 技術の導出 コンサルティング コンサルティング レポート作成 技術の導出 開発協力金 政府及び 地方公共団体 契約一時金 (マイルストーン?) 開発協力金 ロイヤリティ 環境ビジネスを行う 大手企業 京都大学等 研究機関
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