第11課 コミュニケーション

第11課 コミュニケーション
学習目標
会話:
①イントネーションを正確に理解し発することができる。
②否定の形式をより深く理解し使うことができる
③談話の中の気づきの表現ができる。
④友達同士で日本語のメールのやり取りができる。
読解
①投書を読んで、意見の内容について理解する。
②段落を意識して文章構成が理解できる。
③限られた字数で自分の意見が簡潔に伝えられる。
ユニットⅠ 新出単語
1、明ける:自動詞
①〔夜が明るくなる〕明,亮.
●夜が明けた / 天亮了.
●空が明けてくる / 天色发白;天边现出了鱼肚白.
●夜も明けきらぬうちから起き出す / 天刚蒙蒙亮就起来.
②〔期間が終了する〕过,完,结束;满期.
●年が明けたらすぐ新しい仕事を始める予定だ / 打算一过
了年就开始新的工作.
●明けましておめでとうございます / 新年恭喜!
●休暇が明けた / 休暇结束了.
●見習い期間はこの月末で~ / 学徒期本月底就要满了.
●ゴールデンウイークが明けてからやります。
2、滑る:自動詞
①〔動作の〕滑行,滑动.
●氷の上を~ / 在冰上滑行.
●船は~ように進む / 船静悄悄地前行.
②〔状態の〕滑,滑溜(口),打滑.
●道が~から気をつけなさい / 路很滑,请小心.
●手が滑って,持っていたコップを落とした / 手一滑,把拿着的杯子摔
掉了.
③〔落第する〕不及格,考不中,没考上.
●試験に滑った / 没考及格.●大学を滑った / 没考上大学.
④〔口や筆が〕失言,走嘴;走笔.
●口が~ / 说话走嘴.
●うっかり口が滑ってそう言ってしまった / 不留神一走嘴说出了那样
的话.
【慣用句】滑ったの転んだの 叽哩咕噜发牢骚;说长道短.
●滑ったの転んだのと文句を並べる / 唠唠叨叨地发牢骚.
3、真似:名・他動詞
①[練習して]学;[そっくりに]仿效,模仿;
[範とする]效法;[ふりをする]装.
●サルは人の~がうまい / 猴子善于模仿人.
●死んだ~をする / 装死.
●他人の話しぶりの~をする / 模仿别人的说话腔调
qiāngdiào.
●だれも~のできないユニークな作品 / 任何人都不能仿效
的独特作品.
●危険だから、絶対にまねしないでよ。/……
2)〔振る舞い〕举止,动作.
●いったい何の~だ / 你这是什么意思!
●ばかな~をするな / 别做糊涂事!;别一时冲动!
●私はあんなばかな~はできない / 我可不会干那种蠢事
●看着学学,久而自通/見よう見真似で身につけた。
4、転ぶ:自動詞
①〔倒れる〕摔,跌,倒;[ひっくり返る]摔跟头,栽跟头.
●つまずいて~ / 绊倒.
●すってんころりと仰向き(あおむき)に~ /
摔了个仰面朝天.
●子どもが滑って転んだ / 小孩儿滑倒了.
②〔転がる〕滚,滚转.
●~ように走る / 叽哩咕噜地跑;连滚带爬地跑.
●はしが転んでもおかしい年ごろ / 觉得什么都可笑的年
龄.
③〔状勢が変わる〕形势发展,事态变化.
●どっちに転んでも損はない / 不论结果如何都没有亏吃.
【慣用句】
●転ばぬ先の杖 未雨绸缪;事先做好准备.
●転んでもただでは起きない 总忘不了捞一把;雁过拔毛.
5、ケチ:形容詞II
①〔しみったれ〕吝啬,小气.
●~なやつ / 吝啬鬼;小气鬼.
●~なことを言うな / 别说小气话.
●~に暮らす / 过吝啬的生活.
②〔卑小〕卑鄙,下贱.
●~な野郎 / 下流的东西.
●~な振る舞いをするな / 别做卑鄙的事.
●彼は度量の狭い~なやつだ / 他是个心胸狭窄的小心眼
儿.
【慣用句】~をつける 挑毛病;吹毛求疵;说丧气的话,泼冷
水.
●人の作品に~をつける / 对别人的作品挑毛病.
●彼は私のした仕事に必ず~をつける / 他对我做的事总
是挑刺儿.
Vる/Vたそばから
「~すると、すぐ~」:同一場面で反復される事象に使われるのが
特徴である。
● もうこの子ったら、作るそばから食べちゃうんだから。
● 私が飲み干すそばから、またなみなみと酒がつがれた。
● 消すそばから落書きがされて、これじゃまるでいたち
ごっこだ。
● 私が注意したそばから、ほら、また間違って。
● 年を取ると物覚えが悪くなり、聞くそばから
忘れてしまう。
● 君たちは私が教えるそばから忘れていく。
● 泥棒は警官を見るそばから逃げ出した。×
① いくら洗濯し(たら/ても)、子供たちは洗う(が早
いか/や否や/そばから)服を汚し(てしまう/てい
る/ておく)。
② 君たち( )はあきれるよ。私が(教える
→
)そばから忘れていき、次の日になると何
一つ(覚えている→
)ている。
Nときたら
● 最近の新入社員ときたら、不平不満ばかり言って少
しも働かない。
● あいつときたら、何にでも口を挟みたがる。
● あ~あ、俺ときたら、どうしてこんなに馬鹿なんだ。
● うちの亭主ときたら、週のうち3日は午前様で、日
曜になると、ゴロゴロ寝てばかりいる。
⇒「~と言うと」、「~と言えば」、「~と言ったら」
相手に対する非難・批判・不満・怒り
そのおいしさと言ったら(×ときたら)、ほっぺたがお
ちそうだった。
① 彼(と言ったら/ときたら)口先ばかりで、自分の発
言に責任をとった例し(ためし)がないときている。
② この子( )きたら頭は悪い( )、おまけに愚図
( )している。
1、めったに
〔ごくまれである〕不常,不多,稀少.
● こんな事故は~にない 。
● 私は病気で休んだことは~にない。
● ~にないチャンスがめぐってきた 。
せっせと
● ~働く ● ~手紙を書く
●~稼ぐ
せっかく
①〔わざわざ〕
●~おいでくださったのにおかまいもできませんで申しわ
けありません 。
●~の料理が冷めてしまった 。
②〔貴重な〕
●~の休みがつぶれてしまった。
●~の連休なんだからどこかへ行きましょうよ。
さすが
①〔いかにも〕
● 彼は~名声にたがわず立派だ。
②〔とはいえ〕
● ~にいやだとは言えなかった。
● とてもおいしかったが、~にそれ以上は食べられなか
った。
③〔あれほどの〕
●~の彼も驚いた。
~反面
対立する側面を表す。
⇒ 同一主語文で用いられる。
●日本は給料が高い反面(×のにひきかえ)、物
価が高い。
●父は無口なのにひきかえ(×反面)、母はお
しゃべりだ。
● この仕事は収入が少ない反面、時間が自由になるので、
僕は気に入っているんです。
● 彼は会社では仕事の鬼とも呼ばれている反面、家庭で
は子煩悩な父親でもある。
● 生活が豊かになる反面で、人と人との結びつきは紙の
ように薄くなっている。
● 子育てというのは、手がかかる反面、楽しみも多い。
● うちの父は日頃優しい反面、
怒ると怖い。
① 彼は責任感が強い反面で、自分の(思い/思う)通り
に(しない/ならない)と、すぐ癇癪(かんしゃく)を
(起きる/起こす)。
② 世界はボーダレスに(向かう→
)つつある
( )、( )( )反面で少数民族の独立運動も激化し
始めている。
Aをめぐる
何かを中心にして、その周りで起こっている様々な事象
を取り上げる
⇒ ~に関して:関連する内容
~をめぐって:内容ではなく、周囲で発生してい
る出来事
● 原発の賛否をめぐって、議論が白熱している。
● 消費税法案が可決されたが、その内容をめぐって与野
党間には解釈の違いがある。
● 社長の後任をめぐり、社内は専務派と副社長派のふた
つに割れて対立している。
● 教育改革をめぐっての議論の中では、知識詰め込み教
育がもたらす弊害が中心テーマとなった。
かと思ったら・かと思いきや
~(だろう)かと思ったら、意外にも~という予想外の事
態の発生を表す
⇒「~かと思いきや」は「~かと思うと」の文語的表現
● 静かなので勉強してるのかと思うと、ぐうぐう寝ていた。
● 怒るのかと思いきや、なんと笑い出したではないか。
● もう出かけたかと思ったら、まだ家でぐずぐずしていたのか。
急がないと遅れるぞ。
● 一つ解決したかと思うと、また一つと、次から次に問題が出
てくる。
~がたい・ ~難い
「~するのが困難だ」という意味
「しようとしても~できない」という不可能な事態を表す。
● その要求は受け入れ難い ≒ 受け入れられな
い
● その要求は受け入れにくい ≒
受け入れられないことはない
● 信じ難いことだが、彼は会社の金を使い込んでいたそ
うだ。
● 彼は得難い人材だ。会社の将来は彼のような若者の肩
にかかっている。
● これはちょっと言葉では表し難い珍味ですなあ。
● 君の企画案は単なる思いつきに過ぎず、具体的なプラ
ンもない。これでは採用し難いね。
?100メートルを10秒では走りがたい。 ×
⇒ ~かねる・かねない
母の誕生日に何をプレゼントしようか、決めかねている。
~ない限り
「その事柄が起こらない間は」
⇒ 条件の範囲を述べるのに用いる。
後文:その条件で成り立つ状態が続く。
● 習った言葉も自分で使わない限り、身に付かない。
● 神様でない限り、こんなことは不可能だ。
● あいつが謝ってこない限り、こっちも折れるつも
りはない。
● あなたがしゃべらない限り、
あの人がこの秘密を知っているはずがない。
● 宝くじでも当たらない限り、
家は買えない。
この問題はみんなできちんと話し合わない限り{解決で
きた。/解決しない。}
⇒
限りの関連文型をまとめる
~としたら
「仮にそれが事実だと考えれば/それが実現・そん存在
するような場合は」
⇒ 後半には話し手の意志、判断や評価の表現が続く。
「仮に・もし」を伴うこともある。
例:宝くじが当たったとしたら、家を買おう。
●このような地震が東京に起こったとしたら、その被害は
もっと甚だしいに違いない。
●行くとしたら、いつお立ちになりますか。
●もし万一、途中で切れたとしたら、どうなるでしょう。
●もし責任があるとしたら、私ではなく、あなたのほうで
す。
●これだけ待っても来ないのだとしたら今日はもう来ない
でしょう。
Vつつ つつも
「ながら」、書き言葉として用いる傾向が強い。
「~つつ」順接、逆接
「~つつも」逆説
●悪いと知りながら(・つつ)、つい・・・
●若いながら(×つつ)しっかりしている。
●女ながら(×つつ)男より力がある。
● 悪いと知りつつ、つい落とし物の財布を自分のポケットにし
まい込んだ。
● 親というものは、厳しく子どもをしかりつつも、心の中では
愛しくてたまらないものなのです。
● 今は将来の再起を期しつつ、この逆境に耐えるしかない。
● 妻は航海の無事を祈りつつ、夫の船出を見送った。
●お二人の末永いお幸せを念じつつ、これで筆を置きます。
① 昨年の最下位(という/とする)屈辱から立ち上が
り、優勝の栄冠を勝ち取ったのは、敵(つつ/ながら)
立派であり、敬服(に値する/に堪える)。
②タバコが体( )悪いことは百も(承知する
→
)つつ、どうしても(やめる→
ない。
)