昨年秋よりICU 生が利用している仮設食堂、 果たして一日にどれほどの皿ゴミが出ているか皆さんご存知だろうか? ●使用後のプラスチック皿の行き先はどのようになっているのか? ●プラスチック皿によって生まれる環境負荷はどれほどなのか? ●ゴミ削減のために我々ICU 生ができることとは? 我々はICU 生にとって最も身近な環境問題である「ICU仮設食堂とゴミ問題」に 取り組むことで、世界の環境問題解決のための一歩を踏み出したいと考えた。 この “Local Action”によりICU キャンパスという「環境」を見つめ直し、ICU 生、 大学、さらにはICU 食堂の相互の環境意識を高めることが目的である。 や ま な か I C U 高 校 ( 約弁 6当 2の 0容 個器 /購 日入 ) 中お 身弁 製当 造の I C U 大 学 食 堂 屋 満 登 興 行 段ボール 可燃ごみ 不燃ごみ ・・・に分別 お弁当の容器は 不燃ごみへ 「ゴミ問題」グループ 111246 牧野廉 101280 野村育実 111114 市吉奈央 121658 矢野有紀子 121140 石井悠 121225 木村友美 121542 高野実咲 今回は、 ①食堂ごみ問題の現状 ②リサイクルシステム ③学生の意識 ④環境負荷等の分析 を行った上で、新食堂システムの構築を 模索する。 東 京 臨 海 リ サ イ ク ル パ ワ ー ガス溶融 (全体で約550t/日) ↓ ・電力 →東京電力(親会社) へ売電 ●弁当類はすべてICU高校で調理 ●1日に約620食(昼500+夜120) ●食器の不足、収納スペース不足 ●プラスチック容器は1枚約40円 ●容器のリサイクルはされていない 1日620食分ものプラスチック皿はリサイクル されずにどこへ行っているのか?それらを使 用している私たちはその行方を知らないまま でいいのだろうか? お皿の環境負荷分析を行うため、LCA (Life Cycle Assessment)を行った。 特定の製品情報(ガッキのお皿)に関しては インベントリデータ情報開示がなかったため、 一般的な使い捨てプラスチック容器(硬質プ ラスチック発砲製品)を想定して分析した。 ・スラグ →建設資材会社へ 使い捨てプラスチック容器製造のための一年間CO2排出量 は・・・ 一枚あたりCO2排出量 一日皿使用数 0.09 kg × 620枚 × 365日= 一年間 20367(CO2- kg) = 20.367(CO2-t) ちなみに、日本人1人あたりの年間のCO2消費量は 約10トンといわれ、つまり日本人年間2人分の消費量という ことになる。 新システム 使い捨てからリユーズへ 現在のガッキのプラスチック皿を廃止し、それに代わる新システムを提案 考えられる案として・・・ ①土に返る皿 ②竹の葉に包む ③マイタッパー制 リ・リパック弁当容器 私たちは最も現実的な案として③のマイタッパー制を提案する。 マイタッパー制とはガッキに自分で用意したタッパーを持っていき、それにその場でご飯をよそってもらうシステムであ る。 Recycle Mania ・全国の大学がリサイクルプログラムを作りゴ ・ゴミが通常の1/20になる ミの減量化を競い合う10週間で行わ ・回収されたトレーは約70%が れるコンテスト リサイクル資源に ・2001年に大学の食堂のゴミの量を減らすた ・衛星対策として一番上にはフィルムを めに始められた ・2009年には510個の大学が参加した ガッキの現状に対する学生の意識調査 1.普段昼食はどこで買いますか? 3.マイ箸を… 2.ガッキのプラスチック皿についてどう思いますか? その他 8% これから持とうと している 0% 特になし 11% 新D・本館2階・ 旧D 19% 持っていない 31% 持参 52% ガッキ 21% もったいない 45% 持っているが 使っていない 26% 5.ガッキでマイタッパーのシステムが導入されたら持って行きます か? 考察 6.なぜ持っていかないのですか? (5.でいいえ・わからないと答えた人対象) これから持とう としている 4% 持っていない 29% 持っているし 使っている 48% 持っているが 使っていない 19% わからない 36% はい 43% 荷物になるから 28% タッパーを持っ ていないから 2% 面倒だから 33% 洗うのが大変だ から 12% 備考 調査対象:ICU学部生80人 1.のその他・・・コンビニで買う、寮で作る わからない 36% はい 53% いいえ 11% その他 25% いいえ 21% 7.タッパーを持っていくことで特典(値引き、スタンプカード等)が得ら れるとしたら持って行きますか? (5.でいいえ・わからないと答えた人対象) ②衛生面 タッパーの場合、食堂側は衛生管 理に責任をもてない もったいないけ ど便利 39% 便利 5% 4.マイタンブラーを… 持っているし 使っている 43% 6.のその他・・・メリットが無い、タッパーを持っていくなら弁当を持参する、 ガッキを使わない、支払いシステムがややこしくなる、タッパーのサイズが 異なり不平等、予定外で買うことが多いため持ち歩かない 調査結果によると・・・ •ガッキで昼食を買う人は21%しかいないが、1日に出るプラスチック皿の枚数は全学部生の約20%分なので妥当 である。 •昼食を持参している人はマイタッパー制が導入されても持っていかないという人が多い。 •5.でタッパーを持っていかない、またはわからないと答えた人の内ほぼ半数が特典が付くなら持っていくと答えた。 ③混雑 現状の皿ごみ問題を明確化できたことは タッパーシステム導入による混雑 非常に有意義だった。身近なごみ問題に 発生。 ついて知ってもらい、ICU生の環境問題 に対する意識を向上できたらと願う。 ④環境負荷分析 タッパーシステムを導入すること によって新たに発生する環境負荷 新システムの構築に向けて残された課題 (特に水質汚染)を比較した上で 導入判断の必要性 ◇マイタッパーシステム ①ポイント特典? タッパーを持参してプラ皿の利用を避ける ▽新食堂建設に向けて ⇒ポイント制による特典(10pでおにぎり 2010年完成予定の新食堂が建築 されると、プラ皿は使われなくなる。 一個など) 洗浄システムが復活するわけだ ⇒消費者と食堂(コスト削減)にメリット が、その際に発生する環境負荷 ⇒手間がかかる? はどれだけか分析したい 課題 参考文献 屋満登興行HP:http://yamato-recycle.com/ 東京臨海リサイクルパワー:http://www.tgn.or.jp/tokyorp/ 山梨大学 環境サークル E.C.O 「さらまわし報告書2002」 :http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~eco/sara/index.html
© Copyright 2025 ExpyDoc