意味ネットワークを介した ドリルシステム開発 社会情報システム学講座 0312000112 高橋義昭 担当教員:藤原康宏 市川尚 鈴木克明 成果 意味ネットワークで記述した教材構 造を用いて、関連性のある問題が出 題されるドリルの出題アルゴリズムを 提案した。 歴史学習を題材として意味ネットワー クを用いたドリルシステムを開発し、 評価を行った 研究目的 ドリル学習において、関連性のある 問題が出題されることで、連想的な記 憶による学習効果の向上を図ることを 目的とした。 本システムの特徴 1、意味ネットワークを使い、出題の動 的制御ができる。 2、意味ネットワークからシステムが問 題を自動生成できる システム設計 • 意味ネットワークを用いた教材構造 • 出題の動的制御 • システム内での問題の生成 意味ネットワークを用いた 教材構造 意味ネットワーク・・・個々の概念とその 関係性をノードと、ノード間を結ぶラベ ルを持つリンクで表す知識の表現方法 (人工知能ハンドブックより) ノード・・・ドリルで学ばせたい単語 リンク・・・単語同士の関係を表した物 正答:キーワードからリンクを持つノードの中から次 の解答ノードを選択 誤答:キーワードの中から次の解答ノードを選択 「改新の詔」 「天智天皇」 「白村江の戦い」 「律令国家」 ノードの競合解消 解答ノードの競合解消 ①教材中のノードが持つ優先度 ②個人データの持つ、ノードの累積正答率 ③個人データの持つ、ノードの累積回答数 キーワードの競合解消 ①教材中のノードが持つ優先度 ②解答ノードからの距離 ③個人データの持つ、ノードの累積正答率 ④個人データの持つ、ノードの累積回答数 問題文の生成 問題文の生成 問題は2つのノードの種類とそれを繋ぐリ ンクの種類からルールに従い文節を作り、 その文節を繋いで問題文を生成している。 今回作成した大化の改新ではノード5種 類、リンク8種類で28個のルールを作って いる。 問題文生成に使用するルールの例は以 下のような物となる 「天智天皇」→「大化の改新」・・・天智天皇によっ て起こされた大化の改新 「大化の改新」→「蘇我一族」・・・蘇我一族が滅 ぼされた大化の改新 「天智天皇」によって起こされ、「蘇我一族」が滅 ぼされた事件は? 評価 作成したシステムの出題制御の評価を行った。 •大学生4名を協力者として評価を行った。 •協力者にはまず評価手順書に従ってドリル の学習部分を操作してもらい,終了後に今 回使用した意味ネットワークの図とアルゴリ ズムの説明書を渡し、再度ドリルを操作して もらった。 •終了後、記述式のアンケートを行った。 評価 • アンケート内容は、ドリルの出題がこちら で説明したアルゴリズムどおりに行われ ているかの確認と、この出題アルゴリズム では覚えにくいところが無いかについて評 価を行った 評価結果 • ドリルの出題がこちらで説明したアルゴリズム どおりに行われているかについては評価を 行った4名とも「確認できた」との結果を得られ た。 • 出題アルゴリズムでは覚えにくいところが無い かの質問では、問題文を作るときに、あまり多 くのキーワード使って問題を作ると、覚えるの が逆に大変になりそうという意見が出された。 まとめ • 本研究では意味ネットワークを介したドリ ルシステムの開発を行い、評価を行った。 • 評価の結果、アルゴリズムが実装したと おりに動いたことが確認できた。 • 本システムを発展させ、他教科でも使える ようにすることが今後の課題である
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