第5回EBMフォーラム 医療者と患者を支える診療ガイドライン

第5回EBMフォーラム
医療者と患者を支える診療ガイドライン
患者支援者の立場から:
ガイドラインができたことで変わったこと、
かわるだろうこと
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット
「アラジーポット」 栗山真理子
2006/10/14
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
アラジーポットの参加したガイドライン
•
厚生労働省医療技術評価総合研究喘息ガイドライン班作成
「EBMに基づいた喘息治療ガイドライン」の患者向け版
『EBMに基づいた患者と医療スタッフのパートナーシップの
ための喘息診療ガイドライン2004(小児編)』
『同(成人編)』
2004年9月1日発売 価格:120円
•
日本小児アレルギー学会編
「小児気管支喘息治療・管理2002」の患者向け
『小児気管支喘息・管理ガイドライン2002 患者さんとその
家族のための喘息ハンドブック2004』
2004年4月1日発売 価格:1500円
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
ガイドラインとアラジーポットの関わり
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
アラジーポットにおけるガイドライン
自ら情報を収集し、整理し、発信する患者会
学校でのアレルギーの正しい理解と応援と支援
そのための教材、パンフレット・冊子・紙芝居
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
学校で
学校保健会での講師
学校栄養士、養護教諭の研修会での講師
学校と新入学自動との話し合いの間に立つ
内容はガイドラインに基づいた紙芝居やパンフレットによる
学校児童への理解
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
学会との連携
2005年:日本小児難治喘息・アレルギー学会シンポジスト
2005年:日本アレルギー学会で初めての患者シンポジスト
2005年:市民公開講座「みんなで話そう!アトピー性皮膚
炎」パネリスト
2006年:日本アレルギー学会初めての患者が座長
→患者会5団体がシンポジスト
新しい試み
日本小児アレルギー学会の新しい患者さん向け
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
行政と
2004年:文部科学省「アレルギー調査研究準備委員」委員
2004年:厚生労働省「アレルギー検討会」委員
2006年:厚生労働省「喘息死ゼロ委員会」委員
2006年:厚生労働省「保健師対象『リウマチ・アレルギー研究
会』」講師
2006年:厚生科研「アレルギーセルフケア」作成
2006年:厚生科研「リウマチアレルギーシンポジウム」パネリ
スト
保健所での保健師さん対象講演、患者さん対象相談会、保
健所事業計画の企画に参加
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
診療の場で
治療目標がはっきりしている
「いかがですか?」「おかげさまで」が変わる
患者と医療者が、共通言語を持つことができた
研修医でも、若いドクターでも、ベテランの先生でも同じ治療
ができる
個々からは専門医へ、とはっきりしている
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
患者会の連携
■相違点
• 設立のビジョン
• 設立の経緯
• 活動内容
• 会員の資格
• 規模
■共通点
• EBMガイドラインに基づいた情報提供
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
患者さんの選択において
医療者と患者が、齟齬のない情報を手にすることになった
同時に、医療者の話し合いの土台となる情報でもある
医療者ごとに違っていた治療法が、EBMに基づいたガイドラ
インをもとに、標準治療となった
氾濫する情報の中から「信頼できる情報」を選べる
自ら疾患を学ぶための教材を持つことができた
今後の見通しを立てられ、自己管理の第一歩となる
治療の必要性と他の選択肢を理化し、
自らが治療の主体者であり、取り組みのよりどころを得られ
た
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
今後の課題
患者にも、医療者にも十分普及していない
医療者に存在は知られていても、治療に生かされていない
患者も存在は知っていても、利用しての医療者とのコミュニ
ケーションまでには十分発展していない
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
ガイドラインの患者参加の新しい方向性
患者の求めるものを、学会がサポートして作る動き
患者向けのリライトだけではないガイドライン本体への参加
ガイドラインに参加する患者の正当性とプロセスの透明性
参加する患者さんの支援
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子
ガイドラインの普及を願って
患者会からも、学会からも、行政からも、メディアからも
あらゆる個人、あらゆる組織からでる情報が
全てEBMガイドラインに基づいて発信されることにより
社会に流れる疾患に関する情報が
一つの方向を向くことになる。
それによって患者さんを始め、
ご家族や教育現場、社会に
その情報が信頼されるようになり、
患者も、かかりつけ医も
安心して使えるようになっていく
特定非営利活動法人アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
栗山真理子