グローバル化の基本的考え方

グローバル化の基本的考え方
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市場内生産
相対的な競争力に合わせた展開
リスク分散
最適地主義
グローバル化のプロセスと海外関
係会社戦略
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海外販売関係会社を活用した輸出型
海外での開発を含む一貫生産関係会社を
活用した地域分業生産型
地域統括関係会社を拠点にした地域分散
型
松下電器産業の状況
<年度>
1949年以前
1955~1959
1965~1969
<進出関係会社の機能>
製品輸出に商社を活用
製品の販売会社設立
部品輸出製品組立の生産会社設立
1975~1979
1980~1984
アフターサービス会社設立
開発設計を含む生産・ソフトウエア開
発・金融・米国統括会社の設立
大型異業種企業(MCA:7540億円)
の買収
1990年
世界四極体制の組織づくり
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1、ヒトの現地化
2、カネの現地化
3、モノの現地化
4、経営の現地化
グローバル化に対応した意思決定機構
の必要性
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Management Meeting(最高意思決定機関)
Top Meeting(海外関係会社の運用に関する基
本方針の策定機関)
Budget Meeting(年間予算の審議および承認
機関)
Strategy Meeting(事業分野別戦略の検討機
関)
Investment Meeting(新会社の設立、買収、提
携等の審議・決定機関)
国際会計基準導入による経営へのイン
パクト
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国際会計基準のポイント
①.時価主義会計
②.業績の適正開示
③.連結決算重視
国際会計基準導入による経営イ
ンパクト4大ポイント
①金融資産の時価評価
②従業員の未払退職金の時価評価
③連結対象会社に実質的支配基準の導入
④連結決算上セグメント情報の開示
連結決算の対象と連結財務諸表の基
本的仕組み
連結決算の重要性
連結決算の目的
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①株主などの外部の利害関係者に対して、連結決
算を公表すること
②内部管理のために導入すること
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連結対象会社とは?
時価会計導入と経営へのインパクト①
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市場性ある有価証券の時価評価
(ⅰ)持合い上場株式の会計処理
(ⅱ)原価会計から時価会計へ
(ⅲ)時価会計の経営へのインパクト
・株価の上下に影響される不安定な損益
・経営業績の悪化期に含み益を利用した利益調整
が不可能に
・株式持ち合いの解消と流通株の増加による株価
の更なる低下
時価会計導入と経営へのインパクト②
未払退職金の時価評価
(ⅰ)日本の退職金制度の現状
・退職金の社内積立(退職給与引等金)
・退職金の社外積立(適格年金制度と厚生
年金基金制度)
・従業員囲い込みのための退職金支給
カーブと能力カーブのミスマッチ
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時価会計導入と経営へのインパクト③
(ⅱ)退職金準備不足の経営へのインパクト
・退職金準備方法の多様性による企業間格
差
・退職給与引当金制度の税務基準採用の問
題
・退職給与責務の明確化
セグメント情報の経営へのインパクト
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米国SEC基準と日本のセグメント情報事
情
(ⅰ)事業の種類別セグメント情報
(ⅱ)地域別セグメント情報
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セグメント情報開示による経営へのインパ
クト
(ⅰ)不信事業とグローバル戦略の見直しによる海
外事業の収益力強化
(ⅱ)事業別地域別の業績評価が明確になるため
の経営システム変革