AES#001 縦測定の結果

AES#001 縦測定の結果
• 主な出来事
• 測定結果(@4.2K)
• システムチェック
• 問題点
• 改善点
• まとめ
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
Kirk
1
主な出来事①
9/1(月)
9/2(火)
13:30
9:53
空洞をクライオスタットへ入れる
パージ開始
間違えてポンプの後ろを閉じて排気してしまい、ベローズが伸びた
10:20
トランスファー開始
空洞下部のC.C.の表示がおかしい
ヒーターがちゃんとOffになっていなかった
15:55
デュワー交換
特に圧力上昇などは無かった
19:07
19:20
19:30
20:10
20:15
パスバンド測定(f0=1300.880MHz)
トランスファー停止
ケーブルコレクション
シールド閉
4.2Kハイパワーテスト開始
standard dataはOverで2回、Underで1回測定
ハイパワーテストは途中6.04MV/mと6.61MV/mでクエンチが起こる。
最大フィールドは8.48MV/mであった。最後はトップフランジからガスが吹いたため終了した。
(吹いた際の圧力は110.99kPaであった。やはり108kPaを超えたらRF投入を止めるべし!)
最大投入パワーは193Wであった。
放射線は最大フィールドで80μSv/h弱であった。
21:45
実験終了(空洞真空:1.05x10-7Pa)
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
2
主な出来事②
9/3(水)
9:10
空洞真空:2.37x10-4Pa(夜間にリークが発生したらしい)
液面H:34%減少(12時間)
9:55
12:10
13:15
トランスファー開始
4.2K standard dataを取る
減圧開始
減圧開始と共に空洞真空は徐々に良くなっていき、超流動の手前で1.79x10-7Paまで到達した
16:18
16:33
9/4(木)
18:00
18:10
9:50
メカブを入れる
超流導到達(スーパーリーク発生!)
空洞真空:1.0x10-3Paに到達。
この段階で測定を諦めて、後はどこまで温度を下げられるかの試験のみ行う。
メカブ込みで1.66Kに到達。過去最低値!(まだ下がりそうであったが‥)
実験終了。
Heとばし。ヒーターON。
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
3
測定結果①
2回クエンチが起こった
最後はヘリウムが吹いたので終了した
安全弁は間に合わなかったため取り付けられていない。
バネ式のため圧力の閾値の調整が難しい。
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
4
測定結果②
7月の測定では4.2Kで6.5MV/mに到達していたが、放射線は全く出なかった。
今回はその手前から出始めているのと、Q0が前回に比べて
若干低いのとを考えると、空洞内部の状況はやや悪化しているようである。
6.2MV/mから放射線が出始めた。
4.2KではPINダイオードの信号を繋いでいなかったため残念ながらモニターデータは無い。
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
5
測定結果③
ヘリウムが吹かないための閾値
当然のことだが、流量と圧力の間には相関がある。
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
6
測定結果④
クエンチの後では液面は急激に下がる。
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
7
測定結果⑤
最大空洞ロス(投入パワー)は193Wに達した。前回は113Wであった。
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
8
システムチェック
• ヘリウムトランスファーラインの新設部
– 排気系のすぐそばに流量調整バルブを設けた
– 減圧中も非常にスムーズな操作が行えるようになった
(流量と圧力が同時に見られるため)
• 減圧排気系
– メカブを初めて入れた(2.16K, 4.81kPaから)
• Defaultが”AUTO”になっているため”MANUAL”に変更する
– He flowは15.6m3/h → 30.5m3/hに増加
– 最終的に1.66K, 1.04kPaまでの減圧に成功
• 磁気シールド
– Rres=126 → 24nΩに改善
• T-mappingシステム
– YOKOGAWA3台(180ch)では問題なく取れる
– 今後、新たなシステムが出来るまでERLと共用するか?
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
9
改善点
• 排気系のチラーを増強する
– 現状では2kW強しかなく、減圧途中で水温が50℃を超えてしまう。
ポンプの仕様では30℃以下にせよとのことなので故障の原因となる。
– KEKBのHOM Damper冷却用チラーを借りる(11kW)。
– 残念ながらERLの縦測定には間に合わない。
– 階段の下に入れる予定。放射線モニターは少しずらす。
• 安全弁を設ける
– 早ければ今週中に行えるか?(圧力設定が難しい)
• 排気系のシークエンスを直す
– Defaultでメカブが”AUTO”になっているため”MANUAL”にする。
• マニュアル作り
– パージからトランスファーまでの一連の操作をマニュアル化する
– 減圧時の操作や制御法もマニュアル化する
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
10
まとめ
• 縦測定システムは完全に動作し、今後の空洞測定に
何ら問題はない
• 今後誰でも動かせるようにマニュアル作りを急ぐ
• T-mappingは当面ERLのロガーを使うことで凌げるが、
年内には新しいシステムへの移行について目処を立
てたい
• チラーの導入を急ぐ
• 安全弁を設ける
STF B.L.C. Meeting (2008/09/08)
11