2006年度インナー大会報告 ドイツの環境政策 ~ドイツの積極性を生み出すシステム~ 桜美林大学岩井ゼミ 1.はじめに 2.ドイツ環境保全対策活動の積極性 1)ドイツにおける自動車洗車規制、デポジット制の導入 2)企業の環境マネジメント ~ CO2排出量の削減の成果 3)パーク&ライドの推奨 4)原子力発電所の廃止予定(2020年までに) 3.積極性を推進する基盤 1)連邦と州の分担と協力と政治主導 2)専門家人材養成と環境教育 4.まとめ 1.はじめに ・環境問題への関心 ・ドイツの積極性・先進性 ・環境先進国と言われるようになった理由 2.ドイツの環境保全活動の積極性を 物語るもの 自動車洗車の全面禁止(浄化処理装置付施設のみ可 能) デポジット制度の導入(購入地以外での引き渡し可能) ISO14001認定企業数1,100社 EUエコオーディット 1,795社 (1999年1月現在) BMW社の生産台数増加とCO2排出量の削減成果 原子力発電所の撤廃(2020年までに) 風力発電のシェア世界第1位 CO2、日・独 削減比較 日本 ドイツ CO2排出(2001年) 12億1400万トン 8億5800万トン 対1990年 プラス8.2%↑ マイナス15.4%↓ 3.積極性を推進する基盤 Ⅰ連邦と州の分担と協力、政治の主導、政策形成 1.連邦が枠組みの法律を制定、州はその実施のために立法 連邦管轄事 項 鉄道・航空機 連邦・州共同管轄事 項 連邦勧告事項 ○ 大気・騒音・廃棄物 水・土地利用・自然保 護 2.緑の党、政治家による目標設定 3.試行モデル方式による政策形成 ○ 連邦法を補完す る形で州が法律 を制定 ○ 連邦は枠組みの 法律を制定、州 はその実施のた めの立法を行う Ⅱ環境教育と人材養成 [二元制職業教育システム] 理論と実技の二本立てで職業能力を身に付ける仕組み ⇒理論的知識と実務能力の両方を兼ね備えた 人材の育成を実現 1)専門家人材養成 環境保全管理責任者養成 a.二元制環境マイスター→資格取得者 b.環境分野専攻 大卒資格取得者 2)環境教育 a.家庭~学校環境教育 「自然と環境への責任感」 「教科の枠を越えた授業」 b.一般職種養成での環境教育 二元制職業教育システム ⇒約350種の公認訓練職種で実施 5. まとめ 日本とは異なる、あるいは日本よりも早期の 政策が行われている 立地条件や環境を変えることは不可能なの でドイツの考えを参考にし、日本独自の考え 方で環境政策をすることが必要 ドイツは優れた仕組みと高い環境意識がある ドイツの仕組みが、今後の日本を発展させる ための大きなきっかけとなることを期待したい
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