医薬品・治療研究会(代表・別府宏圀さん)

TIP誌—薬害スモンとの関わりで誕生(1986年)
SMON :1955年頃から,日本各地に下痢などの腹部症状に続
き,下肢のしびれ・運動麻痺,視力障害などの症状を呈する奇
病が多発.その原因が止痢剤・整腸剤として使用されていたキ
ノホルムによる薬害と分かるまでに10年以上を要し, 確定した
被害者だけでも1万人を超えた
Prof. Olle Hansson
これまでに取り上げて話題となった記事
アナフィラキシー・ショック
添加剤表示
妊娠中の投薬リスク
抗痴呆薬
ソリブジン事件
薬害イレッサ問題
タミフル脳症
ライ症候群
EBMとNBM
薬害肝炎
プロトピック
薬物依存
チャンピックスの副作用
SSRIの副作用
国際薬価比較
患者用の医薬品説明書
治験と被験者保護
高脂血症薬の副作用
HPVワクチンの副作用
ベンゾジアゼピンからの離脱
中毒性表皮壊死
etc.
URL
http://tip-online.org
医薬品情報で大事なこと
科学ジャーナリズムに、いま何が求められているか?
エビデンスとは何か?健全な懐疑心
(Healthy skepticism)
 独立性(Independence)/利益相反(COI)
 当事者:患者・医療消費者の視点

数字だけのエビデンスに惑わされるな(HPVワクチンを例に)

AIS: 相対リスク減少ではなく絶対リスク減少で!
1/5260 — 0/5305 = 0.00019
リスクは僅か0.02%減少するにすぎない

大事なことは被害者の生の声をきくこと
HPVワクチンの副作用は他のワクチンとくらべて
桁違いに多く、重篤なものも多い
230万接種量(販売量からの推定)につき、1.2万件
うち6.2%が重篤な副作用
利益相反の実態を

2011年1月、東京地裁
と大阪地裁は薬害イ
レッサ訴訟において、
被告国およびアストラ
ゼネカ社は被害者を救
済する責任があるとす
る和解勧告を行ったが、
厚労省は、学会関係者
に文案(下書き)を提供
して和解勧告を批判す
る内容の学会見解を出
すように要請した。
医師主導型臨床試験の意義
(=企業主導でない臨床試験)
既に承認された薬の間の優劣をつけるため
 無駄な治療、むしろ有害な治療をやめるため
 医療現場から生じた、患者志向のResearch
Question

プレスクリル誌(フランス)の購読者数推移
バルサルタン事件を巡る学会中枢の発言
日本医学会の高久
史麿会長は24日、
「許しがたい行為で
明らかに誤りだ。日
本は国からの支援
が少なく産学連携は
必要だが、これで日
本の臨床試験が遅
れれば大変なことに
なる.透明性を持って
連携しないと、日本
にとってもマイナス
だ」と強調した。