ヒント

統計学
第9回
西 山
第8回目のまとめ
標準値とT値との区別
Z
X 
2 /n
T
X 
ˆ 2 / n
T値の確率法則=T分布
自由度=データ数-1
T分布の数値表の使い方
教科書:156~158ページ
再掲:練習問題【2‘】
ある大学の学生を対象に10名をランダムにと
り身長のデータをとると結果は
X  167.2
ˆ 2  10 2  100
2限目ここから
回答は登録
済み
全学生の平均はいくら位か90%信頼区間を
求めなさい.元の分散は100にしましょう.
【2‘】の解答―はじめが大事です
0.90
0.90
 P 1.833  T  1.833T値を使うときは自由度
 P-①  T  ① 
がいくらになるかが鍵!


X



 P 1.833 
 1.833

2
X 
ˆ / n 


 P-① 
 ①
2 

ˆ 2 ˆ 2 
ˆ


   X  1.833 
 P X  1.833 

n n 


n


 あとはデータの結果を 代入して同じように・
・・

100
100 

 P167.2  1.833 
   167.2  1.833 

10
10


 P161.4    173.0
再掲:練習問題【3】
正規母集団から無作為にとった5個のデータ
171、179、164、174、170
を得た.このデータから母集団の平均値を推定し
なさい.信頼係数は95%とする.
ヒント:
標本平均=171.6
分散推定=30.3
1限目ここから
練習問題(2)の解答
教科書157ページの例題42を参照
練習問題: 教科書158ページ(2)
ある高校の1年に在学する生徒から9名を選んで
100メートル走の記録をとった.
12.32, 15.28, 14.19, 13.72, 13.26
14.08, 14.06, 11.82, 12.80 (秒)
学年平均はいくら位ですか.信頼係数は95%です.
ヒント:
データ数=9
標本平均=13.50
分散推定=1.138
まずこの形で解答してください
00.95
.95
 P 2.306  T  2.306 
 P ①  T  ①
ヒント:
データ数=9
標本平均=13.50
分散推定=1.138
データ数が9だ
からT分布の自
由度は8


X


 P  2.306 
 2.306
Xˆ2 /n

 ① 
 P ① 
2 2
2 

ˆ
n
/

ˆ
ˆ




 P X  2.306 
   X  2.306 


n
n
2

 ˆ 2 
ˆ

 
 P  X  ①  1.138   X  ① 
1.138


 P13.50  2.306  n
   13.50  2.306  n  
9
9 

になりますか
12μについてのどんな式
PP
.7    14.3


宿
題
ある高校の1年に在学する生徒から9名を選んで
100メートル走の記録をとった.
12.32, 15.28, 14.19, 13.72, 13.26
14.08, 14.06, 11.82, 12.80 (秒)
学年平均はいくら位ですか.信頼係数は95%です.
なお、学年全体の標準偏差は1.8秒とします.
ヒント:
データ数=9
標本平均=13.50
分散推定=1.138
教科書158頁練習問題(1)
小テスト(1回目)を
受けなかった人だけ
特別課題
教科書157ページの例題42の結果
X  171.6, ˆ  30.3
2
が、5個のデータではなく、10個のデータの結果であ
ったとすると、元の母集団の平均値μをどのように推
定すればよいか。信頼係数を95%として区間を示し
なさい。
更に、いま元の母集団の分散が実は100であったこ
とが分かったとすると、母平均μについて、どのような
推定が可能か。あわせて回答しなさい。
今日の目標
推定のあとは検定に進みます
検定とは二択問題です.つまり二つの命
題のどちらかをデータをみて選びます.
正しいと仮定する命題を帰無仮説と呼び、
もう一方の命題を対立仮説と呼びます.
結論は、標準値(Z値)かT値が限界値を
超えるかどうかで、下します.
例題【1】
下に7個のデータが与えられている。このデータは平均
が0である集団(=母集団)から得られたものだろうか.
それとも0とは異なる平均をもつ集団から得られたデー
タだろうか.但し、元の母集団の分散σ2は1である.
-1.11, 2.09, 0.11, 1.21, 1.91, 0.02, -0.24
ヒント:
標本平均=0.57
分散推定=1.418
教科書167ページの数値例
区間推定でも結論は出ます
0.95
 P 1.96  Z  1.96


X


 P  1.96 
 1.96 
2

/n



 P 0.57  1.96 
 P X  1.96  1 / 7    X  1.96  1 / 7

1 / 7    0.57  1.96  1 / 7
 P 0.17    1.31
平均ゼロの集団から出てきた可能性があります

例題【1】の模範解答
元の平均がゼロ
検定問題は二択問題です
だとするとデータ
の平均もゼロ近
H 0 : 元の平均(
)
辺
結論:
0 vs H 1 : 元の平均() 0 標準値1.5は確率的によく出る
一方を真と仮定します
データが合っていないと
X 
0.57  0
データはおかしくない
帰無仮説
0
Z 0  対立仮説

2
 /n
本当の平均μは0としてもよい
このデータはおかし
いか・・・
標準値かT値で判
定する
1/ 7
 1.5
例題【2】
検定の基本を説明
済み。2限目はここ
から。
下に5個のデータが与えられている。このデータは平均
が0である集団(=母集団)から得られたものだろうか.
それとも0より大きい平均をもつ集団から得られたデー
タだろうか.但し、元の分散σ2は1である.
1.11, 0.27, 0.81, 0.08, 0.63
ヒント:
標本平均=0.58
分散推定=0.171
教科書171頁の例題44
解答のポイント
H 0 : 元の平均() 0 vs H 1 : 元の平均() 0 標準値を出すところまでは同じ
Z0 
X  0
2 /n

0.58  0
 1.30
1 / 5 検定のポイントは
棄却域をどこに作るかです
棄却域の大きさ、つまり
5%ですが、これを有意
水準といいます
例題【2‘】
下に5個のデータが与えられている。このデータは平均
が0である集団(=母集団)から得られたものだろうか.
それとも0より大きい平均をもつ集団から得られたデー
タだろうか.但し、元の分散σ2は1である.
1.11, 0.27, 0.81, 0.08, 0.63
ヒント:
標本平均=0.58
分散推定=0.171
H 0 : 元の平均() 0 vs H 1 : 元の平均() 0 解答【2‘】
T値を使え!
T0 
X  0
ˆ / n
2

0.58  0
0.171/ 5
 3.14
T値>2.132になるので帰無
仮説は棄却!
練習問題【1】
データは例題(1)と同じ
下に7個のデータが与えられている。このデータは平均
が0である集団(=母集団)から得られたものだろうか.
それとも0とは異なる平均をもつ集団から得られたデー
タだろうか.但し、元の分散σ2は1である.
-1.11, 2.09, 0.11, 1.21, 1.91, 0.02, -0.24
ヒント:
標本平均=0.57
分散推定=1.418
H 0 : 元の平均() 0 vs H 1 : 元の平均() 0 解答【1】
T0 
1限目、解答まで
終わり。なぜ棄却
域を両側に?
X  0
2
ˆ
 /n

0.57  0
1.418 / 7
棄却できず
 1.27