事務局 ジムキョク 資料 シリョウ 1

干潟生産力改善対策事業の方針
(目次)
1.本事業の対象範囲等
2.技術的要素の抽出について
3.事業で取り上げるべき改善技術
4.焦点となる生産力改善方策
5.焦点となる改善の方策と改善項目,技術等
6.ガイドラインの基本項目(素案)
参考.ガイドライン策定に必要と思われるパイロット
事業項目案
1.本事業の対象範囲等
対象とする海域、生産群、改善技術
海域 → 干潟+潮下帯の一部(原則として砂干潟)
生産力の対象生物群 → 二枚貝
改善技術の対象段階 → 浮遊生活期は対象外
改善技術の手法 → 物理化学的手法(+食害防除)
事業実施の方向性
委託調査(水研センター) → 基礎となる生物データの収集
パイロット事業(都道府県) → 技術の有効性判定,適用方法
の確認のための実証実験等
技術的要素の抽出に当たって
干潟生産力
(基礎生産)
季節変動
イベント
生産力低下の要因が推定可能
食性
物理学的過程
輸送,基質(底質)
生物学的過程
摂食,食害
適用技術の決定
効果的適用方法の選定
維持管理技術の考案
生産力低下の要因が不明
好適条件の探索
二枚貝の生産
加入(着底)
成長・生残
(阻害要因)
漁獲
(資源管理)
焦点となる改善の方策
加入(着底)促進
生残・成長促進
(環境の好適化)
減耗要因の排除
改善効果の持続
好適条件の把握
焦点となる改善の方策と改善項目,技術等
改善の方策
改善項目
基質の提供
(底質改変)
加入促進(着底初期減耗の
抑制を含む)
改善技術
覆砂
底質の安定化
砕石投入
底質改良
成長・生残の促進
餌料供給
密度調節
底質改変
環境改善(阻害要因排除)
水質改変
流動改変
減耗要因の排除
生息域保護
食害種駆除
地盤高
粒度組成
泥分
耕耘
改良剤
網被覆
流動制御
技術要素
竹柴・杭
網被覆
覆砂
耕耘
作澪
移植
耕耘
改良剤
酸素供給
作澪
消波施設
網被覆
杭
駆除
目合
交換頻度
サイズ
配置
頻度
除去効率
* 改善項目,改善技術,技術要素の各項目は作業中(例示のみ),今後検討委員会で作業を進める
ガイドラインの基本項目(素案)
1.干潟生産力とは
2.生産力低下の現状把握とその評価方法
3.生産力改善技術
1)着底促進(覆砂,砕石投入)
2)環境改善(貧酸素)
3)食害防除
4.改善事業の進め方
事業で取り上げるべき改善技術
想定される生産力低下要因と改善技術
1.幼生加入環境の不備(二枚貝(アサリ)が立たない)
→底質改善(餌料環境の整備),流動制御,害敵駆除
2.稚貝の斃死,成長不良(二枚貝(アサリ)が育たない)
→底質改善(有害環境の制御),餌料供給,害敵駆除
3.成貝の斃死,乱獲
→底質改善(有害環境の制御),害敵駆除,資源管理
4.要因不明
→発育段階別の移植実験による要因解明
(参考)ガイドライン策定に必要と思われる
パイロット事業項目案
①加入(着底および生育場への定着)の促進
・構造物を用いたアサリ稚貝着底効果の確認およびメカニズムの解明
・アサリ稚貝の移動現象の解明
・覆砂効果の科学的検証、経年変化の把握
・稚貝着底に適した基質の解明と基質改変技術の開発
②生残・成長の促進(環境の好適化)
・好適環境の物理化学的条件調査(流れ、底質、安定性)
・アサリの生残成長に与える、地形変化の影響調査
・環境改善効果の検証
③減耗要因の排除
・タマガイ類の生態調査及び効果的防御・駆除方法の開発
・エイ類の生態調査及び効果的防御・駆除方法の開発
④改善効果の維持
・覆砂効果等の維持・改善手法の開発
⑤その他
・ハマグリ、マテガイ等の稚貝の着底環境調査
・ハマグリ、マテガイ等の生育環境の修復・造成を目的とした研究開発
・干潟生産力に係る環境モニタリング
事業対象の絞り込み
生物群→二枚貝対象
海域→干潟+潮下帯の一部(原則として砂干潟)
発育段階→浮遊生活期は対象外
取組の方向性
改善技術→物理化学的手法(+食害防除)
水研調査→基礎となる生物データの収集
パイロット事業調査→技術の有効性判定,適用方法