金星の太陽面通過について ☆Transit of Venus 2004☆ 荻原文恵(和歌山大学大学院) ★金星の太陽面通過 地球-金星-太陽 が並ぶ時に起きる 現象 太陽面を金星が移 動する様子が見え る ★太陽面通過は一定の周期で起きる 地球-金星の会合周期:584日 金星の軌道面は地球の軌道面に対し約3.4度 傾いている →584日ごとに太陽面通過が起こるわけではない 周期:105年-8年-122年-8年 今回は122年ぶりに起きる 日本では1874年以来130年ぶり!! 1874年当時は地球-太陽間の距離が わかっていなかった E.ハレー 太陽面上を通過する金星を地球上の各地で観測 → 1天文単位を算出 ↓ 科学先進国が国の威信をかけて 世界各地に観測隊派遣 ★1874年12月8日の太陽面通過 日本へも観測隊が来た フランス:長崎、神戸 アメリカ:長崎 メキシコ:横浜 神戸、横浜→天候に恵まれ観測成功 各地点に観測記念碑が建立 ★1874年太陽面通過 ~神戸~ 諏訪山公園 「金星 台」 観測成功を記念して 名付けられた ↓ 「ビーナスブリッジ」の 名前の由来になる ★1874年太陽面通過 ~長崎~ 「長崎観測記念碑」 「金星観測台」も現存 長崎-東京間の 経度差測定 ↓ 日本の経緯度原点 (チトマン点)設置 ★1874年太陽面通過 ~横浜~ 「金星太陽面経過 観測記念碑」 100年後の1974年建立 観測の様子 『ディアス・コバルビアス 日本旅行記』 ★130年ぶりの金星太陽面通過 いつ? 2004年6月8日(火) 和歌山では14:11~19:10 (和歌山こども科学館HPより) 太陽面通過を利用して・・・ 異なる場所から観測し見かけの視差から 地球-太陽間の距離(1天文単位)を実際に求める ↓ 教材としての利用価値もある ★太陽面通過が見られる地域 ★飛騨天文台(京都大学)ドームレス太陽望遠鏡 (黒点の高分解画像)
© Copyright 2024 ExpyDoc