ペンシルパズルにおける “面白い問題”の評価と作成 北陸先端科学技術大学院大学 ○高雄智成 池田心 2012/03/08 ペンシルパズルとは • ペンシルパズルとは、図示された問題に対し て答えを徐々に書き込むことによって、最終 的な解答を行う形式のパズルのことである (Wikipedia) • 数独など株式会社ニコリのパズルが有名 – ペンシルパズルは二コリの商標 • 様々な種類のパズルが存在する 4 8 5 6 9 3 2 9 7 4 6 7 1 9 2 – 新しいパズルが考案され続けている 3 4 6 4 7 2 9 8 6 4 3 7 1 4 0 2 2 2 3 2012/03/08 2 ペンシルパズルの問題 • 様々な問題(盤面)が作成されている • 問題を自動生成するプログラムも存在する – 手動作成の問題と比べると面白くない – そもそも問題の面白さとは何か? 面白さに関する指標が必要 面白さを定量評価すればよい 2012/03/08 3 面白さの評価方法の提案 機械学習を用いて評価する 1. 面白さを特徴づけている要素(特徴量)を列挙する 2. 学習データとして(問題,面白さ)の例を用意する 3. 問題から特徴量を得る抽出機を作る 4. 機械学習の手法を用いて特徴量係数を学習する • SVM,GP,CBR,ANN等を用いる 5. 生成した評価器の評価を行う • テストデータと被験者実験によって評価する 2012/03/08 4 提案手法の概要 学習デ ータ 特徴量 抽出 入力 問題解析機 特徴量抽出機 特徴 面白さに関係ありそうな特徴量 学習した 特徴量係数 面白さ評価器 特徴量と面白さとの関係 特徴量A:面白さ度-2 特徴量B:面白さ度+1 特徴量C:面白さ度+3 特徴量D:面白さ度+2 特徴量A:簡単な定理の多用 特徴量B:珍しい定理の使用 特徴量C:定理を代替できない 特徴量D:読みの多用 2012/03/08 5 問題解析器 • 特徴を挙げるために問題解析器を作成中 – そのマスがどの定理で確定できるかを解析する – “ぬりかべ”というパズルを対象としている 5 2 3 5 3 4 2 4 2 3 4 3 4 4 4 3 3 3 1 2012/03/08 2 3 3 1 3 3 3 1 1 3 3 6 現在着目している特徴 • 用いる定理の数や難易度 • 定理が代替可能なマスの割合 • 読みが必要なマスの割合 2012/03/08 7 解析結果の一例 D D F 5 2 3 4 3 4 3 3 3 1 定理の仮名 A:1の定理 B:数字の分離 C:壁の伸び D:島の伸び 2012/03/08 1 3 3 E:島の分離 F:面積十分 G:黒マス塊防止 H:到達不可マス B 2 3 B C H C C F F B 4 D E D F G F F B 3 D F G C 4 B F 2 C B D D F C 4 E F C D C D C D D D F D D D F C F F F H F C D G F 2 4 G D D D 5 3 C H C F D G H D H D C 3 A C 3 A C D C D C A 1 A 1 A D D F A 3 G D D D 5 F B 2 C C E F B 4 D E D F G F F C D C B D D F B 3 D F G F 4 E 4 B F F C F D D G F D D G F 3 C F F F C F C C G F F C F C G F C F D F D C 3 A C 3 A C D C D C A 1 A 1 A A 3 B この問題の特徴量 3 B 2 F B 3 F マスごとに全定理を 適応した場合 定理A~Gで解ける 基本定理(A,B)が15% 18%のマスが定理を代替可能 読みが不要 簡単な定理から 順に適応した場合 3 8 最終目標 • 最終目標 – 面白い問題を自動生成出来るようにしたい • 抽出した特徴量を考慮して問題を生成する 面白さに 関する 特徴量 2012/03/08 問題 生成 特徴量 問題自動生成器 面白い問題 9 まとめ • 自動生成の問題は面白さが劣る • 面白さの指標が必要 • 面白さの定量評価を行う • 機械学習を用いて面白さ評価器を作成する • 面白い問題の自動生成を最終目標とする 2012/03/08 10
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