昇進格差の拡大と役職初任年齢の遅れ

昇進格差の拡大と役職初任年齢の遅れ
□管理職ポスト不足
・・・同一年次内で管理職ポストに就けない者が増大
→同一年次内昇進格差の拡大
・・・上位役職に上がりきる期間が遅れることで、下
の年次で初任年齢が遅れる
→役職初任の遅れ
・・・従業員の能力開発や動機づけの点でマイナス
職能資格制度と管理職層
①資格は供給に制限がない
②職務遂行能力は年齢と共に向上
③各資格の職能要件は一般的・抽象的な表現
□資格昇格選抜は、役職昇進選抜に比べて緩やか
→職能資格制度によって供給された人材は超過傾向
BUT 管理職ポストに就く者の数は一定
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管理職層の増大=役職に就かない管理職の増大
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処遇困難、人件費に見合った貢献を期待できない人の増大
「役職に就かない管理職」の増大と企業の対応
①非管理職から管理職への資格選抜参入を制限
・・・職能要件の明確化、資格ごとの人員枠の設定
②「退出」の促進
・・・出向、転籍、早期退職優遇制度など
③専門職制度の活用
・・・「役職に就かない管理職」の新たな職務開発
④賃金と貢献とのアンバランス是正
・賃金カーブを能力に見合う形に調整
・賃金に見合った貢献を可能にするための能力開発