発表資料(ppt 2.26Mbyte)

・聴覚と音
~渚にまつわるエトセトラ~
1
・トピック
•音とは何か
•聴覚のしくみ
•コーヒーブレイク
•聴覚の進化
2
・聴覚(ちょうかく)
外耳、内耳などの器官を使い、音の信号を神経活動情
報に変換し、音の強さ、音高、音色、音源の方向、リズ
ム、言語などを認識する能力・機能。五感の一つ。
生まれる前から死ぬまで働く
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E8%81%B4%E5%9F%9F
3
・音(おと・おん・ね)
・音波のうちでヒトの可聴領域(20Hz-20000Hz)にあ
るものを指すと思われる。
(ただし、時として超音波や低周波音を含めてい
る。)
・音波
物体の振動。媒質は主に空気。
空気の圧力の違い(疎密)が波のように空間を伝播す
るもの。
4
・音波 その①
http://www.aichi-pu.ac.jp/ist/~ohkubo/2001openhouse/p1.html
5
・音の大きさの目安
http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2005_22267/slides/06/58.html
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・音の強さと音圧
Pは圧力(マイクロパスカル単位)
人の聞くことのできる最小の音圧は20μPa
(一気圧の100億分の2)
60dB(会話音)で p=20000 20mPa (一気圧の1000万分の2)
100dB(耐えられるぎりぎりの音)で
p=2000000 2Pa (一気圧の10万分の2)
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・音圧レベルと音の大きさ
8
・等ラウドネス曲線
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・耳とは何か
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・音をとらえる機構
目標は、物理的な振動である音を
電気信号に変えて脳に送ること
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・耳 その① ~外耳~
・耳介
皮膚と軟骨とからなる。馬、ウサギ等の動物では
随意運動が可能であり、集音効果がある。
また、音源の位置を特定する際に必要とされる。
・外耳道
耳介から鼓膜へと続く穴。
鼓膜を守る役割。
外耳道共鳴による増幅。
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・外耳道共鳴
外耳道での共鳴による音の増幅。3kHzで18dB程度
の増幅効果。個人差あり。再現性にも乏しい。
外耳道の長さが変化する乳幼児期は共鳴の様子が
大きく変化する
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・耳 その② ~中耳~
槌(つち)骨、砧(きぬた)骨、鐙(あぶみ)骨という三つの小さ
い骨が、鼓膜から蝸牛(かぎゅう)の卵円窓という部分につな
がっている。
三つの骨の名前はその形状による。
ユスターキ管は上咽頭まで続
く管。不要物の排泄や気圧の
調整等の働きがある。
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・中耳での増幅①
耳小骨が砧骨と鐙骨の接合部分を支点にシーソーのように
なっていることから、「てこの原理」で増幅される。
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・中耳での増幅②
鼓膜と蝸牛の入り口との面積の
違いによって起こる増幅
ここまでの伝音部によって音は80~200倍程度増幅される。
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・耳 その③ ~内耳~
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・蝸牛(かぎゅう)
18
・蝸牛(かぎゅう)
一定の周波数の音は決った場所の基底膜を震動させる。
有毛細胞には各場所毎に別の神経繊維が来ているので、
特定の場所の震動は、その場所にきている神経繊維のみを
興奮させることになる。
→周波数によって音を区別できる
→音の高低を区別できる!!
19
画像
20
・有毛細胞
・内有毛細胞
蝸牛にある有毛細胞のうち、内側にあるもの。
一列。
聴神経の90%が内有毛細胞に繋がっている。
・外有毛細胞
蝸牛にある有毛細胞のうち、内
側にあるもの。三列。
聴神経の10%のみが外有毛細
胞に繋がっている。
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・内有毛細胞の働き①
基底膜の振動によって、覆い膜との間にずれが生じる。
このずれを内有毛細胞が先端にある毛で感知し、
細胞内の化学変化によって電気信号である神経パルスが
発生する。(神経の興奮)
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・細胞内外のイオン濃度差
カルシウム・ナトリウムポンプ
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・チャンネル
特定の物質を選択的に通過させる膜たんぱく質
電荷によるもの
リガンドによるもの
24
・内有毛細胞の働き②
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・内有毛細胞の働き②
音が大きいときにはパルスの頻度が高く、
パルスの頻度によって脳は音の大小を判断できる。
これによって、音の高さと大きさの情報はひとまず脳に伝わる
事になる。
26
おしまい。
外有毛細胞は???
27
・外有毛細胞の働き
振動が入ってきた際に、外有毛細胞はその振動に応じて
伸び縮みし、ブランコをこぐような形で基底膜の振動を大きくする。
また、「基底膜のふくらみをするどい形とする」
基底膜の振動は最大100倍程度大きくなる。
(ポジティブフィードバックという。)
微弱な音に対しては最大限働き、強い音に対しては
ほとんど働かない。
28
・和田仁研究室(東北大学)
29
・和田仁研究室(東北大学)
30
・難聴
伝音性難聴
難聴のうちで外耳、中耳の各器官の障害に起因するもの。
耳垢、鼓膜の破損等。
感音性難聴
難聴のうちで内耳の各器官あ
るいは神経の障害に起因する
もの。
外有毛細胞、神経の障害等。
治療は困難。補聴器も非効果的。
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・骨伝導音
鼓膜から槌骨等を通じて伝わる空気の振動による音ではなく、
その経路を迂回して伝わる頭蓋骨の振動等による音。
自身の声が違って聞こえるのはこのため。
ただし、これも感音性難聴に対しては
大きな改善の効果は期待できない。
→火災現場等での利用。
32
・その先に
クラリオン人工内耳システム
ES細胞による神経の復元
33
・フーリエ解析
「ほとんどあらゆる関数が周期関数の和として表せる」
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・フーリエ級数展開
フーリエ係数
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・音色
高さ・大きさの等しい二つの音があるとき、その聞こえ方の
違いが「音色」と表現されることがある。
実際には、周波数、周波数成分ごとの音の大きさ、
あるいはその相対的な関係等音のあらゆる情報によって
決定される音の「個性」
つめたい、あたたかい等の抽象概念で示されることが多く、
定量的扱いは困難である。
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・楽器
倍音の強度の違い、周波数のずれはその楽器によって異なる。
→楽器によって音色が異なる。
→楽器によって「個性」がある。
37
・ピアノ
http://www-antenna.ee.titech.ac.jp/~hira/hobby/edu/sonic_wave/sound_analysis/doc_html/sound_analysis.htm
38
・バイオリン
39
・音源の位置の把握
・時間差(位相差)
・強度差
正面や真後ろからの音は判別しづらい。
40
・無限音階(シェパードトーン)
意識して聞くと、音が無限に上
がっていくように聞こえ…ますか?
41
図21
42
・聴覚の発達
聴覚の起源
三億年前のデポン期に生息していたカブトウオ
渦巻状の骨の化石。耳の平衡機能を支配する
半規管に似ている…。
液の詰まった簡単な袋、その周りを感覚細胞がとりまく
平衡器官。
古代魚の平衡器官が聴覚のルーツと考えられている。
43
・聴覚の発達
聴覚の起源②
「聴覚」と呼べる最初のものの機能は魚の浮き袋調節。
浮き袋の変動による体内の液の運動が魚の
内耳の感覚細胞を刺激→普通の意味での「聴覚」
その後、陸上に上がる際には、平衡器官の袋から突起が
せり出し、「蝸牛」が形成された。
44
・聴覚の発達
中耳の発達
魚の場合は、水の振動が浮き袋の振動となり、
その振動がそのまま内耳に伝わる。
→中耳は不要
陸上で生活する生物の場合、空気の振動を内耳の液体に
伝える必要がある。
→何のメカニズムもなければ、
音は硬い膜に反射される。
45
・聴覚の発達
えらのひとつの穴が中耳の穴
となり、あごの骨の一部が耳小骨
になったとされている。
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・昆虫の耳
人やその他の脊椎動物のものと違い、単純。
しかし、その性能は脊椎動物のものに
決して引けを取らない。
聴覚器官の存在部位は多様。
47
・参考図書
1.
2.
3.
4.
5.
音の何でも小事典 日本音響学会 1100円
新生物物理の最前線 日本生物物理学会 1060円
振動・波動 小形正男著 裳華房 2000円
音と聴覚の話 ライフ編集部 580円
Wikipedia 有志 0円
48
紹介②
49
紹介①
50
紹介③
51
・参考図書
1.
2.
3.
4.
5.
音の何でも小事典 日本音響学会 1100円
新生物物理の最前線 日本生物物理学会 1060円
振動・波動 小形正男著 裳華房 2000円
音と聴覚の話 ライフ編集部 580円
Wikipedia 有志 0円
52
脳につづく
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Let’s TB Lab!