化学・生物兵器の 禁止と廃棄を

軍縮
による平和と安全
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「私達の世代よりも、あるいは、せめて私
の世代よりも、次の世代が少なくとも、人
間の安全保障は兵器と同じように、統治、
人権および社会的正義にもかかってい
ることを理解できるようにしようではありま
せんか。」
コフィー・アナン国連事務総長
2000年11月
核の脅威は
今日も続いている…。
国連総会のミレニアムサミットは、
国連総会のミレニアムサミットは、「核兵器をはじ
めとする大量破壊兵器の廃絶に努めること」を決
議しました。
広島、1945年
「より人間中心的な安全保障へのア
プローチの必要性は、核兵器をはじ
めとする大量破壊兵器が人類に及
ぼしている継続的な危険性によって、
さらに高まっています。」
コフィー・アナン国連事務総長
恒久的な
核実験の
禁止を
1945年7月16日の最初の核爆発実験から、1996年9月
24日の包括的核実験禁止条約の採択までの51年間
に、世界で2,000回を超える核爆発が記録されて
います。
化学・生物兵器の
禁止と廃棄を
「戦争における窒息ガス、毒ガスあるいはその他ガスの使用
は…当然のことながら、文明世界の一般的な見解によって非
難されているのです。」
化学的および細菌学的戦闘手段の
戦争における使用を禁止する
1925年ジュネーブ議定書の前文から
通常兵器は
今日の戦争手段
通常兵器の過剰供給は、
•戦争の可能性を高め、犠牲者を増やします。•暴力を助長しま
す。•紛争を長引かせます。•人道援助の妨げとなります。•和平
合意を脅かします。•平和維持活動要員を危険に陥れます•政
府を不安定化させます。•経済開発を阻害します。
小型武器の
大きな被害
世界中の最近の紛争では、小型武器が犠牲者5人
のうち4人の原因となっています。犠牲者の大多数は
非戦闘員です。しかも、そのほとんどが女性と子ども
です。
近代兵器は軽量で、持ち歩い
たり隠したりしやすく、メンテナ
ンスがほとんど要らないばかり
か、訓練もほとんど、あるいは、
まったく必要としません。このた
め、農民や、サラリーマンや、さ
らには学童までが、簡単に兵
士となりうるのです。
地雷
立入禁止
今日では、地雷犠牲者の80%が一般市民で、戦争
や紛争の終結後に死傷しています。
地球上の国家の3分の1では、地雷や不発弾(UXO)
が残されたままになっています。
地雷は1個わずか3
米ドルで製造できま
す。その発見と除去
には1,000米ドルもか
かることがあります。
軍縮のための解決策
• 核の脅威を削減
• グローバルな核実験禁止のための国際的監視シ
ステム
• 化学・生物兵器廃絶への取り組み
• 通常兵器の軍縮
• 国連地雷行動の5つの柱
核の脅威を削減
冷戦の最盛期には、7万発を超える核兵器が
存在していました。
以来、多くのことが達成されています
–核兵器を削減、解体および廃絶すること
–核兵器の拡散を止めること
–解体された核兵器からの物質を監視すること
–核実験を停止すること
–非核地帯を作ること
核の脅威を削減
まだ、多くのことが必要です。
新千年紀を迎えても、3万発を
超える核兵器が残っています。
厳戒態勢にあり、警報による発射
核兵器に灯火:核ミサ
イルの解体、1998年
準備ができているものも多く
(米国エネルギー省)
あります。
グローバルな核実験禁止のための
国際的監視システム
核保有国全5カ国は、核実験禁止条約の発効
まで、核爆発実験の一時停止を宣言しています。
地震監視は、科学者が核爆発と
地震を見分ける一助となっていま
す。
グローバルな核実験禁止のための
国際的監視システム
超低周波監視は、化学爆発や核爆発など
遠隔地で発生した音波を察知します。
水中音響監視は、深海の音響信号を記録
します。
放射性核種監視は、大気サンプルを測定し、
放射性物質の有無を調べます。
化学・生物兵器廃絶への取り組み
化学兵器禁止機関(OPCW)は、「グローバルな
検証」が可能な初の多角的軍縮条約である「化学
兵器禁止条約」の目標を達成するために設立され
たもので、化学兵器の使用、開発、生産および備蓄
の全面的禁止、ならびに、現存するストックの廃棄を
目指しています。
化学・生物兵器廃絶への取り組み
定期査察、チャレンジ(抜き打ち)
査察、および、使用の疑いの調査を
通じ、OPCWは、
– 条約規定の実施を確保します。
– 実施を監視します。
化学兵器査察官、ク
– 締約国間の協議と協力の場を提
ウェートのフランス兵
供します。
、1991年
化学・生物兵器廃絶への取り組み
生物兵器禁止条約
生物兵器禁止条約の規定遵守を確保する上で、
グローバルな協力的遵守と検証措置の必要性は
急速に高まっています。
化学・生物兵器廃絶への取り組み
生物兵器禁止条約
条約の実効性に対する信頼を高めるため、条約締約
国は現在、以下に関する情報を交換しています。
•
•
•
•
•
研究センターと実験場
各国の生物兵器防衛研究・開発プログラム
感染症の発生
関連立法
ワクチン生産
通常兵器の軍縮
平和の炎」:反乱勢力から
回収した兵器の廃棄式典。
トンブクトゥー、マリ。
小型武器非合法取引のあらゆる側面
に関する第1回国連会議は2001年7月、
将来を見据えた行動計画を採択しまし
たが、これは各国、地域および国際社
会に対し、連帯責任として以下を義務
づけています。
•小型武器の不正取引の予防、対策お
よび根絶を助けること。
通常兵器の軍縮
• 不正な移転と売買を終わらせるため、
国家間の協力を拡充すること。
• 世界中の小型武器の蓄積量を削減す
ること。
• 開発インセンティブと引換えに、過剰
な兵器の回収と廃棄を奨励すること。
国連/UNDPの試験的な
「開発のための兵器」プロ
ジェクトで兵器を廃棄する
俳優マイケル・ダグラス。
グラムシュ、アルバニア、
1999年10月。
通常兵器の軍縮
国連軍備登録制度は、透明性を通じ、信用と信頼を
醸成しています。
主要な兵器システムの輸出入について、国連、その
他政府および人々に毎年、報告を行っている国々は、
90カ国を超えています。
この登録制度は戦車、装甲車、戦闘機、大口径砲、
攻撃ヘリコプター、戦艦、ミサイルおよびミサイル発射
装置の取引の95%以上をカバーしています。
地雷行動の5つの柱
国連は政府、市民社会、企業および個人と密接に協力
し、地雷危機への対処に努めています。
• 地雷認識:地雷問題に取り組むため、
危険にさらされている人々の教育と
地方自治体の研修を行わなければ
なりません。
地雷の探索、
カンボジア。
• 道を開く-地雷除去:地雷の発見と
処理は時間と費用のかかる困難な
作業です。
地雷行動の5つの柱
犠牲者への支援:地雷爆発によって
地雷について学ぶ。
モザンビーク、1994年、
国連地雷行動部。
手足や視力を失ったり、障害者となった
りした数千人の被害者のリハビリとケア。
全面的禁止の唱道:地雷禁止を実効
性のある普遍的なものとすること。
備蓄削減:条約での公約履行と地雷
禁止条約における信頼醸成。
1946年1月24日
国連総会初の決議、各国の軍備から核兵
器を廃絶する方法を模索。
歴史的な条約と協定の経緯
1957年7月29日
国際原子力機関設立。
1959年12月1日
南極条約、南極大陸を非武装化、あらゆる
兵器の実験を禁止、核爆発と放射性廃棄
物の投棄を禁止。
1963年8月5日
部分的核実験禁止条約、大気中、宇宙お
よび水中の核実験を禁止。
1970年3月5日
核不拡散条約、核兵器保有国と非保有国
に核不拡散、核軍縮およびエネルギーの
平和的利用を義務づける。
1946年1月24日
1957年7月29日
1959年12月1日
1963年8月5日
1970年3月5日
国際原子力機関設立。
部分的核実験禁止条約、大気
国連総会初の決議、各国の軍
南極条約、南極大陸を非武装
核不拡散条約、核兵器保有国
備から核兵器を廃絶する方法を
化、あらゆる兵器の実験を禁止、
中、宇宙および水中の核実験
と非保有国に核不拡散、核軍
を禁止
模索。
核爆発と放射性廃棄物の投棄
縮およびエネルギーの平和的
を禁止。
利用を義務づける。
1971年2月11日
海底条約、核兵器あるいはその他の大量
破壊兵器の海底における設置を禁止。
歴史的な条約と協定の経緯
1972年4月10日
生物兵器条約、細菌戦および生物戦を禁
止。
1972年5月26日
SALTIおよびABM条約合意、米ソ間で戦
略的攻撃兵器および対弾道ミサイル・シス
テムを制限。
1979年6月18日
SALTII、米ソ間で戦略的攻撃兵器をさらに
制限。
1981年4月10日
特定通常兵器使用禁止制限条約、人体内
でX線によって察知できない破片を爆発さ
せる兵器を禁止、一定種類の地雷と仕掛け
爆弾の使用を制限、標的に火をつけるよう
に設計された焼夷兵器を禁止、目潰しレー
ザー兵器の使用を禁止。
1981年4月10日
1971年2月11日
1972年4月10日
1972年5月26日
1979年6月18日
SALTII、米ソ間で戦略的攻撃
特定通常兵器使用禁止制限条約、
SALTIおよびABM条約合意、
海底条約、核兵器あるいはその
生物兵器条約、細菌戦および
兵器をさらに制限。
人体内でX線によって察知できな
生物戦を禁止。
他の大量破壊兵器の海底にお
米ソ間で戦略的攻撃兵器およ
い破片を爆発させる兵器を禁止、
ける設置を禁止。
び対弾道ミサイル・システムを制
一定種類の地雷と仕掛け爆弾の
限。
使用を制限、標的に火をつけるよ
うに設計された焼夷兵器を禁止、
目潰しレーザー兵器の使用を禁
止。
1987年12月8日
INF条約、米ソの中距離および短射程核兵
器を全廃。
歴史的な条約と協定の経緯
1990年11月19日
CFE条約、大西洋からウラル山脈までの
ヨーロッパにおける通常兵器システムを削
減。
1991年7月31日
STARTI条約、米ソの戦略核兵器を6000発
に削減。
1992年5月23日
リスボン議定書により、ベラルーシ、カザフ
スタン、ロシア連邦およびウクライナ(ソ連の
承継国家)がSTARTIに加入。
1993年1月3日
化学兵器禁止条約、化学戦を禁止、全ス
トックの廃棄を規定。
1993年1月3日
1987年12月8日
1991年7月31日
1992年5月23日
1990年11月19日
化学兵器禁止条約、
INF条約、米ソの中距離および
CFE条約、大西洋からウラル山
STARTI条約、米ソの戦略核兵
リスボン議定書により、ベラルー
化学戦を禁止、
短射程核兵器を全廃。
器を6000発に削減。
脈までのヨーロッパにおける通
シ、カザフスタン、ロシア連邦お
全ストックの廃棄を規定。
常兵器システムを削減。
よびウクライナ(ソ連の承継国
家)がSTARTIに加入。
1996年9月24日
包括的核実験禁止条約、いかなる環境に
おける核爆発実験も恒久的に全面禁止。
歴史的な条約と協定の経緯
1997年12月2~4日
地雷禁止条約、すべての対人地雷を禁止、
その廃棄を規定。
1997年12月2~4日
1996年9月24日
地雷禁止条約、
包括的核実験禁止条約、
すべての対人地雷を禁止、
いかなる環境における核爆発
その廃棄を規定。
実験も恒久的に全面禁止。
1959年 南極条約
南極大陸を非武装化、核爆弾の実験と放
射性廃棄物の投棄を禁止。
世界、そして宇宙から
核兵器をなくそう
1967年 宇宙条約
宇宙空間あるいは月で核兵器の設置も実
験も行わないことを義務づけ。
1967年 トラテロルコ条約
ラテンアメリカ・カリブ海で核兵器を禁止。
1986年 ラロトンガ条約
南太平洋を非核地帯と宣言。
1996年 ペリンダバ条約
アフリカ大陸を非核地帯と宣言。
1997年 バンコク条約
東南アジアを非核地域と宣言。
1998年、国連総会はモンゴルの非核兵器
国としての地位宣言を承認。
1967年
1959年 トラテロルコ条約
1986年
1996年
1997年
1998年、国連総会は
南極条約
宇宙条約
ラロトンガ条約
ペリンダバ条約
バンコク条約
ラテンアメリカ・カリブ海で核
南極大陸を非武装化、核爆
宇宙空間あるいは月で核兵
南太平洋を非核地帯と
アフリカ大陸を非核地帯と
東南アジアを非核地域と宣
モンゴルの非核兵器国とし
兵器を禁止。
弾の実験と放射性廃棄物の
器の設置も実験も行わない
宣言。
言。
ての地位宣言を承認。
投棄を禁止。
ことを義務づけ。
グローバルな
優先課題
人口の安定化 105 億ドル
安全で清潔な水の供給 100 億ドル
酸性雨の防止 80 億ドル
地球温暖化の防止
80 億ドル
核兵器廃絶
70 億ドル
森林破壊の停止
70 億ドル
オゾン層破壊の停止
50 億ドル
難民救済
50 億ドル
非識字の解消
50 億ドル
民主主義の建設
20 億ドル
地雷の除去
20 億ドル
グローバルな
優先課題
世界の年間軍事費
8,000億ドル
クリーンで安全なエネルギーの供給 500億ドル
開発途上国の債務償還 300億ドル
土壌浸食の防止 240億ドル
健康管理とエイズ予防の提供 210億ドル
避難所の提供 210億ドル
飢餓と栄養不良の解消 190億ドル
世界の
年間
軍事費
8,000億ドル
グローバルな
優先課題
クリーンで安全なエネルギーの供給
500億ドル
兵器への
過剰支出
と人々の対比
300億ドル 開発途上国の債務償還
土壌浸食の防止 240億ドル
210億ドル 健康管理とエイズ予防の提供
避難所の提供 210億ドル
人口の安定化 105億ドル
酸性雨の防止
80億ドル
核兵器の廃絶
70億ドル
オゾン層破壊の停止 50億ドル
非識字の解消
50億ドル
地雷の除去 20億ドル
190億ドル 飢餓と栄養不良の解消
100億ドル 清潔で安全な水の供給
80億ドル 地球温暖化の防止
70億ドル 森林破壊の停止
50億ドル 難民救済
20億ドル 民主主義の建設
軍縮
による平和と安全
より詳しくは、国連の軍縮ウェブサイト
http://disarmament.un.org
をご覧ください。
電子メールによるお問合せ:
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