~安楽死を 訪ねて~ ☆CAST☆ 03E1326E 03E1338J 03E1341J 03E1353B 田中 利明 林 孝行 福田 真 山田 雄斗 安楽死と尊厳死 安楽死と尊厳死は同じ言葉として 使われることがあるが実際には 意味が違う。 尊厳死の定義 尊厳死-(Death with Dignity)‐とは人 間として尊厳を保って死に至ること、 単に「生きた物」としてではなく、「人間 として」遇されて、「人間として」死に至 ること。あるいはそのようにして達成さ れた死。 これは目標・理念をあらわす概念である。 安楽死の定義 安楽死‐苦しい生、意味の無い生から 患者を解放する目的のもとに、意図 的に達成された死。あるいはその目 的を達成するために意図的に行われ る「死なせる」行為そのもの。 *「苦しい生、意味の無い生」とは患者自身がそ う評価している場合を指す。決して他から生に 意味があるのかどうかを評価するものではない。 尊厳死と安楽死の包含関係 尊厳死 安楽死 • 「安楽死」と呼ばれている概念には尊厳死 とは認められない部分もある。 見解は様々 日本では 現在日本では 安楽死は認められ ていない。 仮に医師が患者または患者の家族の 要請にしたがって安楽死させた場合、 自殺幇助罪 もしくは 殺人罪 判例 • 1991年に東海大付属病院で医師が 末期ガン患者に塩化カリウムを投与し た事件ー 殺人罪有罪 ・1996年の京都府町立国保京北病院 で院長が20年来の友人であった末期ガ ン患者に筋弛緩剤を投与した事件― 殺人容疑不起訴 安楽死の区分 • 行為の様態に関する区分 •積極的安楽死(active 積極的安楽死(active euthanasia) euthanasia) 消極的安楽死(passive euthanasia) euthanasia) •消極的安楽死(passive • 決定のプロセスに関する区分 •自発的安楽死(voluntary euthanasia) •非自発的安楽死(non-voluntary euthanasia) •反自発的安楽死(involuntary euthanasia) 許される国 オランダ ベルギー 無効 オーストラリア北部準州 アメリカ合衆国オレゴン州 参考文献 『世界の国旗』 http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/kokki/index.html 『アメリカ合衆国の州旗』 http://www.p-alpha.co.jp/flag/map/us_map.html 『オーストラリアの国旗・州旗』 http://www3.ocn.ne.jp/~footy/ozfun/flag.htm 法律的解釈 ケース1 オランダの場合 オランダでは2001年四月に医 師が患者に一定の条件にもとづ き安楽死を行った場合,合法であ るする安楽死法が国としては世 界で初めて成立しました。 その主な条件は ①患者の明確な意志があること ②耐えがたい苦痛があること ③治療法が残されていないこと ④担当の医師が第三者の医師と相談 すること などです。また患者は16歳以上と定め ていますが12歳以上で親権者の同意 があった場合も可能としています。 ケース2ベルギーの場合 2002年五月に安楽死を認める法案 が国会を通り同九月から施行された。 基本的にはオランダと同じで回復の余 地がなく耐えがたい苦痛を持つ患者の 要請により担当の医師が第二の医師の 意見を聞き行うのだが,安楽死をできる 患者の年齢は成人の18歳以上となっ ている。 ケース3 アメリカ オレゴン州の場合 オレゴン州では1997年に安楽死 を認める州法が成立した。 オレゴン州の法律では二人以上の医 師から余命6ヶ月以内と診断された1 8歳以上の重病患者に限り,患者の 要請に基づいて医師が致死量に近い 薬物を与えることになっている。 法律的解釈 以上の3国の共通点 ☆耐えがたい苦痛が続くこと ☆その症状に回復の余地がないこと ☆患者からの明確な要請があること ☆担当医が第三者の医師に意見を聞くこと が最低限の条件となるようです。 歴史的背景 安楽死の歴史 紀元前500~ 紀元前のギリシャでは,トリカブトを用いた安楽 死が認められていた。ギリシャの哲学者ソクラ テスは安楽死を容認していた。 一方,西洋医学を体系付けたヘポクラテスは 使用することを禁じていた。医学の教師だった 彼は生徒に『私はたとえ求められても患者に有 害なことはしません』ということを宣誓させた。 ヨ-ロッパ 紀元後 ~200 「常に死の到来を念頭において 生きることが大切」と言ったエピ クテトスは安楽死を容認。 エピクテトスに影響を受けたア ウレリウスは安楽死を,「老化 から自らを解放できる」とし容認。 容認から否認へ 紀元後300~ 初期キリスト教の 代表的人物であ るアウグスティヌ スは西欧社会で 初めて自殺に反 対した。 13世紀,トマ ス・アクィナス は「自殺は神に 対する冒瀆で ある」と言った。 ルネッサンス 意見の多様性 16世紀 マルティン・ル タ-,ジョン・ カルヴィンは 自殺に反対。 トマス・モアは 『ユ-トピア』 の中で安楽 死を容認する 著述。 現 代 19世紀~ しばらくは自殺や安楽死は認めら れない風潮だった。しかし19世紀 後半にドイツやイギリスで安楽死 を容認する本が出版されたことを 契機に,安楽死論争が始まった。 安楽死について 支持すべきかどうか議論した・・・。 安楽死を支持する立場 ・苦しみを与え続けるのは拷問と同じだ。 ・治る見込みが全くない。 ・自分の「死」の形は自分で決める。 ・自己決定権がある。 ・家族に経済的,精神的負担が大きい。 安楽死を支持しない立場 ・人間は死の訪れる最後の一秒まで精 一杯生きるべきである ・新しい治療法が見つかるかもしれない。 ・人の死は,人の頭では判断できない。 ・ ・お金のために命を絶つべきなのか。 激論の末, • 生きる見込みがないのがわかっていて,本 当に苦しんでいる人を目にしたときに,「が んばれ」といって励ますことが本当にでき るだろうか? • 「死」という取り返しのつかない現実を人が 決定してもよいのだろうか。 あなたは安楽死を 支持しますか? あなたは安楽死を 支持しますか? あなたは安楽死を 支持しますか? 終わり
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