自家用電気工作物からの波及事故を防止しよう!

Ξ
波及事の発生状況
波及事故とは、自家用施設内で発生した電気事故が原因
となって、電力会社の配電線を停電させる事故です。
責任分界点
24
25
26
35
35
26
31
27
19
(9)
21
侶
高圧ケーブル
2件(11%)
電
自家用受電設備
2件(11%)
電力需給用
変成器
三冨,
23
39
場気
22
発生件数
13件(68qo)
1
年度
区分開閉器
.
亀亀
故生!
変電所
j
赴戸
r^
゛
...
.
^
r^
ⅧIT
.
医匡到
被害無し
1件(5%)
2変電所の保慶装置が
異常を感知し、
貼は端数四捨五入
3
配電線への送電止
止
波及事故の原因
平成27年度波及事故19件
せ、停止した配電線に接続されている他の
X1時間以内の落雷状況については、東北電カホームページ
「東北地方の落雷情報」で検索することができます。
三菱電機製区分開閉器の「製作不完全※」に起因する事故が発生して
います。各事業場の区分開閉器の仕様確認を行い、該当している場合は
早期取替が必要です。
※詳細は三菱電機ホームベージ「三菱屋外用高圧交流気中開閉噐こ愛用の
お客さまへのお詫ぴと改めて交換のお知らせ」で確認できます。
困つた!
停電で操業停止だあ
損傷等により電力会社の配電線を停止さ
発生原因で多いのは「雷害・塩害」等の「自然現象」によるもので、次に
「作業者の故意・過失,設備の劣化(保守不備)」となっています。
(http://VVVVVV,tohoku・epco.CO,jp/vveather/)
波及事故とは・
...
工場・ビル・事務所等の電気設備の故障、
調査中
Ξ
波及事故件数の推移(東北7県)
佃事故件数く肌))(18) 04)(23)
、ら
よう
用電夙工
波及
,
自家用側
避雷器(LA)
1件(5qo)
電力会社側
停電'
需要家が停電する事故です。
川
保守不備
21%
自然現象
6◎
53%
故意・過失
危ない!
号が消えている!
医療施設が停電!
21%
ー、罫金、や"
゛..
(h杜P://WWW.mitsubishielectric.CO.jp/oshirase/epas/)
こ不明な点については、三菱電機繍東北支社
0
0
0
配電制御課(電話022-216-4555)1こお問合せください。
%は端数四捨五入
家用電気工物とは
,電気主任技、者を選任し電気工作物の工事、.持及ぴ運用に関する保安の監督をさせ
保安のためにする指示に従うこと。また、電気主任技術者の選任の届出を行うこと
一
交通事故だあ!
T
匂
波及事故の原因となつた劣化設備
区分開閉器の
腐蝕により
f、
,
自家用電気工作物とは、電力会社から600ボルトを超える電圧で受電する電気設備
の総合体(工場・ビル・事務所)をいい、設置者は電気事業法の規定により次のことを行
う義務があります。
ーー
11,
患者さんの治療が
できないわ!
キユービクルの
腐蝕により
ケーブル端末部
焼損
叱',
ト
》、
^^
(電気主任技術者免状を有する従業員がいない場合、外部委託承認を得る方法などもあります)
2電気設備に関する保安規程を定め、届け出るとともに遵守すること
3電気工作物が技術基準に適合するよう維持すること
平成28年度
※こ不明な点にっいては、関東東北産業保安監督部東北支部電力安全課
(電話022・221・4952)にお問合せ下さい。
再生紙を使用しています
J^
構成機関
自家用波及事故防止対策委員会
関東東北産業保安監督部東北支部
一般財団法人東北電気保安協会
一般社団法人東北電気管理技術者協
東北電力株式会社
波及事故を防ぐために
0保護装置付高圧区分開閉器(GR付AS)の取付けが必要です。
自家用電気設備の構内で発生した電気事故は自社だけにとどめ、電力会社の配電線や他の需要家まで停電さ
せないように、構内第一柱(責任分界柱)にはGR付ASの取付けが必要です。
●GR付ASの取付けによって、「あわや波及事故に・・・」という寸前に、GR付ASが動作して自社以外へ波及する事故を
瀬戸際で食い止めて、波及事故の防止に抜群の効果を発揮します。
●GR付ASの取付けにあたっては、電気主任技術者の保安に関する意見を求め、確実に事故を検出できる機器を選定
しましょう。また、設備更新時(GR付AS交換時など)においては、保護装置の感度設定について最寄の東北電力に問
合せてください
@電気設備の点検通路等は、常に整備しておくことが必要です
波及事故を防ぐには、確実な点検による不良箇所の早期発見・早期補修が極めて大切です。
電気設備の確実な点検実施と危険防止のため、点検のために移動する通路や点検・試験・測定などを行う場所
で足場の悪い箇所(不安全施設)は改修し、点検通路等を整備することが必要です。
日地震や台風襲来時には、電気設備の点検が必要です。
地震により高圧ケーブルが損傷したり、強風でトタンなどが飛来して柱上の機器が損傷していることに気づかず
使用する場合があります。
異常気象による設備損傷を早期に発見・補修して、波及事故を未然に防止する必要があります。
日古い設備は計画的に取り替えることが必要です。
自家用電気設備をお使いのみなさまへ
電気機器の劣化による波及事故が発生しています。使用状況や設置環境により劣化の進行程度は異なりますが、下
表を参考に機器の計画的な取り替えをお奨めします。
(1)停電した場合は、必ず電気主任技術者等(電気管理技術者又は
電気保安法人)へ連絡し、指示に従つてください。
コ
【参考】主な機器の更新をお奨めする目安
吏新推
期間
高圧交流負荷開閉器
屋内用 15年または負荷電流開閉回数 200回
屋外用 10年または負荷電流開閉回数 200回
GR付開閉器の制御装置]0年
断路器
手動操作 20年または操作回数
動力操作 20年または操作回数
1,000回
10,000回
15年
20年または規定開閉回数
]5年
避雷器
交流遮断器
計器用変成器
保護継電器
高圧配電用変圧器
高圧進相コンデンサー
] 5年
20年
] 5年
高圧限流ヒユーズ
屋内用]5年
屋外用]0年
高圧CVケーブル※
25年
(2)停電・事故時の電気主任技術者等との連絡体制を整備・把握することが大切です。
(3)構内で重機などにより工事を行う場合は、埋設ケーブルや電線を損傷させないように
事前に電気主任技術者等と打合せが必要です。
÷こ不明な点や相談があれば、電気主任技術者等(電気管理技術者又は電気保安法人)にこ連絡ください
電気主任技術者のみなさまへ
発生状況
(1)保護協調不良
(2)保守不完全
(3)自然現象(雷)
構内架空電線が樹木と接触し被
覆が破損して地絡事故が発生した。
調査の結果、区分開閉器には
DGRがあったが、電力会社との保護
協調不良によD、動作しないで波及
事故となつた。
停電と同時にキユービクル内で
"ボン"と異音が発生した。
外部委託先の調査の結果、キユ
ービクル内のLBS忙蛇が絡まつて
おり、ヒューズが溶断し短絡事故に
より波及事故を発生させたことが
判明した。
季節需要のため区分開閉器を長期問開
放していたところ、波及事故が発生した。
調査の結果、区分開閉器の電源側旧
相及ぴS相ブッシング碍子が破損して、
短絡したアークの痕跡を確認した。
引込柱にはLAがあったが、区分開閉器を
開放していたため、動作しない状況だコた。
一般社団法人「日本電機工業会」発行の「汎用高圧機器の更新推奨時期に関する調査」より抜粋(※を除く)
高圧交流負荷開閉器には区分開閉器を含む
日雷害対策には、受電点に避雷器の取付が効果的です。
雷による被害を防止・軽減するため、受電点に避雷器(LA)やLA内蔵型のGR付AS取付けが有効です。さらに避
雷器の効果を維持するためには接地抵抗値を規定値以下に保つことも必要です。
また、季節需要により受電点の区分開閉器を長期開放する場合は、受電点近辺への耐雷装置の取付けについて
最寄りの東北電力へ相談してください。
0故意・過失による波及事故を防ぎましょう。
電気主任技術者等(電気管理技術者又は電気保安法人)へ連絡せず、構内電気設備の事故を検知して自動的に
開放した(切れた)区分開閉器を、原因を究明せずに投入(入れる)し、波及事故に至った事例や、停電を伴う点検終
了後に受電設備に取り付けた作業用安全装置の取り外しを忘れたまま、区分開閉器を投入し波及事故に至る事例
が増加しております。
このような事例は,自社以外に停電をもたらすだけでなく、感電などの人身事故に至ることもあるため、区分開
閉器を投入する場合は必ず電気主任技術者に連絡し指示を仰いでください。
0キュービクル等の定期的なメンテナンスが必要です。
電気室やキュービクルに、蛇,鼠・鳥などの小動物や雨水・風雪などが入り込み波及事故が発生しています。キユ
ービクル筐体の経年によるサビ等の状況を把握し、対策を講ずることが必要です。
波及事故に至つた原因
a)架空電線と樹木が接触し、地絡が発生したが、保護協調不良によりDGRが動作しなかった
(2)以前からキュービクルの腐食について改修指導をしていたが、キユービクルの腐食箇所から蛇が侵
入し、充電部に接触した。
(3)休止中のところ、区分開閉器の電源側に誘導雷サージが侵入し、短絡焼損した
事故防止のために
(1)樹木が接近している箇所は、保護カバーの取付けや計画的な樹木の伐採のため日常点検の確実な実
施が必要ですまた、保護装置の感度設定が電力会社と協調がとれているか確認が必要です。
(2)点検時にキュービクルの腐食を確認した場合、補修計画や取替計画を立てることが必要です。また、
電気設備の重要性,危険性について従業員に対し保安教育を実施し、理解を深めることも必要です
(3)区分開閉器の交換工事に併せて、受電点近辺への耐雷装置の取付について電力会社に相談してください