流行性耳下腺炎の流行について(警報)【速報値】 平成28年6月29日(水)15時00分 北海道富良野保健所 (北海道上川総合振興局保健環境部富良野地域保健室) 電 話:0167-23-3161 道では感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づき感染症発生動向調査を実施して おりますが、平成28年第25週(平成28年6月20日~平成28年6月26日)において、富良野保健 所管内の定点あたりの流行性耳下腺炎患者報告数が、警報基準である6人以上となりましたので、まん延を 防止するため警報を発令します。 今後、富良野保健所管内において流行がさらに拡大する可能性がありますので、感染予防に努めるようお 願いします。 記 1 流行性耳下腺炎受診数(第25週(平成28年6月20日~6月26日【速報値】) 区 分 富良野保健所 全道※ 全国※ 定点当たり患者数 8.00人 1.76人 1.06人 定点受診患者総数 16人 250人 3,354人 ※全道、全国数値は第24週(平成28年6月13日~6月19日)の公表値 2 流行性耳下腺炎とは 本症は「おたふくかぜ」とも呼ばれ、ムンプスウイルスを原因とする感染症です。 臨床経過は、2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て、唾液腺の腫脹・圧痛、嚥下痛、発熱を主症状 として発症し、通常1~2週間で軽快します。 接触、あるいは飛沫感染で伝搬しますが、感染しても症状が現れない不顕性感染もかなりみられます。 感染は乳児は少ないが、年齢とともに増加し、4歳前後での感染が最も多く、感染者の約60%が3~6 歳児となっています。 なお、全道の流行性耳下腺炎の流行状況は北海道感染症情報センターのホームページでご覧になれます。 (URL:http://www.iph.pref.hokkaido.jp/kansen/612/map.html) 3 流行性耳下腺炎の感染予防 流行性耳下腺炎感染予防にはワクチンが有効です。接種を希望される場合はかかりつけの医師に相談し てください。 罹患したときは二次感染を防ぐために、医師の指示があるまで保育園や幼稚園、学校への登園・登校は 控えるようにしてください。 4 参考 (1)流行性耳下腺炎注意報・警報とは 厚生労働省の感染症発生動向調査事業の一環として、富良野保健所管内の医療機関(施設数2か所) を受診した流行性耳下腺炎患者数を一週間ごとに把握・集計し、あらかじめ定めた注意報や警報の基準 値を超えた場合に発令します。 注意報は、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示して おり、流行発生後であれば、その流行がまだ終わっていない可能性があることを示しています。 また、警報は、大きな流行の発生や継続が疑われることを示しています。 【警報の基準】 注意報:1定点医療機関あたりの受診患者数が一週間で3人以上となった場合 警 報:1定点医療機関あたりの受診患者数が一週間で6人以上となった場合 ※警報発生後は、1定点医療機関あたりの受診患者数が2人以上の場合は間は警報を継続 (2)最近5週における定点医療機関からの報告状況(表示は「報告数(患者/定点)」単位:人) 第20週 第21週 第22週 第23週 第24週 (5/16~5/22) (5/23~5/29) (5/30~6/5) (6/6~6/12) (6/13~6/19) 富良野保健所 7( 3.50) 6( 3.00) 2( 1.00) 12( 6.00) 2( 1.00) 全 道 144( 1.01) 159( 1.12) 187( 1.32) 167( 1.18) 250( 1.76) 全 国 2,993( 0.95) 2,676( 0.85) 3,491( 1.11) 2,978( 0.94) 3,354( 1.06)
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