咽頭結膜熱の流行について(警報)【速報値】 平成28年7月20日(水)15時00分 北海道富良野保健所 (北海道上川総合振興局保健環境部富良野地域保健室) 電 話:0167-23-3161 道では感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づき感染症発生動向調査を実施して おりますが、平成28年第28週(平成28年7月11日~平成28年7月17日)において、富良野保健 所管内の定点あたりの咽頭結膜熱患者報告数が、警報基準である3人以上となりましたので、まん延を防止 するため警報を発令します。 今後、富良野保健所管内において流行がさらに拡大する可能性がありますので、感染予防に努めるようお 願いします。 記 1 咽頭結膜熱受診数(第28週(平成28年7月11日~7月17日【速報値】) 区 分 富良野保健所 全道※ 全国※ 定点当たり患者数 5.00人 0.89人 0.61人 定点受診患者総数 10人 126人 1,932人 ※全道、全国数値は第27週(平成28年7月4日~7月10日)の公表値 2 咽頭結膜熱とは 咽頭結膜熱はアデノウィルスの感染により、発熱(38~39度)、のどの痛み、結膜熱といった症状を来 す、小児に多い病気です。 プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもあります。 通常、6月ころから徐々に流行しはじめ、7~8月にピークとなります。 なお、咽頭結膜熱の流行状況は北海道感染症情報センターのホームページでご覧になれます。 (URL:http://www.iph.pref.hokkaido.jp/kansen/601/map.html) 3 咽頭結膜熱の感染予防 咽頭結膜熱は飛沫感染、接触感染により伝搬するため、流水とせっけんによる手洗いやうがいが有効で す。 感染者との密接な接触は避けましょう。(タオルなどは別に使いましょう。) 衛生を保つため、プールからあがったときは、シャワーを浴び、うがいをしましょう。 4 参考 (1)咽頭結膜熱の警報とは 厚生労働省の感染症発生動向調査事業の一環として、富良野保健所管内の医療機関(施設数2か所) を受診した咽頭結膜熱患者数を一週間ごとに把握・集計し、あらかじめ定めた警報の基準値を超えた場 合に発令します。 警報は、大きな流行の発生や継続が疑われることを示しています。 【警報の基準】 警 報:1定点医療機関あたりの受診患者数が一週間で3人以上となった場合 ※警報発生後は、1定点医療機関あたりの受診患者数が1人以上の場合は警報を継続 (2)最近5週における定点医療機関からの報告状況(表示は「報告数(患者/定点)」単位:人) 第23週 第24週 第25週 第26週 第27週 (6/6~6/12) (6/13~6/19) (6/20~6/26) (6/27~7/3) (7/4~7/10) 富良野保健所 1( 0.50) 1( 0.50) 4( 2.00) 2( 1.00) 1( 0.50) 全 道 106( 0.75) 107( 0.75) 131( 0.92) 118( 0.83) 126( 0.89) 全 国 2,507( 0.79) 2,293( 0.73) 2,206( 0.70) 2,186( 0.69) 1,932( 0.61)
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