あわら市空き家台帳整備業務仕様書 1 1 目的 「空家等対策の推進に関する特別措置法(平成26年法律第127号)」に規定する総 合的かつ計画的な空き家等対策の基礎資料の収集のため、市内の空き家等の詳細調査を 行い、その調査結果のデータ管理については、次を達成できる空き家管理システムを調 達し、空き家対策の効率的な実施に資することを目的とする。 (1)より質の高い行政サービスの提供 (2)行政運営の効率化 (3)「空家等対策の推進に関する特別措置法」への対応 (4)空き家バンクへの対応 (5)セキュリティ対策 2 業務内容 (1)空き家詳細調査の実施 この調査における空き家とは、1年以上使用されていない建物とし、空き家の住 所、地番、老朽化度等の詳細情報及び写真データ等の情報を収集・整理し、成果品 として納入すること。 なお、調査に要する物品等については、次の①イにより当市から提供するもの以 外は受託者の負担で準備すること。 ① 空き家等候補の抽出 ア 空き家等候補リスト及び地図の作成 空き家等に関連する情報に基づき,空き家等候補リスト及び地図を作成する。 イ 当市から提供できる空き家等関連情報 当市から、空き家等関連情報として、次の情報を提供する。 ・ 水道の閉栓等情報 ・ 土地家屋台帳情報(土地の地番及び建築物の種類のみ) ・ 平成27年度各行政区区長に対する聞き取り調査結果 552件 ・ その他当市で保有するデータ(提案内容に応じ,各所管部署と協議のうえ決 定する) (参考) 市内の潜在的な空き家の総数は930件程度※と推定される。 ※ 平成25年度住宅・土地統計調査における空き家のうち長期にわたって不在 として分類されている「その他住宅」の数 ② 現地調査 現地調査を行う際、老朽化度及び利活用度についても調査することとし、その 判定に必要な情報が不足する場合は、必要に応じて周囲への聞き取り調査を行う ものとする。 2 ③ 空き家等詳細調査票の作成 現地調査で収集した情報を記載し、現地写真を添付した空き家等詳細調査票を 作成する。 主な調査項目(参考に当市が作成した空き家実態調査票を示す。) ・建物の基本情報(種類,構造,規模など) ・空き家等判定指標(表札の有無,郵便受けの状態,電気の稼働状況など) ・空き家等の管理不全状態(建物の傾斜や樹木の手入れ状態など) ・周辺への影響の度合い(建物が倒壊した場合など) ・利活用の可能性(所有者への意向調査など) ④ 調査の方法 調査に用いる手法は、情報端末(タブレット等)の利用、紙ベースによるもの 等、その手法は問わない。 (2)詳細調査情報の整理、地図情報システムの構築、電子地図への情報入力 詳細調査で得た情報を整理し、地図情報として所在の落とし込みを行う。 地図情報については、台帳管理機能を装備したシステムとし、住宅地図データ、 現地撮影画像とのリンクを行い、パソコンで一元管理できるようにすること。 (3)市が行う所有者等意向調査への支援 ① 調査事項の提案 空き家の今後の利活用、解体の計画など、所有者等の意向を確認するための最低 限の項目は必須とするが、その調査用書式や回答方法、回収率を高める工夫等を行 うこと。また、項目の設定に当たっては、空き家等対策計画案の検討に資する内容 を盛り込むこと。 ② 調査票の発送 作成した調査票などの文書を宛名入り封筒に封入し、発送できる状態で、納品す ること。発送及び回収に要する費用は、当市が負担する。 ③ 調査票の結果分析 調査票回収後、速やかにその内容を、取りまとめ、当市へ提出すること。 (4)空き家等対策計画の作成支援 市が行う空き家対策計画の策定に関して、詳細調査・所有者等への意向調査により 把握された情報について分析を行い、当市における空き家の分布状況、所有者等の空 き家に対する意向の傾向など当市における空き家の現状を把握し、空き家対策の提案 を行う。 3 3 システムの構築形態 既存のパソコン5台に導入し、サーバーとネットワークで連携し、データを一元化し た作業が可能なこと。ネットワークについては庁内ネットワーク内だけでシステムが完 結することとし、外部インターネットとの通信は行わないような構成とすること。 上記の構築形態の元で下記「ソフトウェア諸要件」を満たすソフトおよび操作研修を 含めその導入に係る費用一式を見積もること。 また、「9 ソフトウェア諸要件」に定めるものについてカスタマイズが必要な場合 には、カスタマイズに係る費用も見積金額に含めること。 なお、システムの運用に関し、導入後に、保守料等が発生する場合は、その費用につ いても提案書の中で示すこと。 使用予定のパソコンのスペック タイプ : デスクトップパソコン(国内メーカー・日本語版) OS : Windows7 Professional 正規版 CPU : Core i3-3110M プロセッサー以上 ディスプレー : 15.6型 1366×768(HD)以上 メモリ : 4GB HDD : 250GB以上 ネットワーク機能: 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T/対応 4 法改正対応について 導入後に発生する評価基準の改訂などの法改正対応は保守内で対応し、別途費用の発 生がないこと。 5 保守料金について 毎年の保守に要する費用が必要な場合は別途契約を締結する。 6 納入場所 当市の指定する場所 7 契約期間 契約締結の日から平成29年3月24日まで ※ 契約締結については、平成28年度地方創生推進交付金の交付決定後に行う。 8 スケジュール (1)手続き開始の公告 平成28年6月27日(月) (2)質問書の提出期限 平成28年6月27日(月)から平成28年7月4日(月)まで。 4 (3)質疑書に対する回答 平成28年7月6日(水) (4)プロポーザル審査会実施 平成28年7月26日(火) (5)審査結果通知 平成28年8月1日(月) 9 ソフトウェア諸要件 (1) 基本要件 ① 国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法」に対応したシステムであ ること。 ② 危険度判定基準など、当市の指定した内容にも対応できること。 ③ 空き家の所在地、所有者、区域、危険度、行政措置等の情報を登録することが 可能で条件設定により空き家を検索できること。また、検索により得られた情報 は一覧表等で印刷が可能で、地図上にも表示ができること。なお、一覧表等のデ ータは、CSV形式で出力できること。 ④ 調査時に収集したデジタル写真や調査票などを電子ファイル化し、空き家ごと に管理できること。 ⑤ 空き家の危険度の判定、助言、指導、勧告、命令、行政代執行、特定空き家の 判定等、当市が行う行政措置等の経過を時系列で管理できること。 ⑥ 指導書・勧告書・命令書等、行政措置に対応した文書を出力できること。 ⑦ ログイン機能等を有し、ログ管理等のセキュリティ対策が講じられていること。 ⑧ システムに入力された全データは、バックアップ及びリストアができること。 (2) 操作研修要件 システム導入時には、担当職員への操作研修を行うこと。また、稼働後に担当職員 の交代があった場合にも、必要に応じて支援すること。 (3) ソフトウェア保守要件 操作不明時やシステム障害時などに、電話・メール・ファックス等により業務に 詳しい担当者が適切な対応をとれること。また開発元から現地出張対応が必要な場 合が生じても、追加の費用なく保守料金の範囲で対応ができること。 10 成果品 本業務の成果品は次のとおりとする。紙ベースで各2部ずつ及び電子データを提出 すること。 (1) 報告書 1式 ① 詳細調査に基づく市内の空き家の状況分析 ② 意向調査のとりまとめ結果 5 ③ ①及び②に基づく空き家対策の方向性等のとりまとめ結果 (2) 地図情報システム 1式 11 など その他 詳細調査の結果については、11月15日(火)までに中間報告として提出すること。 なお、成果品の権利は当市に帰属するものとし、業務完了後は当市の承諾を得ずに 本業務によって得られた成果品をはじめとする各種資料は保持しないこととする。 6
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