プレス資料PDFはこちら

平成 28 年 6 月 30 日 公益財団法人伊丹市文化振興財団 伊丹市昆虫館 〠664-0015 伊丹市昆陽池 3-1 TEL 072(785)3582 FAX 072(785)2306 http://www.itakon.com/ (担当:坂本) 伊丹市昆虫館の企画展「昆虫食」の論文が、 日本展示学会賞論文賞を受賞しました 平成 28 年 6 月 5 日に京都造形大学で開催され
た、第5回日本展示学会 学会賞授賞式において、
伊丹市昆虫館副館長の坂本昇が論文賞を受賞し
ました。受賞した論文は、2007 年度に伊丹市昆
虫館で開催された企画展「昆虫食〜ごはんやでぇ」
について報告したものです。 受賞理由や講評についてはまだ明文化されて
いませんが、評価基準に基づいた総合評価で高得
企画展「昆虫食〜ごはんやでぇ」展示 点であったこと、特にタイトルのユニークさ、テ
南部アフリカの昆虫食コーナー ーマである「昆虫食」の切り口、展示手法の工
夫によって地域による対象への否定的なイメー
ジを低減し、多様性への理解へ繋げる試みを行
ったことなどが、展示の発展に寄与したと認め
られました。 伊丹市昆虫館は生きた昆虫や標本などを一年
中展示するほか、各学芸員の専門を活かし、特
色ある企画展の開催にも熱心に取り組んでいま
企画展「昆虫食〜ごはんやでぇ」 す。今回の受賞はその活動の一端を専門的な視点
会場にて展示を熱心に見る来館者 から評価いただいたことであり、関係者および伊
丹市昆虫館を利用していただいている方々にあつく御礼を申し上げます。 今後もより一層充実した展示づくりに努めていきたいと考えています。 1.
【受賞論文について】 ・ タイトル:
【作品】
「伊丹市昆虫館企画展「昆虫食~ごはんやてぇ」嫌悪感を低減さ
せる展示の試み」(学会誌『展示学』51 号掲載) ・ 著者:坂本昇(伊丹市昆虫館副館長、44 歳(1972 年 3 月 23 日生)) ・ 内容:企画展内容の報告、企画にあたって工夫した点、来館者の反応などについて
まとめたもの。 2.
【受賞した論文の基になった展示について】 ・ タイトル:企画展「昆虫食〜ごはんやでぇ」 ・ 会場:伊丹市昆虫館第 2 展示室 ・ 開催期間:2007 年 10 月 24 日(水)から 2008 年 1 月 28 日(月) ・ 内容:人間が昆虫を食べる習慣である「昆虫食」について紹介した企画展。海外、
日本を含むおよそ6カ国、約 20 品目の調理済み昆虫、各地の写真等を展示した。 3.
【日本展示学会について】 展示自体が「総合的なコミュニケーション・メディア」であるという視点に立った研
究の必要性から、1982 年に設立されました(初代会長:梅棹忠夫、現会長:高橋貴)。
現在会員数は約 500 名。主な事業としては、年に 1 回会員による総会・研究 大会の開
催(例年 6 月下旬)、学会誌「展示学」年 1 回発行が中心的な事業となっています。 (日本展示学会ウェブサイトより抜粋) 4.
【日本展示学会賞について】 日本展示学会は、展示に関する理論や芸術・技術の進歩をはかるとともに展示学の社
会的認識を高め、かつ、文化の発展に資する優れた研究・業績をたたえるために、3 年
ごとに学会賞を授賞する。(日本展示学会賞に関する規定より) 5.
【日本展示学会賞 論文賞について】 展示学に関する研究論文であって、展示学の進歩に寄与する、優れた論文について顕
彰する。(日本展示学会賞に関する規定より)