(5)前橋工科大学におけるAMED事業採択決定について<資料5

平成28年度AMED事業概要
1.研究事業名
パーソナル・ヘルス・レコード(PHR)利活用研究事業
※国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による公募研究事業
2.研究開発提案課題名
妊娠・出産・子育て支援 PHR モデルに関する研究
3.研究体制
(1) 公立大学法人前橋工科大学 ※研究代表機関
准教授
松本浩樹 ※研究代表者
特任教授 柴田喜樹
講師
本村信一
(2) 国立保健医療科学院
主任研究官
吉田穂波
生涯健康研究部長 横山徹爾
(3) 一般社団法人ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構(TOPIC)
事務局長 小林寛史
職員
中島あづさ
職員
小倉賢
(4) 株式会社総合PR社会総合研究所
担当員 等松弘基
4.研究委託費
総額180,000,000円(3年間分、研究分担機関分含む)
5.研究開発実施予定期間
平成28年7月1日から平成31年3月31日まで
6.研究の概要
(1) 目的:
事業者が持つデータや妊産婦本人が計測したデータを本人が管理し自らの意志で事
業者に提供することで、母子の健康支援や救急医療の質を高めデータの二次利用を可能
にする。
(2) 必要性・背景:
PHR は多数の事業者等からデータを集約するので、多人数のデータの集中管理は漏洩
リスクが大きい。また競合する事業者同士の直接データ共有は難しい。ゆえに、データ
管理を個人に分散させて安全性を高め、事業者間のデータ共有を個人が仲介する仕組み
(分散 PDS)が必要である。
(3) 特色・独創的な点:
分散 PDS の一種である PLR で個人が事業者に依存せずに本人のデータを安価・安全・簡
単に管理し共有・活用できる。これをマイナンバーカードによる個人認証と組み合わせ
ることで極めて安全な PLR ベースの PHR アプリを提供する。
(4) 期待される成果:
このような PHR の仕組みを構築することで関連サービスやアプリの開発を促す。母子
支援の現状分析に基づく制度設計等も可能になる。
(5) 研究計画・方法:
全体の統括、バイタル情報と救急時情報を前橋工科大学、分散 PDS による母子の健康
支援を国立保健医療科学院、電子母子情報を TOPIC、電子お薬情報を総合 PR 総研が担当
する。
(6) 全体計画:
初年度は前橋市と宮崎市で事業者由来の母子データを妊産婦本人の管理下に置いて
活用する実験を行い、並行して PHR アプリの開発を進める。2 年目は群馬県全体と高知
県や香川県に実験を広げる。3 年目は全国拡大を図り自立運用を目指しつつデータの 2
次利用の仕組みを整備する。
(7) 当該事業年度の計画:
前橋市では母子データを医療機関から,バイタルデータを各個人から情報プラットフ
ォーム(TOPIC)が自動取得し、投薬情報は薬情の2次元バーコードを本人の操作で読み
込む。宮崎市では保健師等が妊産婦と情報共有して母子の健康支援を行なう PHR アプリ
を運用する。また、本人が情報プラットフォーム(TOPIC)や千年カルテとデータを共有
して自ら管理し活用できるようにする。救急時にマイナンバーカードで PHR 情報を提供
するサービスを前橋市で実施する。
研究開発の主なスケジュール
研究開発項目
1.PHR利用技術に関する研究
①救急時情報の研究
②バイタル情報の研究
③認証システム、PKI,DB構築
の研究
2.PHRとしての電子母子健康
情報に関する研究
①病院からのデータ収集モ
デルの検証
②2次的活用の研究
担当者
氏名
研究開発代表者
松本浩樹
主要担当者
・本村信一
・柴田喜樹
・小倉 賢
研究開発分担者
小林寛史
主要担当者
・小倉 賢
・中島あづさ
3.PHRとしての電子お薬手帳
に関する研究
①薬局及び保険者からの情
報取得に関する検証
②2次的活用の研究
研究開発分担者
等松弘基
4.分散PDSによる母子の健康
支援
①全国における電子母子健
康手帳活用状況と分析、ネ
ットワーク構築
②分散 PDS による保健医療
領域における母子情報の
連携と利活用に関する研
究
③DPC やレセプト等の医療
情報、妊産婦・乳幼児健診
データを用いた評価、デー
タベース化率等の現状把
握、課題抽出等
④母子の疾病予防及び安全
支援ネットワーク構築手
法に関する研究
研究開発分担者
吉田穂波
主要担当者
横山 徹爾
H28年度
H29年度
H30年度