流水モデル実験器 簡易教材 No.4 【教材名】 【使用単元】 第5学年 【位置付け】 (3) 流水の働き ア 流れる水には、土地を侵食したり、石や土などを 流れる水の働き 運搬したり堆積させたりする働きがある。 【準 備】 プランター受皿650型、珪砂5号、プラスチックカップ(大) 紙コップ2個、目玉クリップ(小)1個、竹ひご(36cm程度 )、丸水槽 ※珪砂はホームセンターなどで購入可能 25kgで600円程度 【作 り 方】 1 2 必要な道具:セロハンテープ、カッター、ハンドドリル(又はキリ) プランター受皿の片側の端にハンドドリル又はキリで数カ所 穴を空ける(水の抜ける穴を作るため )。 プランター受皿の斜度をつけるための台をつくる。 紙コップの底を上にして、竹ひごをその上にのせる。固定す るために、紙コップの底の端にカッターで竹ひごが挟まる程度 切り取ってからセロハンテープなどでとめる。 もう一方にも同じように紙コップを取り付けるが、紙コップ の間にプランターが入る間隔をあけるように注意する。 写真のように、目玉クリップで受皿の穴の空いていない方で はさめば斜度ができる。 3 水流を一定にするために、プラスチックコップにキリなどで穴を空ける。穴の大きさの違う コップを準備することで、水の流れる量が多いときの変化を調べるときに使うことができる。 【実験セットの仕方】 ①受皿の穴の空いている方を流しから出るようにし、下 に丸水槽などを置く。 ②250mlペットボトル程度の珪砂を受皿に巻き、水で湿 らせる。 ③湿った珪砂に、指1本で溝をくっきりと作る。 ④スタート地点にプラスチックコップを置く。 -流 水 1 - 【実験ポイント】 ねらいとしている侵食の様子に、子どもたちが気づきにくいのです が、何かよい方法ありませんか。 水が出る時に勢いが強いと、その周辺の弱い部分か ら侵食が始まり、川の形状が一気に変化してしまうこ とがあります。そのため、それを防ぐためには水の勢 いをやや押さえる必要があります。 そこで、水の出る場所の周辺に 大きめのカラースト ーン(100円均一で購入可)を置く と、水の流れが広 がらずにゆっくり進むので観察もしやすくなります。 カーブの外側の方が侵食しやすいはずなのですが、実験をすると 内側の方が大きく侵食しているように見えます。何か工夫すべき点 がありますか。 カーブが緩いと、水の流れが真っ直ぐ斜面を下る状 態に近くなってしまうため、内側が大きく侵食してい るように見えてしまいます。 そこで、プラスチックコップを端の方に置いて 蛇行を大きくする ことで、カーブの外側が大きく侵食していることに子どもたちが気 付きやすくなります。 侵食の仕方は、水の進み方や地盤の強弱の度合によって変化をしま す。そのため、必ずカーブの外側が大きく侵食されるというわけでは ありません。実験結果が異なっても、なぜそうなったのかを考える場 を設定してみましょう。 カーブの外側と内側の流れの速さの違いが、モデル実験では分 かりにくいのですが、何かよい方法はありますか。 チョークの粉やおがくずなどを流して調べることもできま すが、 ミョウバンを使う と流れる様子が分かりやすく効果的 です。しかし、同じような白い粉のデンプンや重曹は、水に 溶けやすいので適しません。 -流 水 2 -
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