密度比重計・屈折計 コンビネーション

TECHNICAL BULLETIN 936 JPN
密度比重計・屈折計 コンビネーション
効率を求めるラボ環境にソリューションを創造します
Rudolph Research Analytical serving it’s customers with integrity, Quality, and Innovation for over 50 years.
密度比重計と屈折計の組み合わせシステム
様々なラボ環境で行われている屈折率と密度・比重の測定作業、その多くが定められている規格を元に実施されています。
従来、同じ試料に対して屈折率と密度・比重の測定をそれぞれ別々に行っていた環境を、組合せシステムでひとつに集約し、
1回の測定で屈折率と密度・比重の測定を行い、大幅に測定効率を上げるソリューションをここにご提案します。
ひとつのインターフェイスで 2 機種の装置制御を行うことができ、初期導入コストを大幅に縮小します。
屈折計 J457 の光学モジュールをケーブル1本で DDM 密度比重計に接続でき、表示・操作を行います。
それぞれ単独で利用する際にはそれぞれの操作画面を選択でき、屈折率の測定値を DDM へ表示することも可能です。
ひとつの試料に対して行っていた試料注入・クリーニングを同時に行い、測定時間を大幅に短縮できます。
測定で避けては通れない、試料導入と測定後のクリーニング作業、それぞれの装置の流路をチューブで接続することで
1回のインジェクションで測定を行い、その後の排出からクリーニングまで1度に行う事で個別に行う必要はありません。
ひとつの測定結果ファイルに個々のデータを保存することができ、データ参照の時間を大幅に省略できます。
屈折率と密度・比重のデータをまとめて取得し、画面に表示、1 つのデータファイルにそれぞれの測定値を保存が可能となり、
同じ試料のデータをそれぞれ探したり、参照したりする手間がなく、データ処理時に引き起こすヒューマンエラーを防ぎます。
4 種類の機器構成を提案します
1. 基本構成:密度比重計と屈折計光学モジュールの構成
本構成は密度比重計と屈折計 J457 の光学モジュールを組合せ、それぞれ単体で使用します。J457 の光学モジュールは
ケーブル1本で密度比重計 DDM シリーズと接続され、電源供給から制御、屈折計のソフトウェアを共有することができ
設置スペースと機器の初期導入コストを大幅に縮小することができます。
以下のアプリケーションに最適です
試料溶液量が 2ml 程度の少ない容量のアプリケーション
試料溶液をフローさせる程の容量が無い場合、密度比重計に対してシリンジ導入を行い、排出時のサンプルを回収して
屈折計の測定に利用することで、最も試料消費量を抑えて測定を行うことができます。
試料溶液量が豊富であっても粘性が高くフローすることができないアプリケーション
特に粘性の高い試料や加温しないと流動体とならない試料の場合、個別に測定を行うことで試料導入から測定後のクリーニング
をより確実に行うことができ、コンタミネーションを防ぐことができます。
個別に機器を利用することが多い環境であるが時々、同一試料を両機器で測定したいアプリケーション
日々の環境ではそれぞれ個別に装置を使用する事が多く、パラレルに測定を行う程度であれば設置スペースの有効利用もできます。
時々、必要に応じて両機器で同時測定が必要な場合は試料導入後、密度比重計のインターフェイスにそれぞれの測定値を得ること
が可能で、測定結果はひとつのデータファイルにそれぞれの測定値が保存されます。
シリンジによる
試料導入
試料溶液を滴下
株式会社 ルドルフ・リサーチ・アナリティカル・ジャパン 滋賀県近江八幡市桜宮町294 YP.1 T:0748-31-3943 F:0748-31-3943 www.rudolphresearch.co.jp
2. フロースルー (手動方式):密度比重計と屈折計光学モジュール (DP) の構成
本構成は密度比重計と屈折計 J457 の光学モジュールのみを組合せている例1の基本構成と同様ですが、J457 の光学モ
ジュールには専用のスタンド及びフロースルーに対応する DP Pressor を採用しています。 図 A のようにチューブ
で各機器の接続ができ、シリンジ注入により両機器へ試料溶液が導入されます。洗浄も同時に行う事ができ(図 A 右)
利便性が上がります。試料の状態や目的により、図 B のようにスタンドを倒し、DP Pressor のキャップ及び配管を
取り外す事で滴下試料にも対応できます。
図A
シリンジ注入により両機器へ試料が導入されます
DP Pressor の取付、取外しは簡単に行え、メンテナンス性も抜群
フロースルーモードで利用の際のクリーニングは DDM の乾燥空気
を利用し、両機器を洗浄・乾燥を行います。
図B
マニュアルモードで、屈折計へ試料を滴下します
試料溶液の物性により、フローが困難な場合はマニュアル滴下モード
に切替えて測定ができます。屈折計のみの利用時も同様に切替えを
行い、滴下により測定を行う事ができます。
以下のアプリケーションに最適です
将来的にオートメーションサンプラーや ECS サンプラーの追加を検討される予定がある
DP Pressor(Dual Purpose) はフロースルー環境を簡単にかつ、利便性よく切替え、メンテナンス性にも優れています。
将来的に更なる効率化を考えておられるアプリケーションにはこの基本構成が確実です。将来性、利便性と基本を抑えた
システム構成は安心感を提供します。
基本的にフロースルーで使用する頻度が多いが時々、個別測定試料の依頼を受ける可能性がある
特に多種多様な試料を取扱いされる環境では、日頃のルーティン測定に加えて多様な依頼に速やかに応えることが必要とされます。
切替えが簡単に行え、単発の測定に対応。また、フロースルーの経路のメンテナンス頻度が多いアプリケーションにも有効です。
揮発性の高い試料を日常的に取り扱うことが多い(図 A)
揮発性試料の測定は一般的に通常の屈折計では測定が難しく、試料の取扱いに注意が必要です。シリンジ導入を行う事で
密閉空間へ試料溶液が導入され、再現性よく測定が可能です。(沸点の低い試料にも最適です)
シリンジによる
試料導入口
DP Pressor
フロースルー
チューブ
専用スタンド
株式会社 ルドルフ・リサーチ・アナリティカル・ジャパン 滋賀県近江八幡市桜宮町294 YP.1 T:0748-31-3943 F:0748-31-3943 www.rudolphresearch.co.jp
3. フロースルー ペリスタリックポンプ内蔵:
DDM 送液ポンプ内蔵と J457-DP
ペリスタリックポンプ
密度比重計にペリスタリックポンプを搭載する事で、
試料溶液の吸引導入を自動化します。
試料容器にチューブを挿入し、DDM から
スタートを押すと自動的に試料溶液を送液し
試料導入が完了します。
以下のアプリケーションに最適です
粘性の低い試料を中心に測定
特に飲料など水溶液系を中心とする測定を主に
行うアプリケーションに最適です。
同じ系統の試料で検体数を多く処理する
試料量 50ml 程度が必要となりますが、共洗いによる
同系統の検体をスピーディーに効率よく処理できます。
サンプリング
チューブ
廃液容器
4. フロースルー(ECS):DDM + J457-DP と ECS サンンプラーの構成
ECS(Easy Clean & Sampling) シングルサンプリングシステムは各機器と組合せる事のできるシングルサンプラー
です。本構成は ECS と DDM, J457-DP を組合せ自動サンプリングと自動クリーニングを行うシステムです。
手順は内蔵ポンプシステムと同様で、試料容器へプローブを挿入し、DDM よりスタート押します。測定終了後、
プローブを廃液コンテナへ戻すと自動的に排出・クリーニングから乾燥まで自動化します。
以下のアプリケーションに最適です
小ロットを頻度よく取扱いされるミドルユーザーの測定環境
完全自動の多検体オートサンプラーを使用するほどの測定環境ではなく、効率よく自動化を目的とされている環境に最適です。
多様な種類の試料を扱い、試料ごとに物性も異なる環境
扱う検体の種類も多く、その物性もそれぞれ異なる試場合、確実にクリーニングから乾燥までを行うシステムは安全です。
ECS
シリンジポンプ
エアーポンプ内蔵
2 種類の
リンスボトル
廃液コンテナ
液面センサー付き
サンプリングプローブ
本カタログに記載されている外観及び各仕様は、改善のため予告なく変更することがあります。
お問合せ
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滋賀県近江八幡市桜宮町 294 YP.1
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