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国土交通省関係の熊本地震復旧等予備費使用概要を公表
緑川・白川等の河川等災害復旧に約75億円など国費総額139億円
国土交通省は28日、熊本地震復旧等予備費使用の概要を明らかにした。災害経費は①国
が施行する河川等災害復旧事業及び熊本県が施行する災害関連緊急砂防事業、②官庁施設の
復旧、③鉄道施設の復旧、④道路等の国が実施する点検・調査等、⑤河川等の国が施行する
河川堤防の修繕等、⑥港湾施設の国が実施する健全度調査。総額は国費169億円で、公共
土木施設等の災害復旧事業費139億円、被災地の道路等の点検・調査等30億円となって
いる。
「河川等災害復旧事業」は、国費75億500万円で、緑川、白川など6箇所において河
川堤防等に損傷や変状が生じた箇所の災害復旧事業、
「道路災害復旧事業」は、国費10億1,
800万円で、国道3号、国道208号において路面沈下、橋梁損傷等の災害復旧事業、
「災
害関連緊急砂防事業」は、国費19億9,500万円で、山王谷川2地区、東下田川2地区、
芝原川地区、車帰川1地区等6箇所の災害関連緊急砂防事業、「官庁施設災害復旧事業」は、
国費31億5,500万円で税務大学校熊本研修所、熊本第3地方合同庁舎、熊本地方合同
庁舎等9箇所の官庁施設の災害復旧事業、
「鉄道施設災害復旧事業」は、国費2億100万円
で、著しい被害が発生した南阿蘇鉄道の土木構造物や周辺の地質調査を実施したうえで、復
旧方法を検討する。
また、被災地域における道路等の点検・調査等の実施については、①道路の詳細点検・調
査、再度災害防止対策等として国費6億7,000万円で、熊本県の国道3号、国道57号、
大分県の国道210号の道路詳細点検・調査、再度災害防止対策等を実施、②直轄河川の緊
急的な災害対策等は国費22億6,300万円で、緑川、白川の河川堤防等の修繕及び河道
内の堆積土砂の撤去などを緊急的に実施、③港湾施設の健全度調査は、国費8,700万円
で、熊本港、八代港の主要な港湾施設において健全度調査を緊急的に実施する。
国土交通省関係熊本地震復旧等予備費使用の概要(6月28日閣議決定)