教育予算拡充を求める意見書(PDFファイル)

30人 以 下 学 級 の 実 現 、 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 の 堅 持 と 拡 充 及 び 教 育
予算の拡充を求める意見書
将 来 を 担 い 、社 会 の 基 盤 づ く り に つ な が る 子 ど も た ち へ の 教 育 は 極 め て 重 要 で あ
り ま す 。特 に 、義 務 教 育 に お い て は 、そ の 水 準 の 維 持 、向 上 が 大 き な 課 題 と な っ て
おります。
学 校 で は 、不 登 校 や い じ め 等 生 活 指 導 面 の 課 題 が 深 刻 化 し て い ま す 。さ ら に 、日
本語指導など特別な支援を必要とする子どもや、障害のある子どもへの対応など、
きめ細かく接していくことが必要となっています。
し か し 、日 本 で は 、O E C D 諸 国 に 比 べ て 1 学 級 あ た り の 児 童 生 徒 数 や 、教 員 一
人 当 た り の 児 童 生 徒 数 が 多 く な っ て い ま す 。一 人 ひ と り の 子 ど も に 丁 寧 な 対 応 を 行
う た め に は 、1 ク ラ ス の 学 級 規 模 を 引 き 下 げ 、計 画 的 に 教 職 員 定 数 を 改 善 す る こ と
が必要です。
ま た 、憲 法 の 精 神 で あ る 、義 務 教 育 の 機 会 均 等 、水 準 確 保 、無 償 性 を 支 え る た め
に必要な制度を整備することは国の責務でありますが、国の三位一体改革により、
義務教育費国庫負担制度の国の負担割合は2分の1から3分の1に引き下げられ
ました。これにより、教育予算は、地方自治体の財政を圧迫しています。
自 治 体 の 財 政 状 況 に 左 右 さ れ る こ と な く 、す べ て の 子 ど も に 教 育 の 機 会 を 保 障 す
る た め に は 、義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 を 堅 持 す る と と も に 、国 負 担 割 合 を 2 分 の 1
に復元する必要があります。
よ っ て 、国 及 び 政 府 関 係 機 関 に お い て は 、次 の 事 項 を 実 現 す る よ う 強 く 求 め ま す 。
1
少 人 数 学 級 を 推 進 す る こ と 。具 体 的 学 級 規 模 は 、O E C D 諸 国 並 み の ゆ た か な
教 育 環 境 を 整 備 す る た め 、 30人 以 下 学 級 を 目 指 す こ と 。
2
子 ど も た ち の 教 育 環 境 改 善 の た め に 、計 画 的 な 教 職 員 定 数 改 善 を 推 進 す る こ と 。
3
教 育 の 機 会 均 等 と 水 準 の 維 持 向 上 を は か る た め 、義 務 教 育 費 国 庫 負 担 制 度 の 堅
持とともに国負担割合を2分の1に復元すること。
4
学 校 施 設 整 備 費 、就 学 援 助・奨 学 金 、学 校・通 学 路 の 安 全 対 策 な ど 、教 育 予 算
の充実のため、地方交付税を含む国の予算を拡充すること。
以 上 、 地 方 自 治 法 第 99条 の 規 定 に 基 づ き 意 見 書 を 提 出 し ま す 。
平 成 28年 6 月 24日
岩手県北上市議会