平成２８年度社会福祉法人指導監査基本方針１指導監査の基本方針近江八幡市では、市が所管する法人の運営および会計管理について、重点事項および指導監査事項（主眼事項および着眼点）に基づき、県および市の関係課と密接に連携しながら効果的な指導監査の実施に努めます。また、すべての法人に対して、「自立・自律と自己責任」の法人運営を促すとともに、法令遵守の点から大きな問題が認められない法人に対しては、次年度以降、指導監査の実施回数を減じることとします。なお、指導監査の際に指摘した事項等について、改善が見られない法人に対しては、再指導を行うこととし、また、不祥事等が発生した場合にあっては、随時必要な措置を行うものとします。２指導監査の重点事項前年度の指導監査で指摘の多かった内容、また、法改正等により対応が求められている内容について重点的に監査します。（１）理事会・評議員会の審議の適正化理事会および評議員会の審議事項は定款を遵守できるよう指導を徹底します。また、理事会・評議員会への同一の理事等の欠席が多く見受けられたため、理事等が法人運営の職責を果たし特定の理事等による運営がないよう指導します。（２）定款変更・登記の適正化、諸規程の遵守定款変更にかかる手続きの法令遵守の徹底と代表者や総資産額等の変更登記を期限内に行えるよう指導を徹底します。また、公印管理規程や文書管理規程等諸規程の整備促進と規程に基づく管理が適正に行われるよう指導します。（３）社会貢献活動の促進、情報公開の徹底より一層の公益性と非営利性を求めるため、利用者負担の軽減など低所得者の受け皿となる事業の実施促進を行います。また、現況報告書、貸借対照表、資金収支計算書、事業活動計算書のホームページでの公開の徹底など情報公開の指導を行います。（４）新会計基準への円滑な移行と内部牽制体制の強化定款を遵守した会計管理の徹底と併せて、平成２７年度中に全ての法人が新会計基準に移行しているため、新基準への移行が円滑に行われているか重点的に指導します。 1 また、会計責任者や出納職員の体制など内部牽制体制の強化を促進するとともに、指摘の多かった小口現金の取扱いについて指導を徹底します。（５ )契約手続きの適正化契約書の締結や見積書の徴収など経理規程を遵守した契約手続きが行えるよう指導を徹底します。（６）決裁、確認の徹底による管理の適正化月次試算表等関係書類の紙ベースでの保管と決裁の徹底による適正な会計管理に向けた指導を行います。３対象法人市が所管する社会福祉法人１６法人４実施方法（１）一般指導監査毎年実施することを基本としますが、前年度の指導監査の結果等から特に大きな問題がないと認められる法人については２年に１回の指導監査とします。さらに、当該法人が外部監査の活用や苦情解決への取り組みの実施などにより適正な運営が実施されると認められる場合は、４年に１回の指導監査とすることができます。ただし、いずれの場合も法人運営等に問題が発生した場合又は通報、監事監査報告書の確認の結果等でそのおそれがあると認められるときは、随時、指導監査を実施します。なお、指導監査は、実地監査を原則としますが、適正な運営が確保されていると認められる法人については書面監査とすることができます。（２）特別指導監査運営等に関し重大な問題を有する法人に対しては、重点的・継続的に指導監査を実施します。５実施体制指導監査は、福祉政策課の職員２名により実施しますが、必要に応じて、障がい福祉課、幼児課、介護保険課の職員および県関係課の職員の参画および立ち合いを求めます。６実施後の指導指導監査の実施結果は、速やかに法人に通知するとともに改善を求めます。また、改善状況の確認を適宜行い漏れのない改善指導を行います。 2