東北横断 動 道 (遠野〜宮守)開通後の交通状況 及びストック効果

記者発表資料
平成28年6月20日
東 北 地 方 整 備 局
岩手河川国道事務所
東北横断⾃動⾞道 (遠野〜宮守)開通後の交通状況
及びストック効果について
〜沿岸部の復興に⼤きく寄与〜
【交通状況】
○並⾏する国道 283 号と合わせた断⾯交通量は開通後増加。
○開通6ヶ⽉後の遠野 IC〜宮守 IC 間は約 6,700 台/⽇が利⽤し、国道 283
号と合わせた断⾯交通量の約 44%が当該区間を利⽤。
【ストック効果】
○国道 283 号を利⽤していた⾼速バスが、東北横断⾃動⾞道を利⽤するルートに
変更となり約10分短縮しました。全線開通によるさらなる時間短縮が期待されてい
ます。
○コンビニチェーンの⾷品輸送範囲が広がったことで、⼭⽥町までの運搬が可能とな
り、沿岸部での店舗が増加しています。
○釜⽯港の取り扱いコンテナが、平成 24 年度以降約 2.5 倍に増加。釜⽯港利⽤
企業数は、約 2.2 倍に増加。
<発表記者会:岩手県政記者クラブ、東北専門記者会>(問い合わせ先)
国土交通省 東北地方整備局 岩手河川国道事務所
TEL 019-624-3196
き ご し
副
所
長
よういち
木
越
養 一 (内線205)
い
とう
ひで
かず
調査第二課長
伊 藤 英 和(内線451)
【管内情報につきましては、当事務所のホームページにてご覧いただけます】
事務所HP http://www.thr.mlit.go.jp/iwate/
モバイル版 http://keitai.thr.mlit.go.jp/iwate/
東北横断⾃動⾞道の利⽤により、公共交通の速達性が向上しています。
○ 国道283号を利⽤していた⾼速バスが、東北横断⾃動⾞道を利⽤するルートに変更となり、「道の駅 遠野⾵の丘」と「道の駅 とうわ」の
バス停間で約10分時間短縮しました。
○ 遠野IC〜宮守IC間を利⽤する交通量は、約6,700台/⽇(⼤型⾞約1,100台/⽇)となっています。
○ 既供⽤区間の宮守IC〜江刺⽥瀬ICの交通量は、遠野IC〜宮守ICの延伸により、約800台/⽇伸びています。
至 盛岡
4
宮守〜東和
L=23.7km
遠野〜宮守
L=9.0km
遠野道路
約11km
平成24年度
開通
道の駅とうわ
平成27年度
開通
平成30年度
開通予定
456
花巻空港IC
283
456
4
396
283
江刺⽥瀬IC
0
12,500台
12,400台
+800台
8,500台
9,300台
うち⼤型⾞
1,700台
3,900台
うち⼤型⾞
800台
開通前
並⾏現道(国道283号)
-700台
3,200台
うち⼤型⾞
600台
開通後
江刺⽥瀬IC〜宮守IC
15,000
遠野IC
0
■バス事業者のコメント
宮守IC
+700台
14,400台
15,100台
・⼭⽥町・釜⽯市・遠野市・花巻市〜
東京を結ぶ⾼速バスを運⾏しています。
・運転⼿の⼈⼿不⾜の中、時間短縮は
労働環境の改善や、運転負担軽減
等につながります。
・全線開通すれば、復興道路等を利⽤するルート
変更も考えています。所要時間の短縮により利
⽤者の時間に余裕ができるため利便性の向上に
期待しています。
6,700台
資料:平成28年4⽉ ヒアリング調査
①遠野IC〜宮守IC開通状況
10,000
5,000
遠野IC〜東和IC
開通後
・バス時刻表より作成
・岩⼿県交通 遠野・釜⽯号(東京〜遠野・釜⽯・⼤槌・⼭⽥)
うち⼤型⾞
2,600台
うち⼤型⾞
1,100台
8,400台
うち⼤型⾞
1,100台
開通前
並⾏現道(国道283号)
283
遠野住⽥IC
340
滝観洞IC
(「道の駅遠野⾵の丘」の⻄側)
(台/⽇)
+100台
遠野IC〜東和IC
開通前
写真①
▼国道283号と釜⽯道の断⾯交通量の変化
(国道107号交差の花巻市側)
10
340
交通量調査
・遠野IC〜宮守IC開通前:
H27.3.17(⽕)
・遠野IC〜宮守IC開通後:
H28.3.8(⽕)
至 釜石
▼国道283号と釜⽯道の断⾯交通量の変化
5,000
35分
40
0
107
うち⼤型⾞
1,600台
50
遠野市
花巻市
107
10,000
45分
20
道の駅
遠野⾵の丘
道の駅みやもり
(台/⽇)
約10分短縮
(分)
30
東和IC
15,000
▼「道の駅遠野⾵の丘」〜「道の駅とうわ」の
所要時間の変化
至 宮古
⾄ 花巻
⾼速バス⾛⾏ルート
・遠野IC〜東和IC開通前
・遠野IC〜東和IC開通後
開通後
遠野IC〜宮守IC
※「道の駅遠野⾵の丘」〜「道の駅と
うわ」間を表⽰
⾄ 釜⽯
東北横断⾃動⾞道釜⽯〜花巻間整備により沿岸部での企業活動が活性化しています。
○ 企業活動1:コンビ⼆チェーンの⾷品輸送範囲が広がったことで、⼭⽥町までの運搬が可能になり、沿岸部での店舗が増加しています。
○ 企業活動2:釜⽯港の整備による利便性向上や東北横断⾃動⾞道の全線供⽤の期待も⾼まり、釜⽯港利⽤増加や新たな内陸企業の
利⽤の期待が寄せられています。
内陸部
■コンビニチェーン⾷品
輸送事業者のコメント
・お弁当やパンなど
をコンビ⼆店舗へ
輸送しています。
■東北横断道は地域経済を⽀えています
至 盛岡
花巻市
資料:平成28年4⽉ ヒアリング調査
45
東和〜花巻JCT
L=11.4km
宮守〜東和
L=23.7km
遠野〜宮守
L=9.0km
遠野道路
約11km
仙⼈峠道路
L=18.4km
釜⽯道路
約6km
平成14年度
開通
平成24年度
開通
平成27年度
開通
平成30年度
開通予定
平成18年度
開通
平成30年度
開通予定
・東北横断⾃動
⾞道を利⽤して
396
東和IC
テナを輸送して
283
います。
340
4
北上市
456
遠野IC
107
江刺⽥瀬IC
宮守IC
至 仙台
(仮)釜⽯⻄IC
滝観洞IC
1
H21
3
68 114 H22
256 H23
取扱コンテナ数
釜⽯港利⽤への内陸企
えてきています。
資料:平成28年4⽉ ヒアリング調査
■釜⽯港を利⽤する定期コンテナ船
遠野IC〜宮守IC開通
(H27年12⽉)
釜石港利用
企業数(社)
宮守IC〜東和IC開通
(H24年11⽉)
20
8
45
397
・コンテナ取扱量は約2.5倍(H27/H24)に増加。
・釜⽯港利⽤企業数は約2.2倍(H27/H24)に増加。
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
少なくなりました。
業からの問い合わせも増
内陸部と沿岸の輸送
・商品配送、紙製品
等の配送
釜⽯港と京浜港を結ぶ国際
フィーダーコンテナ定期航路開設
(H23年7⽉)
⾏が安定し、運転負担が
辺での企業⽴地も進み、
■釜⽯港のコンテナ取扱量と利⽤企業数の推移
コンテナ取扱量
(TEU)
・遠野ICまで延伸して、⾛
・釜⽯港の整備により、周
283
遠野住⽥IC
■製紙業者
■コンビニチェーン配送センター
■床面積:約30,000㎡
■稼働:平成27年5月
重要港湾
釜石港
釜石市
遠野市
107
金ケ崎町
■コンテナを取扱う
物流事業者の
コメント
釜⽯港からコン
花巻空港IC
資料:平成28年4⽉ ヒアリング調査
・写真⽤原紙を製
造し、海外へ輸
出しています。
・仙台港と釜⽯港・
⼤船渡港を利⽤
していますが、仙台港の割合
が多いです。
・釜⽯港の整備、さらに横断
道が全線開通することで、運
搬距離が短く、⾼速料⾦の
かからない釜⽯港の利⽤割
合増やしたいと考えている。
至 宮古
岩手県
456
・遠野~宮守間の
開通により北上からの⾷品
輸送範囲が広がったことで、
⼭⽥町までの運搬が可能に
なりました。沿岸部での店舗
が増えています。
・復興道路・復興⽀援道路
が全線開通すればさらに広
範囲での⾷品輸送可能とな
るため、全線開通に期待し
ています。
■内陸で釜⽯港を利⽤
する製紙⼯場のコメント
沿岸部
28
4,420 14
1,759 H24
2,036 H25
釜石港利用企業数
31
2,631 H26
40
30
20
10
0
H27
資料:釜⽯市