巻 頭 言 今、キャンパスで求 め られ る環境マネ ジメン トとは ? 岡 山大学 環境 管 理 セ ンター セ ンター長 沖 陽 子 201 0年の春 は桜の開花期間が長 く、花見が十分に楽 しめま したが、肌寒かった梅雨が 明けて後、夏は記録的な猛暑 とな りま した。6月∼8月の 日本の平均気温は統計 を始 め た 1 898年以降で最 も高かった と報告 されていますが、その異常な暑 さは秋 まで続 きま した。熱 中症 が全国的に恐れ られま したが、局地的に発生す る 1時間 50 ミリ以上ある ゲ リラ豪雨」の発生頻度が増加 し、洪水な どの 自然災害 も 日本各 いは 80 ミリ以上の 「 地で生 じま した。我 々は五官で異常気象 を感 じると共に、近未来の環境異変 に どう対応 すべ きかを考 えさせ られま した。 異常気象 と地球温暖化 との因果関係 はいまだ解明 されていませんが、2009年 9月、 990年比で 25% 削減す ることを世界 に公言 しま 日本 は 2020年 までに温室効果 ガスを 1 した。その責任 を果たすために、具体的な地球温暖化防止対策や省エネ対策がグローバ ルか らローカル に至 るまで模索 されています。 「 グローカル 」 とい う造語 もできていま す。 さて、岡大キャンパスには どの よ うなシナ リオが描かれているので しょうか。本学の 「 環境方針」では基本理念 と基本方針が示 されてお り、事業活動 において、( D省エネル ギーの推進、②地球温暖化対策、③省資源対策、④廃棄物の減量化 ・再資源化お よび有 害廃棄物の適正処理、⑤ グ リー ン購入の推進、⑥化学物質の管理徹底等の項 目が重点テ ーマ として取 り上げ られています。 これ らの事業活動 に関わる環境負荷の中で 2004年 度 を基準 として 、2009 年度の削減 目標値 が未達成であったのは、エネル ギー使用量 と CO2排 出量で した。 そ こで、環境管理セ ンターではサステイナブル ・キャンパスを 目指 して、大学構成員 -意識啓発 を求 めて始動 しています。本年度の公開シンポジ ウムでは 「 地域の 自然エネ ル ギー活用 と地方の活性化」について発信 しま した。夏には座主川で小水力発電の試行 0」 のダイジェス ト版 の発行 とアンケー ト調査 を実施 を実施 しま した。 「 環境報告書 201 し、来年度か らセ ンター主導の教養教育科 目を開講す る予定です。サステイナブル ・セ ミナー もキ ック ・オフです。 これか ら、セ ンター報である 「 環境制御」等 を通 して、皆 様方 に随時、キャンパス内の環境マネジメン トについて発信致 しますので、ご理解 と御 協力を御願い 申 し上げます。 −1−
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