第2章(現状と課題:(3)重点課題)

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重点課題
南国市の健康・医療・介護の状況から見えてきた課題として生活習慣病に着目した対策が
必要と考えます。また、市民の健康意識は高まっていますが、まだまだ生活改善が必要です。
特に高血圧性疾患やそれに関係する脳梗塞や心疾患などには多くの医療費が使われている
にもかかわらず特定健診の受診率は低い状態が続いており、市民の生活習慣病に対する意識
がまだまだ低い状態です。
様々な病気のもととなる生活習慣病の予防は壮年期だけの問題でなく、子どもの頃からの
意識した生活習慣病予防や健康的で規則正しい生活が、将来大人になってからの健康な体の
基礎をつくり、高齢期の身体機能維持、認知症予防の重要な対策となるため、生涯を通じて
生活習慣の改善を目指すことが健康づくりの基本と考えます
運動を行うことは生活習慣病を予防するだけでなく、こころの健康や認知機能の低下防止、
身体機能維持に重要であり、全ての年齢で取り組んでいく必要がありますが、アンケート結
果では、運動習慣のある人は全体で半数に届いておらず、特に若い世代が少ない状況です。
また、南国市では重要施策として子育て支援にも力を入れていますが、地域や家庭におけ
る養育機能の低下、核家族化や身近に頼れる知り合いがいないことなどによる孤立、および
様々な要因などで育てにくさを感じる親の増加など、子どもを巡る様々な問題が近年多く発
生しています。
どんな子どもも健康に健やかに育つように、また、子育ての悩みや育てにくさに不安を感
じる保護者がいなくなるように地域全体で様々な機関が関係し、協力して支援していく必要
があります。子どもを安心して産み育てられるような保健の支援体制への一層の整備充実が
求められています。
そこで生涯を通じての総合的な保健対策の中で以下を重点課題とします。
重点課題
その1
生活習慣病予防対策
重点課題
その2
子育てに寄り添う支援の充実
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