Ⅴ施工(24.積算) ①重要事項の解説 「24.積算」で2回以上繰り返し出題のある重要項目(H8~H27)は、下記の通りである。 最も出題の多いのは、各部材の欠如の条件であり、16回の出題がある。 ・・・ここは把握したい。 更に、鉄筋・鉄骨の割増数量の出題も8回あり、この割増数量は把握したい。 ・・・下表参照。 (1)部材の欠如 ※過去に選択肢問題として16回出題有 ・錆止め塗装の数量は、部材の切断小口の塗装及び部材の重なりによる塗装の欠除は、計測の対象としない。 ・鉄骨の計測は、ボルト類のための孔あけ、開先加工、スカラップなどによる鋼材の欠除は、ないものとみなす。 ・出入口等の開口部による鉄筋の欠除は、1か所当たり開口部0.5㎡以下の場合は、鉄筋欠除がないものとみなす。 ・窓・出入口等の開口部は、1か所当たり0.05m3以下の場合、コンクリートの欠除がないものとする。 ・鉄骨の数量を算出する場合、1か所当たり0.1㎡以下のダクト孔等による鋼材の欠除は、ないものとみなす。 ・床板におけるコンクリートの数量は、柱との取り合い部分の床板の欠除は、計測・計算の対象としない。 ・鉄骨鉄筋コンクリート造の鉄骨によるコンクリート欠除は、鉄骨の設計数量に7.85tを1.0m3換算した体積とする。 ・窓、出入口等の開口部による型枠の欠除は、0.5㎡以下の開口部の型枠欠除がないものとみなす。 ・間仕切下地の数量算出で0.5㎡以下の開口部は、開口部による間仕切下地の欠除がないものとする。 ・石材による主仕上げの計測・計算において、面積が0.1㎡以下の開口部による石材の欠除は、ないものとする。 (2)鉄筋・鉄骨の割増数量 ※過去に選択肢問題として8回出題有 ・鉄筋の所要数量は、その設計数量の4%増を標準とする。 ・鉄骨材料のうち鋼板(切板)の所要数量は、設計数量に3%の割増をすることを標準とする。 ・山留め壁(地中連続壁)における鉄筋の所要数量を求める場合、設計数量に3%の割増をすることを標準とする。 ・鉄骨数量を求める場合、ボルト類及びアンカーボルト類については、設計数量に4%の割増をする。 ・鉄骨工事において、鉄骨材料の数量を算出する場合、アンカーボルト類は、設計数量の割増しを行わない。 表 所要数量の設計数量に対する割増 部 位 工 事 鉄 筋 鉄 骨 (3)階段 割増数量 一般 4% 杭、地中連続壁に使用 3% 形鋼、鋼管、平鋼、デッキプレート 5% 広幅平鋼、鋼板(切板) 3% ボルト類 4% アンカーボルト類 0% ※過去に選択肢問題として5回出題有 ・階段のコンクリートの数量は、設計寸法による段スラブ及び踊り場等の版厚と、その内法面積とによる体積とする。 ・型枠の数量は、コンクリートの上面が傾斜している場合、その勾配が3/10を超えるものは、 その部分の上面型枠又はコンクリートの上面の処理を計測の対象とし、計算する。 (4)根切り ※過去に選択肢問題として5回出題有 ・根切土量を算出する場合、杭の余長部分の土量は、ないものとする。 ・山留を設ける場合、根切りにおける余幅は、1.0mを標準とする。 (5)帯筋及びあぱら筋の鉄筋量 ※過去に選択肢問題として4回出題有 ・鉄筋数量の算出で、帯筋及びあばら筋の長さは、柱及びはりの周長を鉄筋の長さとし、フックはないものとみなす。 (6)重ね継手の箇所数 ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・鉄筋の重ね継手の箇所数は、径13mm以下の鉄筋は6.0mごと、径16mm以上の鉄筋は7.0mごとに継手がある。 (7)溶接の数量 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・鉄骨の溶接数量は、種類、溶接断面形状ごとに長さを求め、すみ肉溶接脚長6mmに換算した延べ長さとする。 (8)防水層の数量 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・防水層等の数量を算出する場合、防水層等の欠除や周囲の防水等の処理は、計測の対象としない。 (9)木材の間仕切下地量 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・木材の間仕切下地の所要数量は、設計寸法(m単位切上)長さと断面積との体積に5%割増をした体積とする。 (10)シート防水の重ね代 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・シート防水におけるシートの重ね代は、計測の対象としない。
© Copyright 2024 ExpyDoc