本分科会では、IoT の次の段階として個人の感性情報をセンシングして

センシング技術専門委員会
感性センシング技術に関する調査
本分科会では、IoT の次の段階として個人の感性情報をセンシングして共有し、個人に対して
感性的な支援を行う社会、すなわち Internet of Emotion (IoE) を実現するための課題を調査す
る。IoE とは、消費行動を含む人々の思考、行動を支配する感性(好き・嫌い、快・不快、面白
い、すごい、美しい、つらいなど)を直接的にセンシングし、支援する情報環境である。これら
の直接的な感性情報は、社会全体として無駄がなくかつ満足度の高い資源・エネルギーの分配を
可能にすると同時に、個人や組織内でのストレスマネージメント、モチベーションの向上などに
役立てることができる。また、商品開発やサービス企画にとっては、消費動向に関する最も確度
の高い情報となる。本分科会では、IoE の実現に向けたセンシング技術や感性支援技術について
調査するとともに、IoE を社会実装していくための課題について整理する。具体的には
(a)
感情やストレスの計測技術
(b)
個人の細かい行動や表情までをリアルタイムにセンシングする技術
(c)
利用者の五感や身体的体験をセンシングし共有する技術
(d)
触覚を含む多感覚と感性の関係性の解明
(e)
感性的支援によってモチベーションを高めたり健康に導いたりする技術
(f)
感性コミュニケーション
(g)
アート、エンターテインメントの可能性を拡大する技術
(h) 暗黙知を情報化し共有する技術
(i)
IoE を支える信号伝送やワイヤレス給電の技術
(j)
IoE を安心して利用するためのプライバシー保護技術
などについて調査する。最終的な出口イメージを共有しながら、 (i) デバイス技術の課題、(ii)シ
ステム化における課題、(iii)標準化への道筋、が明確になるように調査を進める。
■参加企業:8 社(敬称略/順不同)
セイコーインスツル、ソニー、デンソー、パナソニック、
富士通研究所、富士電機、
三菱電機、村田製作所
一般社団法人
電子情報技術産業協会
Japan Electronics and Information Technology Industries Association
〒100-0004 東京都千代田区大手町 1-1-3 Tel:03-5218-1059/Fax:03-5218-1078