高木はるお県議会だより vol.10[PDF形式12MB]

山梨県議会議員 高木はるお
県議会だより
10
Vol.
2016. 6.19(日)
2月定例県議会・一般質問/農政産業観光委員会
峡東ワインリゾート構想の
積極的推進で地域振興策に取り組む
平成 28 年度一般会計当初予算 4,662 億円が計上さ
れ、本年度がスタートいたしました。直近の県税収入は
昨年対比で 29 億円の増収となる 854 億円で 3.5% の伸
び率となりました。個人県民税 30.8%、法人二税 26.7% で、
全体の 57.5% であります。
自主財源といえる県税収入を増やすためには、着実に
増税が見込める施策の展開が不可欠であります。その施
策を推進し、山積する課題解決のために2月定例県議会
において、一般質問以下 7 項目を取り上げ、私は県を強
く質しました。
①ころ柿の安定生産
②野生鳥獣被害対策の推進について
③第二子以降の保育料無料化について
④空き家を活用した移住・定住の促進について
⑤観光情報の発信力強化について
⑥峡東地域の観光振興について
⑦醸造用ブドウ生産の維持・拡大について
これらの答弁内容を要約して掲載いたしましたので、
ご一読下さい。
平成27年度所属一覧
●総務委員会
●中央リニア新幹線建設促進山梨県議会議員連盟
●中部横断自動車道建設促進山梨県議会議員連盟
あなたのご意見をお聞かせ下さい。〒 405-0006
現地の声を聴き、視察・調査から見えてくる最善の振興策
移住・定住化、教育・子育て支援で
人口対策に努めます
地元課題
平成27年度中に目途が立った主たる事業
① 三富(徳和)不動沢砂防(堰堤)工事
② 県道市ノ蔵線延伸(上石森交差点より東へ900mの路線)
③ 一級河川兄川河床整備
④ 簡易雨よけ補助金獲得
現在主な取り組み
① 万力3区地内河川整備
② 一町田中区地内水路整備
③ 西関東道路早期実現
④ 重川橋南詰歌田区地内道路整備
⑤ 30人学級早期実現への取組
⑥ 企業の誘致
⑦ 県道山梨停車場線の早期実現(山梨高校前通り)
⑧ ころ柿安定生産へ向けての取組
⑨ 岩手地内「農道3号大久保橋」架け替え
⑩ 野生鳥獣害対策
この事業の進捗状況についても随時報告させていただ
きます。
●中央線高速化促進山梨県議会議員連盟
●山梨活性化促進山梨県議会議員連盟
・農林業部会 ・ボランティア部会
・環境部会 ・観光部会
山梨市小原西 626 -1
●北朝鮮に拉致された日本人を救出する山梨県議会議員連盟
●富士山保全促進山梨県議会議員連盟
●エネルギー地産地消促進山梨県議会議員連盟
●スポーツ振興山梨県議会議員連盟
TEL0553-39-9001 FAX0553-39-9002 E-Mail:[email protected]
平成27年度2月 定例県議会一般質問・答弁の要旨
県政一般及び地域の課題を質し
具体的な施策を提言!
「峡東地域の観光振興策」「子育て支援」
「野生鳥獣被害対策」「移住・定住の促進」他
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峡東農産物対策
ころ柿の安定生産のため、生産技術確立と支援策に期待
昨年はいつにない長雨となり、干した柿の乾
高木晴雄 燥が進まず、ころ柿の生産量が大幅に減少し、
経済的にも精神的にも大きなダメージを負った。生産意欲が減退
し産地崩壊に繋がることが心配だ。将来、安定生産ができるため
の生産技術やノウハウの確立と、手厚い支援策が必要と考える。
そこで県として、ころ柿の安定生産に向けて、気候温暖化への
対応も踏まえて、どのように取り組んでいるのか。
農政部長 本年度のころ柿の生産は、皮むきと乾燥の作業を行
う11月から12月に、記 録 的な高 温と曇りや雨 の日が続き、そ
のため十分に乾燥が進まず、出荷量が平年に比べて3割程度に
なった。出荷量が減少した農家に対しては、市やJAと連携して災
害対策資金の利用の措置、また、県果樹試験場が中心となって
柿の品質、製造工程の状況など詳細な検証を行い、的確な対策
を講じ、制度資金等の活用で乾燥施設の整備を支援してころ柿
の安定生産に向けた取り組みを進める。
野生鳥獣被害対策
ニホンジカ半減に多面的方策で捕獲体制の強化を
県は、昨年5月に鳥獣保護管理法が施行され
高木晴雄 たことを受け、平成35年度までにニホンジカ
を半減させるとした第二種特定鳥獣管理計画を策定、個体数調
整のための管理捕獲、被害防除、生息環境整備など総合的に取
り組んでいるが、ニホンジカによる被害への対策は喫緊の課題
だ。捕獲体制の強化など、生息数半減の目標を達成することが望
まれる。捕獲対策の状況はどうなのか。
森林環境部長 ニホンジカの個体数の増加、生息域の拡大は、
農林業被害や暮らしに大きな影響を及ぼしている。国では平成
35年度までに半減の目標を掲げ、制度の改正で民間業者の参
入により集中的に捕獲を行い、出産時期にメスジカの捕獲で繁
殖抑制を図っている。
また、わな猟免許取得者を増やし捕獲体制を強化、市町村の
管理捕獲推進支援で明年度の捕獲目標を1万6千頭にして早期
に半減目標を達成したい。
子育て・教育
第二子以降の保育料無料化の円滑な実施を望む
県の子育て環境調査では、子供の数が希望
高木晴雄 どおりでない世帯は53,9%もあり、その理由は
「子育てや教育にお金がかかる」が46,
6%と最も多い。今回の取
り組みの、働きながら子育てできる環境の整備は高く評価する。こ
の事業の実施には保育園等の関係者に施策の周知が肝要で、今後
の出生率向上にも寄与する。どのように周知していくつもりか。
後藤知事 市町村と共同して行う本事業を円滑に実施するため
には、子育て支援に関わる全ての方々に事業内容をご理解いた
だくことが必要だ。そのため、
2月初旬に市町村説明会を開催し
て制度内容の周知を図り、検討委員会を設置して実務など詳細
な検討を行った。
また、保護者や事業者に対し、制度の丁寧な説明、わかりやす
い情報提供で周知を図っている。一方、保育料無料化は、国でも
一部拡充することとしており、制度改正と整合性をとる必要はあ
るが、国の情報を積極的に収集して、明年度からの円滑な事業開
始に努めたい。
移住・定住の促進
空き家を活用した行政の施策に情報提供の機能充実を
平成25年住宅・土地統計調査では、本県の
高木晴雄 空き家率は全国で最も高い。しかし、移住希望者
に空き家を紹介する空き家の提供が少ない。本県への移住の流れ
を加速化するには、住居の確保が重要だ。近年「田舎暮らし希望ラ
ンキング」が1位もしくは2位と上位である今日において、移住施
策の状況はどうなのか。
後藤知事 移住希望者が移住先を決定する際、移住の容易さや
経済性等の理由から、近年、安価で優良な中古住宅の空き家の
需要が高くなっている。情報源である空き家バンクの登録物件
数を増やすため、市町村の助成制度を支援するとともに、現地見
学と移住者との交流会を実施するなど体験機会の充実を図って
いる。さらに今後、実際に空き家に住んでもらう機会を増やすた
め、改修して一定期間試験的に利用できる移住促進住宅を整備
する市町村に新たな助成制度を設けるとともに、市民農園整備
の支援も進める。
本県は、移住希望地域ランキングで上位に位置しているおり、
今 後、この 流 れを維 持して いくため、やまなし暮らし支 援 セン
ターの情報提供機能を強化、山梨ならではの移住施策を推進し
て定住人口確保につなげていきたい。
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観光情報の発信
マスメディアやインターネット活用で情報提供の発信力強化を提言
東 京オリンピック・パラリンピックの 開 催、
高木晴雄 リニア中 央 新 幹 線 の 開 業は、本 県 の 魅 力を発
信する絶好のチャンスである。しかし、情報発信力が弱いと感じ
る。情報発信力強化の取り組み状況はどうなのか。
後藤知事 JRと連携した観光キャンペーン、富士の国やまなし
観光ネットでの情報発信、東京旅行記者クラブへの情報提供で、
本県の魅力を全国に発信してきた。
明年度は、さらに県産食材の料理やシェフ、生産者をメディアと
タイアップして全国に発信したり、官民一体の統一プロモーショ
ンを展開する。
また、インターネットの多言語情報、SNSの発信など一層強
化したい。
峡東地域の観光振興策
峡東ワインリゾート構想で多様化するニーズに取り組む
峡東地域の観光にワイン産業など地域固有
高木晴雄 の資源を生かした策が重要と考える。また、現
在は人々の価値観やライフスタイルの変化により、従来観光か
ら多様なニーズに対応した取り組みが必要だ。峡東ワインリゾー
ト構想の推進への取り組みについての所見は。
観光部長 ワイナリー巡りやワイン醸造の歴史探訪、ワインを
核とした誘 客、ワインにあう料理、ワイナリーの受け入れ体制な
ど、その充実を図っている。
また、四季折々のフルーツをはじめ、山岳資源、自然景観、農村
風景を楽しむ散策、温泉での癒し、学び体験等、地域固有の様々
な資源を生かして、多様ニーズに対応することとしている。今後
は、県や峡東3市、関係者一体となって、着実に構想の実現に向
かって、峡東ファンを獲得できるよう周遊滞在型の観光地づくり
を進める。
甲州ワイン生産量増加の早期施策
醸造用ブドウ生産の維持・拡大のため、後継者、耕地面積の確保を
本県固有品種の甲州種で作られる甲州ワイ
高木晴雄 ンは、近年、和食にも合うワインとして世界的
にも評価が高まり、今後も需要の増加が予想される。しかし、醸
造用ブドウの産地の状況を考えると、農業従事者の高齢化・減
少等で生産量は減少している。
甲州ワインの人気が高まる中で、原材料の不足を解消し、さ
らに増産のためには、計画をしっかり立て、優良なブドウ畑が耕
作 放 棄 地にならな いよう後 継 者 の 確 保を図ることが重 要 で あ
る。具体的な計画や取り組みについて所見を伺いたい。
後藤知事 山梨県ワイン産地確立推進計画に基づき、醸造用ブ
ドウ生産の維持・拡大を図ることとしている。甲州ブドウなど醸
造用ブドウの新たな担い手の確保を図るため、明年度から新規
就農者や醸造用ブドウ生産希望者を対象に、生産技術や経営の
ノウハウを学ぶ、醸造用ブドウ栽培セミナーを開設する。
特に収益の向上と経営の安定化のため、県果樹試験場で早期
成園化や低コスト・省力化技術の開発に取り組んでいる。さらに
地域の特性に合った品種の選定などを行い、耕作放棄地の有効
利用を図りながら、新しい産地の育成を進めていく。
農政産業観光委員会質疑要旨
2月定例県議会・農政産業観光委員会において、新年度予算、推進事業に
ついて質疑し、各担当部署からの答弁をいただき協議しました。
主な質疑内容は以下の通りです。
3月1日(火) 1.おもてなし学習「マンガで知るやまなし」作成事業について
2.峡東地域ワインリゾート構想推進事業について
3.人に優しい観光地づくり推進事業費について
3月4日(金) 1.オリンピック・パラリンピックおもてなし力向上事業費について
2.信玄公祭り甲州軍団出陣等事業費補助金について
3.峡東地域ワインリゾート構想について(再質問)
4.ワインコンシェルジュの育成について
3月7日(月) 1.山梨小水力発電ファスト10について
2.丘の公園の樹木伐採について
高木はるおの
小さな善意から大きな感動!
塾に行くことの出 来ない貧 困 家 庭の子 供たちのために
「 空き家を借りて寺 子 屋を始めるので、高 木さん、灯 油を寄
付してくれませんか」と言われたのは昨年の12月のことでし
た。そして今春、「おかげで教えた子供たち10人全員が見
事合格し、高校へ入学することが出来ました。子供たちの夢
が叶いました。本当にありがとうございました」と、お礼 方々
報告に来ていただき、その話を聞いた時、私は大きな感動を
覚えました。
皆さんの身近で行われている様々な「善意」を是非お聞
かせ下さい。
このような尊い活動がさらに大きく広がりますよ
う、共に支え育て、明るくより良い社会の実現のために、皆さ
んと一緒に活動したいと思います。
Report
1
現地視察・調査
1月19日 加納岩小学校の体育館で 児童と近所のおじい
ちゃん・おばあちゃんが、羽根つき・あやとり・竹馬・コマ回しをし
て遊ぶ微笑ましい姿に、一瞬私も童心に帰りました。
∼ 百聞は一見に如かず ∼
山梨県には「宝」の山が埋もれてい
現場主義という考えに重きを置き、 ます。それらに光を当て、輝かせること
現場の生の声・姿を見聞きする中で、 が、本 県 の 進 展に必ず寄 与します。ま
課題を見出し、その解決に邁進するこ た、そうしなければ「もったいない」と
とに努めています。
思います。
1月25日視察 県道塩平∼窪平線における道路整備早期実現の
地域要望を受け、地元のみなさんとともに峡東建設事務所担当者の
説明を受ける。
3月6日 小原三区災害訓練 私の地元小原三区は、年に2
回防災訓練をしています。災害ボランティア
「未来会」の山下代表によ
る実践さながらの、大変有意義な訓練となりました。
4月5日 JAフルーツ山梨
「加納岩中央共選所」竣工式
3月17日 戦後70年記念植樹式
戦争のない平和な社会がいつまでも続きますことを、心から祈りつつ
「平和の塔」の一角に植樹をしました。
4月8日 オープンガーデンやまなし 信玄公祭りの花「湖
衣姫」役選考の最終審査に残った7名とともに。県庁本館前の「ガー
デンやまなし」のオープニングに花を添えてくれたみなさんに感謝!
Report
2
県内政務調査
5月12日
3月18日 大村智先生ノーベル医学・生理学賞受賞記念祝賀会
「一期一会」「世のため人のため」「如」、
この三つの事を常に心がけ、仕事をしてきた
とのことです。感激の一コマです。
4月9日 信玄公まつり 真田弾正忠幸隆隊として出陣した山梨市
消防団幹部のみなさん。勇壮な武者姿が似合っています。私も県議会の
武田太郎義信隊で参加するために、
これから本陣に向います。
各々の施設が抱えている諸課題を
具体的に見聞することが出来、現場の
方々の苦心や熱心な取り組みを肌で感
じることが出来ました。今後の私たちの
加納岩、後屋敷、
日川の3共選所が合併、処理能力2千
トンのマンモス共選所は、「果樹王国やまなし」を進
展する上で不可欠な施設です。農家の所得向上に繋が
る事を心からお祈りいたします。
4月10日 桃の花祭り 下神内川地域の皆さんが地域振興
のために力を注ぎ、
この素晴らしい風景を作りました。見学に来た
県外観光客の方と記念撮影。
活動に大いに役立つものと考えます。
これからも県内外の視察を精力的に行
い、郷土の進展に活用していきます。
バイオマスボイラー
の活用
78%森林県でもある本県
山梨県果樹試験場 場長を中心に、新品種の開発・病虫害駆
除対策、育苗栽培技術の研究等々。様々な施策展開に「果樹王国
やまなし」の明日に大きな希望を感じました。
山梨県立産業技術短期大学校 就職率 100%の即戦力とな
る優秀な人材を輩出する教育現場を調査し、インターシップにさ
らに力を入れることで即戦力となる生徒指導に期待しています。
高等支援学校桃花台学園 軽度の知的障害を持つ生徒が充実した職業教育が行われる学びの場として、平成 27 年 4
月に開校しました。農業生産、食品加工、環境メンテナンスの3つのコースがあり、先生方が熱心に実践的な指導をし、生
徒が生き生きと学習している姿が印象的でした。
は、健 全 な 森 林 の 維 持 と
木材を利活用する循環型
社会を構築するバイオマ
スボイラー事業推進に努
力をいたします。
産前産後ケア 少子化の現在、出生率を向上させる上でも「産前産後ケア
センター」の役割に大きな期待が寄せられています。お母さんの産前産後の悩
みをサポートする同センターが十分機能するよう支援していきます。