特 記 仕 様 書

第4号様式
特 記 仕 様 書
特
記
事
項
本業務遂行に当たり、以下の条件を求める。
1.業務履行に当たっては、契約主管課及び監督員と十分に協議を行ったうえ進めること。
2.業務履行報告書及び実施報告書は、押印の上月1回必ず2部提出すること。
3.本業務は、既存建物の耐震診断及び耐震性能評価の取得までを業務とし、これに係る手数料は
含むものとする。
4.建築物耐震診断評価委員会等の第3者機関において、その建物の耐震性能評価を取得する。
5.事前打合せ、申込書類作成、申請、委員会及び専門部会への出席、必要書類の作成等も本業務
に含むものとする。
6.業務完了時、完成図書の納品は監督員のチェックを受けたものとすること。
第4号様式
耐震診断業務委託特記仕様書
Ⅰ 業務概要
1.業務名称
大向公民館第 2 次耐震診断業務委託
2.委託場所
周南市大字大向 1653-1
3.施設概要
(1)施設名称及び場所
大向公民館
(2)施設用途
周南市大字大向 1653-1
公民館施設
詳細は耐震診断業務概要書による。
(3)構造種別及び規模
詳細は耐震診断業務概要書による。
Ⅱ 業務仕様
特記仕様書に記載されていない事項は、
「公共建築設計業務委託共通仕様書
(最新版)
」
(国土交通大臣官房官庁営繕部監修)による。
1.管理技術者等の資格要件
管理技術者の資格要件は次による。
・建築士法(昭和 25 年法律第 202 号)による一級建築士
2.業務計画書
業務計画書には、次の内容を記載する。
(1)管理技術者の氏名、生年月日、所属・役職、保有資格、実務経験年数、
同種又は類似業務の実績及び手持業務の状況
(2)主任担当技術者の担当分野、氏名、生年月日、所属・役職、保有資格、
実務経験年数、同種又は類似業務の実績及び手持業務の状況
(3)担当技術者の分担業務分野、所属・役職、氏名、年齢、保有資格、実務
経験年数、同種又は類似業務の実績
(4)協力事務所の名称、代表者名、所在地、分担業務分野、協力を受ける理
由及び具体的内容(協力者がある場合)
3.業務の内容及び範囲
既存建物の耐震診断を現地調査等及び構造計算に基づいて診断を行い、そ
の耐震性能評価の取得を行う。
この耐震性能評価取得に係る手数料は、本業務に含むものとする。
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a.耐震診断業務
1)診断建物
耐震診断業務概要書による
2)診断基準
建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づく国土交通省告示(以下
「国交省告示」という。
)第184号第1に基づき、下記基準等により
耐震診断を行う。
「2001 年度改訂版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準」
、
「改訂版既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準」
(
(財)
日本建築防災協会発行(以下「防災協会版RC造の耐震診断」
、
「防災
協会版SRC造の耐震診断」という。
)
)に定める第2次診断法及び「耐
震改修促進法のための既存鉄骨造建築物の耐震診断および耐震改修
指針・同解説(1996)
」
(
(財)日本建築防災協会発行)による。
3)予備調査(RC造)
・建築物の概要調査
・建築物の履歴調査
・調査診断計画書の作成
4)1、2次調査(RC造)
・建築物の履歴現地確認
・外観調査(敷地内及び周辺の調査、ひび割れ等調査、建物形状の調
査、不同沈下の調査、各部材の発錆状況と耐力低下状況の調査)
・現況と設計図書との比較
5)精密調査(RC造)
・コンクリートコアによるコンクリート強度試験
・コンクリートの中性化深さ試験
・鉄筋の発錆調査
・構造部材の耐久性の調査
・非構造部材(コンクリートブロック等)の耐震性と耐久性の調査
6)コンクリート調査試験方法および試験数
コンクリートからのコアの切取り方法並びに強度試験方法は、JIS A
1107 に準拠して行う。また、コンクリートコアは、断面欠損がなく、
直径 10cm のもので、圧縮試験の可能なものとする。また、中性化深
さの試験は、コンクリートコアの強度試験後、縦割りに2分し、片面
を清掃した後フェノールフタレイン溶液を塗布して、仕上げを除いた
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コンクリート面からの中性化深さの数値を、ノギス等で測定する。な
お、この試験は公的試験機関に委託すること。
・コンクリートコアによるコンクリート強度試験
3本/各階壁
・コンクリートの中性化深さ試験
全箇所
7)コンクリートコアの強度試験の評価
防災協会版RC造の耐震診断基準に定める推定強度による。
(1.25×Fc の上限採用可)
8)コンクリートコア採取箇所の養生及び補修方法
・採取箇所にビニールシート等を粘着テープ等で止め、危険のないよ
うに養生する。
・採取箇所のコンクリートの設計強度以上の強度をもつモルタルを 充
填する。モルタルが十分乾燥した後に採取箇所と同じ仕上材料によ
り仕上げを行う。
9)耐震性の判定(RC造)
・診断軸組図及び伏せ図の作成
・構造耐震指標 Is の算定
・建物 CtuSd 値の算定
・換算q値の算定
・判定
・報告書作成
b.既存建物耐震性能評価取得業務
既存建物の耐震性能評価については、原則として既存建築物耐震診
断・改修等推進全国ネットワーク委員会に登録されている耐震判定委員
会等の第三者機関において、評価取得を受けること。
なお、これに伴う事前打合せ、申込書類作成、申請、委員会及び専門
部会への出席、必要書類の作成等も本業務に含むものとする。
c.耐震補強基本計画業務(概算事業費算出を含む。
)
1)耐震補強計画
・日常生活と住環境を考慮した補強計画
・現状機能を生かした補強部材配置
・使用性と施設利用者動線を考慮した補強計画
・施工により仮入居等代替施設の必要性が生じる場合、その対応策を
最小限にとどめる計画
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2)概算事業費算出
・補強工事費
・代替施設が必要となる場合、その費用
4.業務の実施
(1)一般事項
a.耐震診断業務は、提示された業務の内容及び範囲並びに適用基準等に
よって行う。
b.耐震補強計画業務は、提示された業務の内容及び範囲並びに適用基準
等によって行う。
(2)打合せ及び記録
打合せは次の時期に行う。
a.業務着手時
b.監督職員又は管理技術者が必要と認めたとき
c.その他
(3)適用基準等
a.特記なき場合は、国土交通大臣官房官庁営繕部が制定又は監修したも
のとする。
(最新版)
・官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説
・官庁施設の総合耐震診断・改修基準及び同解説
・防災協会版RC造の耐震診断
・防災協会版SRC造の耐震診断
・耐震改修促進法のための既存鉄骨造建築物の耐震診断および耐震改修
指針・同解説(
(財)日本建築防災協会)
・屋内運動場の耐震性能診断基準」
(文部科学省平成 18 年版)
・山口県建築物耐震診断等マニュアル
・建築構造設計基準及び同解説
・地震力に対する建築物の基礎の設計指針(日本建築学会)
・建築基礎構造設計指針(同上)
・鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説(同上)
・鉄骨鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説(同上)
・壁構造関係設計基準(同上)
b.Is 値の算定は、評価プログラムソフト又は手計算にて行う。
(4)業務実績情報の登録について
受注者は、業務完了後において、業務完了後 10 日以内に、公共建築設
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計者情報システム(PUBDIS)に基づき「業務カルテ」を作成し、監督職
員の確認を受けた後に、
(社)公共建築協会に提出するとともに、
(社)
公共建築協会発行の「業務カルテ受領書」の写しを監督職員に提出しな
ければならない。
(5)資料の貸与及び返却
・一般図
・構造図
・構造計算書
(6)その他、業務の履行に係る条件等
指定部分の範囲及び履行期限は下記のとおりとする。
・耐震補強基本計画案及び耐震補強概算事業費内訳書 平成 28 年 10 月末迄
・業務履行報告書
月毎 提出
・業務実施報告書
月毎 提出
5.成 果 品
成果品は次のとおりとする。
(1)耐震診断業務
耐震診断報告書に次の調査表等を添付すること。
・調査結果のまとめ
・建物の概要及び外観調査の結果
・関係図書の調査結果
・現地調査の結果(履歴外観調査、コンクリートに関する調査、鉄筋に
関する調査)
・予備調査用紙及び実態調査用紙
・構造部材の耐震性の計算結果
・構造部材の耐久性の調査結果
・非構造部材(コンクリートブロック等)の耐震性と耐久性の調査結果
・試験機関の報告書
・その他監督職員が必要と認めるもの。
(2)既存建物耐震性能評価取得業務
建築物耐震診断評価委員会等第3者機関に提出する図書に次の図書等を
作成し提出すること。
・耐震診断補強計画等評価用図書
・耐震診断総括書、チェックシート
・その他監督職員が必要と認めるもの
・評価済証、判定書等
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(3)耐震補強基本計画業務
・耐震補強基本計画案
・耐震補強概算事業費
・その他監督職員が必要と認めるもの。
6.提出部数等
(1)耐震診断業務
・調査診断計画書(業務開始時)A4版
2部
・耐震診断報告書
2部
A4版
・耐震診断評価書
1部
・上記内容を記録した電子データ(PDF 及びその元データ)
2部
・その他監督職員が必要と認めるもの。
(2)既存建物耐震性能評価取得業務
・取得評価図書一式及び写し
各1部
・上記内容を記録した電子データ(PDF 及びその元データ)
2部
・その他監督職員が必要と認めるもの
(3)耐震補強基本計画業務
耐震補強計画報告書に次の概要書等を添付すること。
・耐震補強基本計画案
A4版
2部
・耐震補強概算事業費内訳書 A4版
2部
・上記内容を記録した電子データ(PDF 及びその元データ)
2部
・その他監督職員が必要と認めるもの。
(4)その他(業務概要版)
・業務全体の概要を簡潔にまとめたもの(総括)
2部
・照査報告書
2部
・業務履行報告書及び業務実施報告書の写し
2部
※ 電子データは、上記業務を CD-R 等1枚にまとめて提出する。
※ 報告書等提出書類は、目次や見出し等を付け容易に検索しやすいものとする
こと。
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