平成 27 年度認定「龍ケ崎市民遺産」を紹介します! 平成 27 年度認定「龍ケ崎市民遺産」を紹介します! ■問い合わせ:生涯学習課市民学習推進グループ☎内線 234 平成 27 年4月にスタートした「龍ケ崎市民遺産制度」。現在、6つの物件が市民遺産に認定されています。 『りゅうほー』2月前半号の「龍ケ崎とんび凧」と「宮渕町千秋の盆綱」に続いて、今回は残り4つの市民 遺産を紹介します! ダンゴ塚祭り【だんごづかまつり】 毎年1月中旬頃、竜ヶ崎南高等学校にほど近い北方町ダンゴ塚坪で 実施される吾妻神社の祭礼です。 保管されている幟には「宝暦十四年(1764 年)甲申三月吉日」の 記載があり、嘉永三年(1850 年)から現在まで続いている祭りの記 録帳があるなど、古い歴史があります。 この祭りは「オピシャ」と呼ばれる神事であり、祭りの当日は当番 宿の家から手作りした弓・矢・的・注連縄・赤飯・酒などを持って塚 の上にある神社へ向かい、参加者が順番に弓矢で的を射抜いて、その 年の吉凶を占います。 ほおずき市【ほおずきいち】 「龍ケ崎の観音様」として古くから親しまれている下町の龍泉寺境内で、 毎年7月 10 日の縁日に開催される年中行事です。 この日は「四萬六阡日(しまんろくせんにち)」と呼ばれ、お参りした人 は観音様に4万 6,000 日間お参りしたのと同じ功徳があるとされており、雷 除けのお守りが授けられるという特別な日です。 境内にはほおずきの市が立ち、ほおずきの鉢がずらりと並ぶ様子は当市の 初夏の風物詩としておなじみの光景となっていますが、明治初年(1868 年) までで一度途絶え、昭和 60 年(1985 年)に復活を遂げて現在に至っています。 豊田町の水神祭り【とよだまちのすいじんまつり】 小貝川の氾濫による水害に度々見舞われてきた地域の歴史に深く関連した祭事です。当地の旧名主の 家に伝わる文書によれば、安永9年(1780 年)には既に行われていた ことが分かっています。 祭りは、上坪・中坪で祀られている水神宮と、下坪・ネガラ坪で祀ら れている水神宮の2カ所で、旧暦9月 20 日の前週の土曜または日曜に 行われます。当番宿の家に1年間保管されていた鉄製の幣束を御宮へ祀 り、幟を立てて、神主の祝詞の後に氏子一同でお神酒をいただきます。 生活に欠かせないものである一方、時に大きな被害をもたらすこと もある水の神様を祀り、豊作と安全を祈願する素朴なお祭りです。 鈴木草牛の屏風画【すずきそうぎゅうのびょうぶが】 鈴木草牛は、小川芋錢(おがわうせん)に師事して数多くの作品を世 に送り出した水墨画家であり、旧・龍ケ崎中学校の美術教師を務めるな ど、当市にもゆかりの深い人物です。 筑波山など、主に郷土の風景画を多く描いたことで知られる草牛です が、このたび市民遺産に認定された龍泉寺所蔵の屏風画は、昭和 23 年 (1948 年)当時の有名な政治家やプロ野球選手などの顔を描いたもので あり、珍しい作品といえます。 龍泉寺の先々代住職と親交の深かった草牛が寄贈した2双の屏風画 は、ユーモアを感じさせる「無名の逸品」として、同寺に大切に受け継がれています。 - 11 - 平成 28 年6月後半号
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