インドネシア:Bumi Resources 社 債務履行を延期

インドネシア:Bumi Resources 社 債務履行を延期
2016 年 6 月 16 日掲載
6 月 7 日付けの地元報道によると、Bumi Resources 社は、債権者の確認と請求額の確認が未完であり、
債務履行を 6 月 30 日まで 21 日間延期する。債権者 142 名は確認済みだが、債権者 72 名(合計請求額 29
兆 Rp)はまだ確認されていない。
Bumi Resources 社の弁護士は、会社の未払い額は 90 億 USD 以上とした。これは、3 グループ(個人、
被信託者、子会社を含む)で構成される、社債所有者からの主たる請求額。従前、同社の負債額は約 40 億
USD と報道されていた。同社は、いまだ負債額(Credit Suisse AG、Deutsche Bank AG、Raiffeisen Bank
International 分)の確認段階である。
中央ジャカルタ商務裁判所は、Bumi Resources 社の債権者に対する債務履行の延期(PKPU)を承認し
た。PKPU のもと、同社には、裁判所管理下での再構築と、全債権者に対する債権清算を提案する機会が
与えられる。もし、同社の債権清算の提案に対して、債権者から同意が得られなかった場合、裁判所は、
同社に対して、会社破産を宣言する。
また、同社は、5 月には、中央ジャカルタ商務裁判所にて、債権者との会合にて、債務清算方式として
債務と普通株の転換(主債権者 China Investment Corp の債務について、自社株の 9.63%、子会社 Pendopo
Energi Batubara 社株の 45%、
子会社 Dairi Prima Minerals 社株の 40%との転換。
Castleford Investment
Holding の債務について、石炭会社への転換)を提案している。同社は、5 月時点では、合計 72.9 億 USD
の債務をかかえるが、このような状況下でも、炭鉱の操業には影響はないとしている。
(石炭開発部 辻
誠)
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