す で に コ ミ ュ ニ テ ィ ー ・ ス ク ー ル を す で に コ ミ ュ ニ テ ィ ー ・ ス

江 南 市は 、 平 成
年 度 か ら 始 まっ た 新 教 育委 員 会 制 度 に合 わ せ 、 市長 が 設 置 し た総 合 教
No.206
2016・6
■発 行■
尾北教職員労働組合
■責任者■
川崎 徹(池野小)
年 度 か ら 平成
年 度 まで の 4 年 間 を実 施 期 間 とす る も の で 、教
育会議の協議を経て「江南市の教育に関する大綱 」
(教育大綱)を策定しました。
こ の 教 育大 綱 は 、 平 成
30
協議会で決定したことに合わせて校長
は学校運営を進める。学校運営協議会の
下に学校を支援する実働組織のようなも
のを置いている場合が多く、授業や学校
行事の補助、登下校の安全確保などを行
っている。しかし、あくまで、学校運営
協議会の意思に基づき動く組織であり、
学校支援を目的とする学校支援地域本部
とは本質的に異なる。
コミュニティー・スクールは、当初、市
民が学校現場を監視する制度であるとして 、
こ の教 育 大 綱 の基 本 方 針 の 4つ の 柱 の 1番 目 が 「 地 域に 開 か れ た快 適 で 安 全 な学 校 づ く
の立場で強い権限を持って学校運営にあた
実際には、保護者・地域住民・教員が対等
教育関係者の間で強い反発を受けました。
り 」と な っ て お り、 そ れ を 実現 す る 上 で の重 点 施 策 の 第1 に 「 コ ミュ ニ テ ィ ー ・ス ク ー ル
る英国の学校理事会制度などをモデルにし
校 長の 求め に応 じて 学校評 議員が個 人と
して 意見 を述べ るも の。 校長の 意思決定 に
対し 、直 接影 響を 及ぼ すもので はない。 す
でにどの学校でも取り組まれている。
○○○○学校支援地域本部
学 校を 支援 する ため 、学校が 必要とす る
活 動に つい て、 地域 住民 等のボラ ンティア
が協 力する もの 。国 が予 算事業 として各地
域に おけ る取 り組 みを促 進して いるが、 法
令上 に役 割や 権限 の規 定があ るわけで はな
い 。学校 運営 その もの につ いて、意見 した
り 参画 する こと は想定 され ていない 。尾北
では、大口町で取り組まれている。
○○○○学校 運営協議 会 ((((コミ ュニティー ・スクール))))
校長 や教 育委 員会に 対す る権限や 役割が
法令 に規 定さ れて おり 、保護 者や地域住 民
の代表の意見が学校運営に直接反映される。
ち時 間数が 減 り、 コミ ュニテ ィ ・スクー ル
で増 え た 仕 事 と相 ま って 一般 教 員 の仕 事 が
増 え ま す 。 地 域 の人 にど んな 風 に学 校 へ関
わ っても らう か の 『実 績 』 を 作 る こと にな
って いき ま す 。 究 極 的 には、 校 内 人事 にま
で 口が 出 せる組 織 と いう こと です 。 今 のと
ころ、 教 師 の仕 事 が 増 える 方 向 は や め る よ
う 組 合 か らも 要望 を 出 し て いる の で、 本 校
では、 それ ほど ひど く はあ り ま せんが ・ ・
・。 地域も 、『
学校 のお 手伝 い』と いう 雰 囲
気 です。」」」」
教育研究者等からは、以下のような問題
点を指摘する声が聞かれています。
▲「保護者や地域の代表とはいうものの、
地域住民全体を反映するものではない。特
定の人々の要望に応えるだけの場となる可
能 性が 高 い 。
」 ▲ 「学 校 運 営 協議 会に お いて
は、教職員の勤務の実態などが知らされて
おらず、地域住民の意向のみが突出し、教
職員にとって過度に厳しい要求が突きつけ
られる危険性がある。
」
今、学校現場は、いじめを始めとした友
達との人間関係の悩みや学習への不安を抱
える子どもたち、そして、多くの教職員が
多忙な毎日の中で自分の健康を気にしなが
ら勤務しているといった実態が見られます。
自 前 で、 教 頭 の仕 事 は増 えま した。 主 に地
を 一人加 配 し てく れ ま すが 、 そ の後 は全 部
を 増 やす た め に、 立 ち 上げ の 2年 間 は教 員
かれ る の です ね。 コミ ュニテ ィ ・スクー ル
料 』 で いろ いろ つい てく る の で、 それ に魅
ィ ・スクー ルを始 め ていますが 、最初 は 『
無
「「「「北 名 古 屋市 では、 4年 前 か ら コミ ュニテ
している北名古屋市 のののの教職員 のののの声声声声
対応していくことが求められています。
め、多くの関係者の声に耳を傾け、慎重に
る必要があると考えます。学校現場をはじ
状を救うものになるのかを再度よく検討す
なのか、また、子どもや学校、教職員の現
校づくり」のために本当にこの制度が必要
し かし 、
「 地 域 に 開 かれ た 快 適で 安全 な学
導入する方向で検討がすすめられています。
を、2017年度から全小中学校において
江南市では、コミュニティー・スクール
域 と の打 ち 合 わ せ です 。 そ の分 、 教 頭 の持
す でに コミ ュニテ ィー ・スクー ルを 実 施
がほとんどを占めています。
て学校運営協議会を位置づけているところ
住民らによる「学校応援団」的な組織とし
ールは長続きせず、現在は、保護者や地域
会を置いたモデル的コミュニティー・スク
た。結局、大きな権限を持つ学校運営協議
だ け で な く 、 保 護 者 や 地 域 住 民 も 同 じ でし
営協議会に二の足を踏んだのは、学校現場
し か し 、日 本 に おい ては 、
「強 い 」学 校運
事 業 の推 進 」 が 挙 げら れ て い ます 。 コ ミ ュ ニテ ィ ー ・ スク ー ル と は 何か 、 そ し て、 子 ど も
年9月からスタートした
協 議会」が置 かれ、保護者・地域住民・教
員 等の代表 がそのメンバーとなり、学校運
営の基本 方針を承認するほか、教育活動な
どについて校長や教育委員会に意見したり 、
教員人 事についても都道府県教委に意見を
述べたりする権限が与えられます。
保護 者や地域の声を学校教育に反映させ
る ための取 り組みは、すでに何らかの形で
すべての学 校で取り組まれています。地域
関連の主 な2つの取り組みと、コミュニテ
ィー・ スクールで置かれる「学校運営協議
○○○○学校 評議員制度
た仕組みでした。
導のも と、平成
コミュ ニティー・スクールは、政府の主
や学校の現状を救うものになるかをみなさんと考えたいと思います。
を与えるものとなります。
育 委 員 会 や学 校 を は じ め、 江 南 市 の全 て の 教 育 関係 機 関 や 保護 者 ・ 地 域 ・地 域 団 体 に影 響
27
会」との違いを以下に紹介します。
http://www.b-kyoro.com/
ほ んりゅ う2 06
27
制度 です。こ の制度では、まず「学校運営
16
愛知憲法会議「市民の集い」
(
/ )
憲法フォーラム」
(4/
「高校生・中学生と考える
単に制圧できたのが今、それができないのは、
今、日 本は、日本国憲法で作られてきた
変 えよ うと する 人たち は、 どんな 国をめざ し
国 を守る と豪 語し ては ばか りません 。憲法を
員会」による劇と、アイドルグループ「制
校に行けないの”首都圏高校生集会実行委
オ ープ ニ ン グ とし て 、
「 ” お金 がな いと 学
が東京で開かれました。
「高校生・中学生と考える憲法フォーラム」
センター・全日本教職員組合の主催による
日、高校教育研究会・子ども全国
国センター・全日本教職員組合)
(主 催… 高校 教育 研究 会・ 子ど も全
自由の下支えを作ってきたのでした。
「戦わない国」から 、
「戦える国」に変えら
ているのかをよく見極めなければなりません。
4月
憲法9条があるからです。 9条は、そうした
)
記念講演 青井 美帆
軍 隊は 、基 本的 人権 (自 由と平等 )を守っ
てくれなかった過去を私たちは知っています 。
れようとしています 。
「戦わない国」を支え
自民党 の改 憲草 案を みる と、今の 憲法と大
服向上委員会」による歌「戦争と平和」が
ありました。
は じ め に 、「 高 校 生 ・ 中 学 生 1 万 人 憲 法
月
に つい て の ア ン ケー ト 2 01 5」 の 結果 が
月にかけて行われたもので、全国
報告されました。これは、2015年
から
都道府県の1万1千人近くの高校生・中学
生からの回答がまとめられたものです。ア
28
ンケートは 、
「高校生憲法意識調査」として、
回目です。報告の概要は次
1977年以来これまでに9回実施されて
いて、今回は
の通りです。
・1%と大き
%を 超 え た こ と は
○ 「「「「 歳 選 挙 権 」」」」に つ い て 、 2 0 1 1 年 調
査までは「賛成」が
なかった。それが、今回
く増えた。主権者意識が高まっている。
・2% 、「反対」
○ 「「「「
憲 法改 正」」」」については、2011年調
査 で「 賛成 」
だった。今回は、
「賛成」が
対」は
・0 %
・8%、
「反
・3%となり、大きく逆転した。
さらに、今回、「
憲 法九条 に ついて」は、
・3%、
「徴兵制 」
について「反対 」
「どちらかというと反対」
「変えない方がいい」が
60
・ 4 % で あっ た 。
「 戦 争へ の 道」 に対
・7%で
(S)
て学校づくりをしていくことが求められて
もを主人公にした授業・学級づくり、そし
憲法の大切さを教えるだけではなく、子ど
た。また、学校教育の役割も重要で、ただ
り組みを広げていく必要があると思いまし
あらためて、憲法を日常の生活に生かす取
このような青年たちの話を聞いていて、
人が励まされるようでした。
て行動しながら広く世論に訴えていて、大
それも、実際に、署名や集会・デモを通し
改善していく努力をする姿が印象的でした。
自身の身の回りの問題に積極的に関わり、
争法や原発に反対する取り組みなど、青年
解消と無償化、ブラックバイトの問題、戦
給付制奨学金の創設、公私の学費格差の
える憲法フォーラム」が開かれました。
をパネリストとして「高校生・中学生と考
のうちの一人は愛知県からの参加でした)
次に、高校生を中心とした6人の青年(そ
ことを求めている。
あった。お金の心配なく安心して学べる
ような生徒はなくすべき」が
に ついて」」」」は 、
「 教 育 は 無 償に して 、そ の
退学 し てしま った りす る 生 徒 が いる こと
く て高 校 ・・・・大学 にににに 入学 でき な か った り、、、、
○ 「「「「入学 金 やややや授 業 料 ・・・・学 校 納 付金 がががが 払払払払 えな
する強い拒否感がある。
が
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いると思いました。
http://www.b-kyoro.com/
( 学習 院大 学大学 院教 授、 憲法 学)
「「「「
憲 法 はははは、、、、 人権をををを保障 す るも の、、、、 そそそそ
なのに、集団的自衛権行使は、存立危機事態、
る 社会を作 ってきたものが憲法の9条であ
きく 違っ てい るとこ ろは 、人 権にかか わる部
れが 変変変変 えられ よう と し ている」」」」
ると、青 木さんは話されました。青木さん
分が 目立 ちま す。 国家 にと ってよいこ とは国
つま り、 国民 の生 命、 自由 、幸福の ために他
の話を 聞いて、私自身がわかったことや思
一体となっているような国柄が見えてきます。
民に もよ いこ とと 考え る、 国民と国 家が混然
日本 は、明治以来、戦争をずっと重ねて
権 力の 暴走 にど うい うス トッパー を考えて い
ったことは、以下の通りです。
き ました。国 は軍隊の統制に失敗し、戦争
るのかは見えてきません。
人が どう いう人 生を 生き ていく のかは自由
責 任を問わ れ、国を守るために武力行使を
無効にす る考えを採用しました。それは、
であ って 、国 が押 し付 けたり 決めたり するこ
とではあり ません。しかし 、
「戦える国」にす
権力を統 制する方法として生み出した日本
独特の方法であったのです。
る ため に、人 権は 「行 き過 ぎた個人 主義」と
「憲 法を考 える 。そ れは 、国家の 権力から
戦争 放棄をしたことで、日本の法のあり
て重要であった港の管理に関する港湾法は 、
私た ちの 自由 や権 利がち ゃん と守られ ている
し て制 限さ れて いく のでは ないか と心配さ れ
国の管理 から地方公共団体に移ったし、軍
かどうかを点 検する作業だ 」
(朝日新聞から)
10
56
30
20
よう も変わり ました。土地収用法は、その
事機密 に関する軍機保護法は、必要がない
と 言われ てい ます が、 本当 に人権が 守られる
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ます。
ので廃 止されました。大学の研究も、軍事
のかをちゃんと見ていかなければいけないと、
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目 的から国 防が削除されたし、戦争にとっ
研究 の必要が なくなり自由になったし、日
(Y)
青 井さ んの 講演 を聴 いて 、改め てそう思い ま
した。
本 では「軍事 にかかわる企業」と大っぴら
に掲げることはしなくなりました。
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ほ んりゅ う2 06
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3
戦前 、
「軍事」を持ち出せば「人権」を簡
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