科目名 郷土の歴史と文化と生活 History, Culture, and Life in Omuta 担当責任者 科目責任者 : 木村 俊幸 PT : 行平 崇、丸山 倫司 OT : 沖 雄二 NS : 北原 信子、荒巻 初子 RT : 青山 良介 MT : 西園 与之、大塚 徹 標準履修年次 1年・前期 必修選択別 単位数 必修 授業の概要 (ねらい) 1単位 地域学の視点から、広く日本の生活・文化と関連づけながら、大牟田の歴史・文化・生活を考える。日本最大 の炭鉱「三池炭鉱」が日本の近代化に果たした役割を背景に、日本の文化、生活習慣などがどのようにして創 られ定着していったかを学ぶとともに、人間生活の重要な要素である地域コミュニティの現状と、そこに見られ る特色や生活の実相を理解する。 また、大牟田を様々な角度から解説し、フィールド・ワーク等をとおして実際にその生活と文化に触れることに より地域全体の理解を深める。さらにこれらの学習をもとに医療技術者の視点から大牟田を中心とした県南部 地域の将来を展望する。 授業の到達目標 1.大牟田の歴史、文化に関する学習を通じて地域の特徴を深く理解することができる。 2.将来の医療従事者として、大牟田及び福岡南部地域が直面する諸問題について学び、それをもとに将来 の展望がもてるようになる。 3.大牟田地域の理解を通じて、各種のボランティア活動に自主的に参加して社会に貢献できるようになる。 成績評価の方法および基準 1. 課題レポート(30%) ルーブリックを用いて採点をする。 2. プレゼンテーション(20%) ルーブリックを用いて採点をする。 3.定期試験(50%) 参考書 教科書は使用しない。毎時間、資料を配布。 1.ふるさと散歩 中川原廣吉 有明新報社刊 ふるさと歴史探訪 中川原廣吉 有明新報社刊 2.三池住貞吉と日本のカルタ 野口晋一郎 大牟田 市教育 委員会 3.地の底のヤマ 西村 健 講談社 4.DVD 三池 終わらない炭鉱(やま)の物語 準備学修の内容 上記に挙げられている参考文献を含め、各回の授業で取り上げられるトピックについて文献を渉猟したり、イ ンターネットなどで情報を得て、授業で習ったことが確実に自身の知識として身につくよう、事前に準備をして おくこと。 その他履修上の注意事項 - 38 - 回数 担当教員名 1 専任担当教員 全員 2 3 山田 元樹 (大牟田市総務課 市史編纂室長・学 芸員) 中尾 昌弘 大牟田市長 授業内容 この授業の目的、概要、成績評価などについての全般的な説明をする。 *古代、中世、近世を通じた大牟田の歴史について学ぶ(仮) *大牟田の現状と将来構想について学ぶ(仮) 4 西村 直 (前大牟田市社 会福祉協議会 長、元大牟田医 師会長) 5 大牟田市 保健福祉部長 *大牟田の保健医療福祉とまちづくりへの取り組について学ぶ(仮) 6 大牟田市教育長 *大牟田の教育行政とその課題について学ぶ(仮) 7 大牟田市 産業経済部部長 *大牟田の産業 産業振興ビジョンと地域経済活性化の取り組みについて学ぶ(仮) 8 大牟田市消防長 *大牟田市における、地域の防災と救急医療について学ぶ(仮) *大牟田地域の高齢化社会について、医療と福祉の観点から学ぶ(仮) 9 10 11 担当教員全員 大牟田石炭産業科学館、旧三井三池宮原坑、三池港・旧三井港倶楽部、大牟田市立三池カルタ館など、さ まざざまな歴史的建造物や施設を実地に訪問することを通して、これまでの授業で学習した内容を具体的に 検証し、深めていく。 12 山田 禮次 中川原 廣吉 *筑後・大牟田とその周辺の文化について学ぶ(仮) 山田禮次 元荒尾市議会議長 *ふるさと散歩~大牟田再発見~――いくつかの歴史的建造物に拠って、地域の歴史について学ぶ(仮) 中川原廣吉 三池史談会理事 13 担当教員全員 *「学生が描く未来大牟田」グループワーク これまでの学びを通じて、将来の医療人としての観点から地域をどのように展望するかについて 各科に分かれてグループワークを行う。 14 担当教員全員 *「学生が描く未来大牟田」グループワーク。各科に分かれて行う。 15 担当教員全員 *各学科代表によるプレゼンテーション - 39 - 科目名 担当責任者 医用画像技術学実習Ⅰ 肥合 康弘、本田 城二、西村 圭弘、 川村 慎二、松山 江里、青山 良介、 亀澤 秀美、椎葉 拓郎、河窪 正照 Practice in Medical Imaging Technology Ⅰ 標準履修年次 2年・前期 必修選択別 単位数 必修 授業の概要 (ねらい) 1単位 本科目では、医用画像機器学、医用工学、医用画像技術学および医用画像検査学で学習した内容につい て実習を通して理解を深めることで、診療放射線技師の業務に必要な知識や技術を習得する。また、実験・ 実習を通じて、診療放射線技師に必要な各検査装置を用いた撮影法と患者接遇能力を身につける。学生同 士が複数の小グループでの共同実験を通じて実験計画の立案や、実験結果について議論をすることで、専 門分野への積極的な興味と実践能力を身に着け、チーム医療の実践に必要な、医療従事者間のコミュニ ケーション能力も養う。ここで行う実習は、客観的臨床能力試験(OSCE: objected structured clinical examination)を含む。臨床実習では、病院で診療放射線技師がどのように患者さんと接し、どのように医療機 器を扱い、医用画像を提供しているかを学ぶこととなる。本実習では3年次に実施される臨床実習を円滑に推 進するための手助けとなるので、積極的に実習に取り組み、自ら考えて問題を解決する能力を培うことを期待 する。 授業の到達目標 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 各部位のX線撮影を実施できる。 X線撮影で得られた画像の良し悪しを説明できる。 基本的な医用画像処理の概要について説明できる。 超音波検査の基本的な走査方式を説明できる。 腹部超音波検査法と画像解剖について理解できる。 腹部の主臓器を描出することができる。 DRシステムの入出力特性、解像特性、ノイズ特性を評価することができる。 基本的な医用画像処理の概要について説明できる。 成績評価の方法および基準 ・すべてのテーマの実験・実習に参加し、レポート提出する事が単位認定の最低基準となる。 ・提出レポートの内容を100%とし60%以上を合格とする。(GP基準で1.0以上が合格となる。) ※レポートについては、新たに配布するルーブリックによって評価します。 教科書 参考書 ・ 新・図説単純X線撮影法-撮影法と診断・読影のポ イント 小川敬尋 (金原出版) ・ 医用放射線辞典 医用放射線辞典編集委員会 編 集 (共立出版) ・MR・超音波・眼底 基礎知識図解ノート(金原出版) ・ 図解診療放射線技術実践ガイド 第一線で必ず役 立つ知識・実践のすべて 遠藤啓吾、他 (文光堂) ・ 診療画像検査法 腹部超音波検査の実践~基礎か ら造影検査まで 金森勇雄 (医療科学社) 準備学修の内容 配布する医用画像技術学実習書を用いて、当日行う実習内容の確認を行う。さらには教科書や参考書を用 いて学修し、実習に対する理解を深めておく。 その他履修上の注意事項 実習テーマごとに担当教員が作成した実験書を配布する。必要に応じて、他の講義で使用する教科書や参 考図書も持参すること。 - 126 - 回数 担当教員名 1 全 員 胸部X線撮影 (立位正面、立位側面) 腹部X線撮影 (立位正面、臥位正面) 2 全 員 頭部X線撮影 (正面、側面、タウン) 副鼻腔X線撮影 (ウォータース法、コールドウェル法) 聴器X線撮影 (シュラー法) 3 全 員 上肢X線撮影 (肘関節、前腕骨、手関節、手指骨) 下肢X線撮影 (膝関節、下腿骨、足関節、足趾骨) 全 員 エックス線管について ・ エックス線の強度と距離の関係(距離逆二乗法則) ・ ヒール効果のエックス線画像への影響 ・ エックス線画像の拡大と歪み 全 員 エックス線管について ・ エックス線の強度と距離の関係(距離逆二乗法則) ・ ヒール効果のエックス線画像への影響 ・ エックス線画像の拡大と歪み 6 全 員 エックス線撮影におけるグリッドの効果 ・ 被写体の厚さ・エックス線管電圧・照射野の変化による散乱線量の変化 ・ グリッドを使用した場合の散乱線含有率の評価 ・ グリッド特性試験 7 全 員 超音波検査装置の基本調整ならびに、ファントムを利用しプローブ走査の基礎 8 全 員 腹部超音波検査1 心窩部縦走査、心窩部横走査の基礎ならびに超音波画像 9 全 員 腹部超音波検査2 腹部の基本走査方式(肋骨弓下走査、肋間走査、季肋部走査など)を理解し、画像解剖なら びに描出技法 10 全 員 DRシステムの入出力特性 11 全 員 DRシステムの入出力特性解像特性 12 全 員 DRシステムのノイズ特性 13 全 員 ウィンドウィング、閾値処理、ヒストグラム平坦化などの階調処理 14 全 員 平滑化処理、エッジ検出処理、鮮鋭化処理などの空間フィルタ処理 15 全 員 ハイパスフィルタ、ローパスフィルタなどの空間周波数フィルタ処理 4 5 授業内容 ※1回は2コマ続きです。 - 127 - 科目名 担当責任者 医用画像技術学実習Ⅱ 本田 城二、肥合 康弘、西村 圭弘、 川村 慎二、松山 江里、青山 良介、 亀澤 秀美、椎葉 拓郎、河窪 正照 Practice in Medical Imaging TechnologyⅡ 標準履修年次 2年・後期 必修選択別 必修 授業の概要 (ねらい) 単位数 1単位 本科目では、医用画像機器学、医用工学、医用画像技術学および医用画像検査学で学習した内容につい て実習を通して理解を深めることで、診療放射線技師の業務に必要な知識や技術を習得する。また、実験・ 実習を通じて、診療放射線技師に必要な各検査装置を用いた撮影法と患者接遇能力を身につける。学生同 士が複数の小グループでの共同実験を通じて実験計画の立案や、実験結果について議論をすることで、専 門分野への積極的な興味と実践能力を身に着け、チーム医療の実践に必要な、医療従事者間のコミュニ ケーション能力も養う。ここで行う実習は、客観的臨床能力試験(OSCE: objected structured clinical examination)を含む。臨床実習では、病院で診療放射線技師がどのように患者さんと接し、どのように医療機 器を扱い、医用画像を提供しているかを学ぶこととなる。本実習では3年次に実施される臨床実習を円滑に推 進するための手助けとなるので、積極的に実習に取り組み、自ら考えて問題を解決する能力を培うことを期待 する。 授業の到達目標 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ CT値やウィンドウ幅、ウィンドウレベルを説明できる。 X線CTにおける線量とノイズの関係について説明できる。 医用画像に応用されている画像処理法について説明できる。 胸郭、脊椎、骨盤部の単純X線撮影法と画像解剖について説明できる。 超音波装置の距離分解能・方位分解能を理解し、測定方法について説明できる。 頸部超音波検査法と画像解剖について理解し、甲状腺計測ができる。 頸動脈超音波検査法とカラードプラについて理解し、説明できる。 MRI装置を操作し人体の頭部撮影が実施できる。 MRIの撮像パラメータと画質の関係を物理評価の結果を用いて説明できる。 成績評価の方法および基準 ・すべてのテーマの実験・実習に参加し、レポート提出する事が単位認定の最低基準となる。 ・提出レポートの内容を100%とし60%以上を合格とする。(GP基準で1.0以上が合格となる。) ※レポートについては、新たに配布するルーブリックによって評価します。 教科書 参考書 ・標準X線CT画像計測 著:市川勝弘、村松禎久 (オーム社) ・ 新・図説単純X線撮影法-撮影法と診断・読影のポ ・ 新 超音波医学 第1巻 医用超音波の基礎、日本超 イント 小川敬尋 (金原出版) 音波医学会編(医学書院) ・ 医用放射線辞典 医用放射線辞典編集委員会 編 ・ 表在エコーの実学:乳腺•甲状腺•その他、杉山高(医 集 (共立出版) 療科学社) ・MR・超音波・眼底 基礎知識図解ノート(金原出版) ・ 図解診療放射線技術実践ガイド 第一線で必ず役 立つ知識・実践のすべて 遠藤啓吾 他(文光堂) 準備学修の内容 配布する医用画像技術学実習書を用いて、当日行う実習内容の確認を行う。さらには教科書や参考書を用 いて学修し、実習に対する理解を深めておく。 その他履修上の注意事項 実習テーマごとに担当教員が作成した実験書を配布する。必要に応じて、他の講義で使用する教科書や参 考図書も持参すること。 - 128 - 回数 担当教員名 授業内容 1 全 員 CT撮影法とCT画像の特徴 2 全 員 X線CTの線量測定 3 全 員 X線CT画像のノイズ測定 4 全 員 胸郭単純X線撮影法 5 全 員 脊椎単純X線撮影法 6 全 員 骨盤部単純X線撮影法 7 全 員 超音波検査装置の性能評価:各種プローブの距離分解能および方位分解能の測定 8 全 員 頸部超音波検査:頸部超音波検査の手技ならびに甲状腺の計測 9 全 員 血管超音波検査:頸動脈走査ならびに解剖の把握、カラードプラ法と表示 10 全 員 頭部MRI撮像法 ・ スクリーニング、脳梗塞、脳出血を目的とした頭部検査の流れ 11 全 員 MRIにおける撮像パラメーターとコントラストおよび雑音の関係 12 全 員 MR画像のコントラストと雑音の評価 13 全 員 マルチ周波数処理 14 全 員 ダイナミックレンジ圧縮処理 15 全 員 空間周波数処理を用いたX線画像のグリッドによる縞目の除去 ※1回は2コマ続きです。 - 129 - 科目名 担当責任者 医用画像技術学実習Ⅲ 本田 城二、肥合 康弘、西村 圭弘、 川村 慎二、松山 江里、青山 良介、 亀澤 秀美、椎葉 拓郎、河窪 正照 Practice in Medical Imaging TechnologyⅢ 標準履修年次 3年・前期 必修選択別 単位数 必修 授業の概要 (ねらい) 1単位 本科目では、医用画像機器学、医用工学、医用画像技術学および医用画像検査学で学習した内容につい て実習を通して理解を深めることで、診療放射線技師の業務に必要な知識や技術を習得する。また、実験・ 実習を通じて、診療放射線技師に必要な各検査装置を用いた撮影法と患者接遇能力を身につける。学生同 士が複数の小グループでの共同実験を通じて実験計画の立案や、実験結果について議論をすることで、専 門分野への積極的な興味と実践能力を身に着け、チーム医療の実践に必要な、医療従事者間のコミュニ ケーション能力も養う。ここで行う実習は、客観的臨床能力試験(OSCE: objected structured clinical examination)を含む。臨床実習では、病院で診療放射線技師がどのように患者さんと接し、どのように医療機 器を扱い、医用画像を提供しているかを学ぶこととなる。本実習では3年次に実施される臨床実習を円滑に推 進するための手助けとなるので、積極的に実習に取り組み、自ら考えて問題を解決する能力を培うことを期待 する。 授業の到達目標 ・各種画像検査装置の原理を理解し、性能評価、画質評価および保守管理技術について説明できる。 ・各種画像検査の流れと診療放射線技師の役割について説明できる。 ・各種画像検査装置で撮影される医用画像の解剖と各種疾病の検査目的を説明できる。 ・造影剤の基本的な知識と副作用、禁忌について説明できる。 ・ファントムを用いた基本的な撮影・撮像・画像評価法を理解し、実施できる。 ・画像評価に関する基本的な知識、各種画像処理法の特徴について説明できる。 ・乳房撮影装置の精度計測・評価ができる。 ・乳房撮影の基本撮影法を習得する。 成績評価の方法および基準 ・すべてのテーマの実験・実習に参加し、レポート提出する事が単位認定の最低基準となる。 ・提出レポートの内容を100%とし60%以上を合格とする。(GP基準で1.0以上が合格となる。) ※レポートについては、新たに配布するルーブリックによって評価します。 教科書 ・ 読影の基礎(共立出版) 参考書 ・ 図解診療放射線技術実践ガイド 第一線で必ず役 立つ知識・実践のすべて 遠藤啓吾 他(文光堂) ・マンモグラフィ技術編 編著:石栗一男(医療科学 社) ・乳房撮影制度管理マニュアル (日本放射線技術学 会) 準備学修の内容 配布する医用画像技術学実習書を用いて、当日行う実習内容の確認を行う。さらには教科書や参考書を用 いて学修し、実習に対する理解を深めておく。 その他履修上の注意事項 実習テーマごとに担当教員が作成した実験書を配布する。必要に応じて、他の講義で使用する教科書や参 考図書も持参すること。 - 130 - 回数 担当教員名 授業内容 1 全 員 CT装置のスライス厚測定 2 全 員 CT装置の空間分解能測定 3 全 員 CT装置のコントラスト分解能測定 4 全 員 胃X線透視造影検査法(トレーニングファントムによる造影剤移動方法および二重造影像) 5 全 員 X線用造影剤の特性(X線管管電圧とバリウムの吸収端) 6 全 員 透視装置の画像特性(CCD素子、NDフィルタ、像ひずみ、残像特性) 7 全 員 脊髄MRI撮像法(椎間板ヘルニアのスクリーニング、脂肪抑制法) 8 全 員 MRIにおけるスライス厚と雑音の関係 9 全 員 MR画像のスライス厚と雑音の評価 10 全 員 乳房X線装置の基本動作ならびに標準撮影法の習得 11 全 員 乳房X線装置の品質管理・評価法の習得 12 全 員 ファントム画像評価ならびに解析法の習得 13 全 員 ウィンドウィング、閾値処理、ヒストグラム平坦化などの階調処理 14 全 員 平滑化処理、エッジ検出処理、鮮鋭化処理などの空間フィルタ処理 15 全 員 ハイパスフィルタ、ローパスフィルタなどの空間周波数フィルタ処理 ※1回は2コマ続きです。 - 131 - 科目名 担当責任者 放射線管理学実習 川村 慎二、荒川 弘之、亀澤 秀美、 椎葉 拓郎、河窪 正照 Practice in Radiation Control 標準履修年次 3年・前期 必修選択別 単位数 必修 授業の概要 (ねらい) 1単位 放射線の利用は人類の繁栄に大きく寄与する一方、扱い方を誤ると人に害するものとなる危険性がありま す。放射線の利用を有用なものとするには、放射線や放射性物質に対する正しい知識と正しい扱い方を身に 付ける必要があります。特に放射線医療においては、患者に対して放射線を照射する為、この知識は診療放 射線技師として必須のものです。放射線管理学実習を通してこれらの実践的な力をつけます。 授業の到達目標 ・ サーベイメーターの種類と特性の違いを説明でき、取扱うことができる。 ・デジタル式個人線量計とガラス線量計の違いを説明できる。 ・非密封RIの取り扱いを説明できる。非密封RIで汚染した場合の検査方法及び除染の方法を説明できる。 ・GM計数管の特性を説明できる。 ・サーベイメーター及びX線発生装置を用いて、第1、第2半価層、実効エネルギーを測定できる。 ・作業放射線マップ・漏洩線量マップの作成ができる。 ・モンテカルロ法を説明できる。 ・放射性物質の購入手続き・放射性廃棄物処理手続き・放射性発生装置の購入手続きについて説明できる。 成績評価の方法および基準 ・すべてのテーマの実験・実習に参加し、レポート提出する事が単位認定の最低基準となる。 ・提出レポートの内容を 100%とし 60%以上を合格とする。(GP 基準で 1.0 以上が合格となる。) ※レポートについては、新たに配布するルーブリックによって評価します。 教科書 参考書 『放射線技術学シリーズ 放射線安全管理学』鈴木昇 一,西谷源展著(オーム社) 『放射線管理技術』増田康治著(南山堂) 各回の実習テーマごとに、担当教員が作成した実験 『図解診療放射線技術実線ガイド』遠藤 啓吾著(文光 堂) 書を配布する。 『放射線概論―第1種放射線試験受験用テキスト』柴 田徳思 (通商産業研究社) 『アイソトープ手帳』日本アイソトープ協会 準備学修の内容 その他履修上の注意事項 X線発生装置や表示付認証機器を利用するテーマでは、必ず個人線量計を着用すること。 - 152 - 回数 担当教員名 授業内容 1 全 員 サーベイメーターの取り扱い方法 表面汚染検査 2 全 員 サーベイメーターによる外部放射線防護の逆2乗則の確認 サーベイメーターの方向依存性の測定 3 全 員 サーベイメーターによる、鉛・アルミ・アクリルに対するγ線の減弱係数、半価層の測定 4 全 員 デジタル式個人線量計とガラス線量計での被ばく線量の違い 5 全 員 非密封RI取り扱い(コールドラン) スミア法による除染検査の方法(コールドラン) 6 全 員 GM計数管のプラトー曲線の観測 GM計数管により、β線源の最大エネルギーを求める 7 全 員 GM計数管を用いて、β線源の統計的変動の観測 2線源法による分解時間の測定 8 全 員 サーベイメーター・X線発生装置を用いた第1、第2半価層の測定、及び実効エネルギーの測 定 9 全 員 作業放射線マップの作成、漏洩線量測定 10 全 員 基礎物理の計算1:非密封線源、放射化学実験を例にして 11 全 員 基礎物理の計算2:下限数量の計算 12 全 員 サイコロを用いたモンテカルロ法の基礎 13 全 員 エクセルによるモンテカルロ計算の基礎、ランダムウォーク 14 全 員 放射性物質購入・放射性廃棄物処理手続き 15 全 員 放射線発生装置購入・破棄手続き(遮蔽計算含む) ※1回は2コマ続きです。 - 153 - 科目名 担当責任者 臨床実習Ⅰ 本田 城二、蓮尾 金博、東田 善治、桂川 茂彦、 肥合 康弘、川村 慎二、西村 圭弘、 徳森 謙二、松山 江里 Clinical Practice Ⅰ 標準履修年次 3年・後期 必修選択別 単位数 必修 授業の概要 (ねらい) 6単位 講義や実習で得た知識や技術を臨床現場において実践することで総合的な診療放射線技術を修得する。加えて、患者 とのかかわりを通して、医療人としての自覚と責任を培い、保健・医療・福祉分野における診療放射線技師に必要な知識・ 分析力等を養うとともに、他職種とのコミュニケーション能力及び患者との対人関係能力の基礎を築き上げることを目的とす る。 また、この臨床実習は、「医用画像技術学」及び「医用画像検査学」分野の診断領域実習科目として設定している。この ため、これらの分野に関係する講義や実習で得た知識や技術を臨床実習指導者の下でさらに深めるとともに、新しい臨床 知識、や研究に取り組める能力を身につけることを目標とする。 授業の到達目標 臨床実習において検査に関わる下記項目及び画像解剖、コミュニケーション能力などを学科指定実習施設の臨床実習 指導者のもとで全般的に見学・実習を行うことにより、実践を通して各分野の知識を評価でき、技術を実践できる。 1.一般撮影検査 (胸部・腹部・整形外科領域・乳房・耳鼻科領域・ポータブルなど) 2. 造影検査 (循環器系・消化器系・泌尿器系・IVRなど) 3. CT検査・MRI検査 (患者対応・検査技術・画像処理・性能評価・装置の操作法など) 4. 超音波検査・骨塩定量検査・ 無散瞳眼底検査 5.患者対応・ポジショニング・精度管理などが実践できる。 6.X線撮影システム(CR・FPDなど)と画像関連機器の精度・保守管理などが評価できる。 7. 医用画像情報システムの取り扱い(画像処理・画像情報データの保存)などが説明できる。 8.放射線の安全管理 (個人被ばく線量の測定と低減・漏洩線量の測定)が評価できる。 成績評価の方法および基準 ① 臨床実習前 基本的な知識や技術・態度が一定のレベルに到達していることを保証するために、CBT(客観試験:知識評価)、OSCE (客観的臨床能力試験:技術と態度評価)を実施して評価を行う。 ・CBT (試験にて評価) 60% ・OSCE(ルーブリックにて評価)60% (本試験、追試験、再試験は大学規定で行われる。) *合格の水準を修めることが、臨床実習を行う必修条件である。 ②臨床実習後 A:臨床実習指導者評価(ルーブリックにて評価)50%(1.出席状況2.学生実習記録3.レポート4.実習内容5.実習態度) B:単位認定者評価 (ルーブリックにて評価)50%(1.出席状況2.学生実習記録3.レポート4.実習内容5.実習態度) *最終評価は単位認定者評価が行う。 教科書 参考書 ・図解診療放射線技術実践ガイド第3版(遠藤敬吾.文光堂) ・新図説単純X線撮影法 (小川敬尋.金原出版) 解剖トレーニングノート第5版(竹内修二 医学教育出版社) ・改訂新版 放射線機器学(Ⅰ) (青柳 泰司.コロナ社) ・MRI完全解説 第2版(荒木力.秀潤社) ・CT撮影技術学改訂2版(日本放射線技術学会.オーム社) ・関連講義教科書を利用 ・新超音波医学第1巻(日本超音波医学会.医学書院) ・グレイ解剖学2版(Richard L.エルゼビア ジャパン) 準備学修の内容 臨床実習は、1名~数名のグループに分かれ、実習先の各部署をローテーションしながら実習を行なう。また、科目は臨 床実習Ⅰ、臨床実習Ⅱとあわせて実施される。(臨床実習Ⅰ:診断領域「7週間程度」、臨床実習Ⅱ:放射線治療及核医学 検査領域「5週間程度」)。実習中はメモ、実習記録を常に持参し、予習、復習に努めること。予習として、臨床実習マニュアル を熟読し実習内容を把握して、講義で学習した事項の知識を確認すること。復習として、実習内容を記録し知識を整理し て、参考書等を利用し理解を高めること。 各施設の指導者の指示に従い、実習記録および報告書の作成は実習施設の就業時間外に各自が毎日行い、翌日に各 施設の実習指導者に提出するものとする。実習終了後は、実習先提出物を大学に提出し、実績として評価される。 その他履修上の注意事項 ・無断で遅刻、欠席しないこと。 (事態が発生したら実習先及び学校に遅延なく報告すること。) ・実習期間中に1日程度の登校日を設定する。(ガラスバッチ、出席表、実習記録簿を持参すること。) ・実習中は医療スタッフ、患者に不安・不快・不信の念を与えるような服装、態度や言動は厳に慎み。また、社会人及び医 療従事者の一員として、自覚し責任ある行動を行うこと。(白衣、名札、ガラスバッチを必ず着用のこと。) ・施設により、臨床実習Ⅰ・Ⅱの順番や内容を変更する場合がある。また、学生によって、臨床実習Ⅰと臨床実習Ⅱを別々 の施設で実施する場合がある。 - 154 - 授業内容 ○実習期間と単位の算定 ・7週(6単位)-1週間:(5日間 7.5時間/日) *学科全教員担当し臨床実習前にCBT・OSCEを行い合格に到達している学生は、 以下各項目について、患者対応マナー、検査の役割、検査法、画像処理、機器管理 など病院各部署をローテーションして見学、実習を行う。 1.一般撮影検査 (胸部・腹部・整形外科領域・耳鼻科領域・ポータブルなど) 2. 造影検査 (循環器系・消化器系・泌尿器系・IVRなど) 3.CT検査 (患者対応・検査技術・画像処理・性能評価・装置の操作法など) 4.MRI検査 (患者対応・検査技術・画像処理・性能評価・装置の操作法・安全対策など) 5.乳房撮影検査(患者対応・ポジショニング・精度管理など) 6.X線撮影システム(CR・FPDなど)と画像関連機器の精度・保守管理 7.骨塩定量検査・ 無散瞳眼底検査 8.超音波検査 9.医用画像情報システムの取り扱い(画像処理・画像情報データの保存) 10. 放射線の安全管理 (個人被ばく線量の測定と低減・漏洩線量の測定) 11.感染予防・ 医療事故対策 12.患者接遇・コミュニケーション 13.その他、関係部署及び外来、病棟、関連施設の見学 - 155 - 科目名 担当責任者 臨床実習Ⅱ 本田 城二、蓮尾 金博、東田 善治、桂川 茂彦、 肥合 康弘、川村 慎二、西村 圭弘、 徳森 謙二、松山 江里 Clinical Practice Ⅱ 標準履修年次 3年・後期 必修選択別 単位数 必修 授業の概要 (ねらい) 4単位 講義や実習で得た知識や技術を臨床現場において実践することで総合的な診療放射線技術を修得する。加えて、患 者とのかかわりを通して、医療人としての自覚と責任を培い、保健・医療・福祉分野における診療放射線技師に必要な知 識・分析力等を養うとともに、他職種とのコミュニケーション能力及び患者との対人関係能力の基礎を築き上げることを目 的とする。 また、この臨床実習は、「放射線治療技術学」および「核医学検査学」分野の臨床実習科目として設定している。このた め、これらの分野に関係する講義や実習で得た知識や技術を臨床実習指導者の下でさらに深めるとともに、新しい臨床 知識、や研究に取り組める能力を身につけることを目標とする。 授業の到達目標 臨床実習において検査に関わる下記項目及び放射性物質取り扱い・品質管理・手技・廃棄・コミュニケーションなどを学 科指定実習施設の臨床実習指導者のもとで全般的に見学・実習を行うことにより、実践を通して各分野の知識を評価で き、技術を実践できる。 ・放射線治療技術学 1.放射線治療計画 (照射領域の決定・線量分布の計算・照射野の決定)が実践できる。 2.放射線治療実技 (固定具や補助具の準備・照射手技・患者誘導)が実践できる。 3.三次元放射線治療(3D-CRT, IMRT, cyber-knife)が評価できる。 4.密封小線源治療が説明できる。 ・核医学検査学 1. 放射性医薬品の取り扱い (使用の届出・標識化合物の調整など)が実践できる。 2.SPECT・PET検査 (脳神経系・循環器系・骨腫瘍炎症系・その他)が実践できる。 3. 放射性廃棄物の処理が説明できる。 4. 放射線の安全管理 (個人被ばく線量の測定と軽減・漏洩線量の測定)が評価できる。 成績評価の方法および基準 ① 臨床実習前 基本的な知識や技術・態度が一定のレベルに到達していることを保証するために、CBT(客観試験:知識評価)、OSCE (客観的臨床能力試験:技術と態度評価)を実施して評価を行う。 ・CBT (試験にて評価) 60% ・OSCE(ルーブリックにて評価)60% (本試験、追試験、再試験は大学規定で行われる。) *合格の水準を修めることが、臨床実習を行う必修条件である。 ②臨床実習後 A:臨床実習指導者評価(ルーブリックにて評価)50% (1.出席状況2.学生実習記録3.レポート4.実習内容5.実習態度) B:単位認定者評価 (ルーブリックにて評価)50% (1.出席状況2.学生実習記録3.レポート4.実習内容5.実習態度) *最終評価は単位認定者評価が行う。 教科書 参考書 生理学トレーニングノート(竹内修二 医学教育出版社) ・関連講義教科書を利用 ・図解診療放射線技術実践ガイド(高橋正治.文光堂) ・核医学ノート(木下文雄.金原出版) ・核医学イメージング(日本エム・イー学会編.コロナ社) ・外部放射線治療における吸収線量の標準測定法 標準計測法12(日本医学物理学会.通商産業研究社) ・放射線治療計画ガイドライン2012年版(日本放射線腫瘍学 会) ・新版放射線機器学(Ⅱ)(三枝健二.コロナ社) 準備学修の内容 臨床実習は、1名~数名のグループに分かれ、実習先の各部署をローテーションしながら実習を行なう。また、科目は臨 床実習Ⅰ、臨床実習Ⅱとあわせて実施される。(臨床実習Ⅰ:診断領域「7週間程度」、臨床実習Ⅱ:放射線治療及核医学 検査領域「5週間程度」)。実習中はメモ、実習記録を常に持参し、予習、復習に努めること。予習として、臨床実習マニュア ルを熟読し実習内容を把握して、講義で学習した事項の知識を確認すること。復習として、実習内容を記録し知識を整理 して、参考書等を利用し理解を高めること。 各施設の指導者の指示に従い、実習記録および報告書の作成は実習施設の就業時間外に各自が毎日行い、翌日に各 施設の実習指導者に提出するものとする。実習終了後は、実習先提出物を大学に提出し、実績として評価される。 その他履修上の注意事項 ・無断で遅刻、欠席しないこと。 (事態が発生したら実習先及び学校に遅延なく報告すること。) ・実習期間中に1日程度の登校日を設定する。(ガラスバッチ、出席表、実習記録簿を持参すること。) ・実習中は医療スタッフ、患者に不安・不快・不信の念を与えるような服装、態度や言動は厳に慎み。また、社会人及び医 療従事者の一員として、自覚し責任ある行動を行うこと。(白衣、名札、ガラスバッチを必ず着用のこと。) ・施設により、臨床実習Ⅰ・Ⅱの順番や内容を変更する場合がある。また、学生によって、臨床実習Ⅰと臨床実習Ⅱを 別々の施設で実施する場合がある。 - 156 - 授業内容 ○実習期間と単位の算定 ・5週(4単位)-1週間:(5日間 7.5時間/日) *学科全教員担当し臨床実習前にCBT・OSCEを行い合格に到達している学生は、 以下各項目について、患者対応マナー、検査法、放射性物質取り扱い、品質管理、 廃棄、画像処理、など病院各部署をローテーションして見学、実習を行う。 放射線治療技術学 1.放射線治療計画 (照射領域の決定・線量分布の計算・照射野の決定) 2.治療計画CT 3.放射線治療実技 (固定具や補助具の準備・照射手技・患者誘導) 4.三次元放射線治療(3D-CRT, IMRT, cyber-knife)、画像誘導放射線治療(IGRT) 5.密封小線源治療 6.放射線治療の適応と治療方針 7.放射線治療の記録と装置の保守管理 8.リスクマネージメント 9.チーム医療、患者ケア 核医学検査学 1.放射性医薬品の取り扱い (使用の届出・標識化合物の調整など) 2.SPECT、保守管理 (脳神経系・循環器系・骨腫瘍炎症系・その他) 3.PET検査、保守管理 (脳神経系・循環器系・骨腫瘍炎症系・その他) 4.内用療法 5.放射性廃棄物の処理 6.画像データ処理の取り扱い 放射線治療技術学・核医学検査学 1.放射線の安全管理 (個人被ばく線量の測定と軽減・漏洩線量の測定) 2.医療事故対策 - 157 -
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