別紙3 名古屋市における連携施設の運用等に関するガイドライン (案) 1 策定の主旨 家 庭 的 保 育 事 業 者 等 ( 居 宅 訪 問 型 保 育 事 業 を 行 う 者 を 除 く 。)は 家 庭 的 保 育 事 業 等 の 設 備 及 び 運 営 に 関 す る 基 準 ( 平 成 26 年 厚 生 労 働 省 令 第 六 十 一 号 )( 以 下 「 省 令 」 という)第六条各号に定める連携施設を適切に確保しなければならない。特に、卒 園後の受皿に関する支援については、保護者の安心、事業の安定性の確保につなが ることから、名古屋市においては家庭的保育事業者等だけでなく、就学前までの児 童 の 受 け 入 れ を 行 わ な い 認 可 保 育 所 ( 以 下 、「 乳 専 及 び 準 乳 専 保 育 所 」 と い う 。) に ついても、適切に連携施設を確保し、家庭的保育事業者等と連携先となる保育所、 幼稚園及び認定こども園(幼保連携型認定こども園以外の認定こども園は、認定を 受 け た 施 設 。)( 以 下 「 施 設 」 と い う 。) の 設 置 者 と が 円 滑 に 連 携 を 行 え る よ う 、 そ れ ぞれの連携内容で求められる基準等を定める もの。 2 連携施設の設定 連携施設の設定にあたっては、家庭的保育事業者等が連携を希望する 施設と調整 を 行 い 、連 携 内 容 を 確 保 す る こ と が 原 則 で あ る 。そ の た め 、家 庭 的 保 育 事 業 者 等 は 、 その施設の立地や近隣施設の配置状況等を勘案しながら調整を行っていく必要があ る。 (1)確保するべき連携内容 家庭的保育事業者等は、認可基準を満たすために省令第六条各号に定める『①保 育の内容に関する支援』 『②代替保育に関する支援』 『③卒園後の受皿に関する支援』 の 3 つの連携内容を確保すること。 た だ し 、保 育 所 型 事 業 所 内 保 育 事 業( 利 用 定 員 が 20 人 以 上 の 事 業 所 内 保 育 事 業 ) 及び乳専及び準乳専保育所においては『③卒園後の受皿に関する支援』の連携内容 を確保すること。 (2)連携施設 連携施設は認可を受けた施設であることが条件であり、①から③までの連携内容 は必ずしも 1 か所の連携施設で全ての連携内容を確保する必要はなく、複数の連携 施設で①から③までの連携内容を確保する形で認可基準を満たすことも可能とする。 この場合、①から③のいずれかの連携内容しか満たさない施設であっても、連携施 設として取り扱う。 (3)名古屋市の対応 連携内容を確保するために近隣施設の配置状況等を踏まえて、連携の実施に向け た調整を行ったにも関わらず、連携施設の設定が困難な場合は、家庭的保育事業者 等 か ら の 相 談 を 受 け 付 け 、近 隣 施 設 の 利 用 状 況 等 を 踏 ま え た 個 別 の 対 応 を 実 施 す る 。 3 連携内容の詳細 家 庭 的 保 育 事 業 者 等 が 確 保 す る べ き 連 携 内 容 に つ い て 、名 古 屋 市 に お け る 省 令( 平 成 26 年 厚 生 労 働 省 令 第 六 十 一 号 )第 六 条 各 号 に 定 め る 基 準 を 以 下 の よ う に 定 め る 。 これらの内容は、原則、家庭的保育事業者等と連携施設との間で、連携を行うこと で、その内容が保育に活かされるように実施する必要がある。 ① 保育の内容に関する支援 合 同 保 育 の 実 施( Ex:行 事 へ の 参 加 )な ど が 支 援 内 容 に 規 定 さ れ て い る こ と か ら 、 日常的に事業所と連携施設との間を往来することを踏まえ、連携施設を確保するこ とが望ましい。 <連携施設に求める必須内容> 事項 合同保育の実施 相談、助言 内容 ・集団保育を体験させるための機会の設定 ・家庭的保育事業者等に対する相談、助言その他の保育の (保育の後方支援) 内容に関する支援 <連携施設との距離の基準> 基準 区内又は隣接区内 ② 考え方 ・日常的に事業所と連携施設との間を往来することを踏ま え、可能な限り近いことが望ましい 代替保育に関する支援 代替保育を提供することができる体制が整っていることが条件であり、連携施設 から事業所へ職員が派遣されることや、連携施設での児童の受け入れを踏まえ、連 携施設を確保することが望ましい。 <連携施設に求める必須内容> 事項 内容 職員の病気、休暇等に ・保育者が病気、休暇等により保育が提供できない場合等 よる代替保育の提供 に連携施設において児童の受け入れ、又は職員の派遣 <連携施設との距離の基準> 基準 考え方 ・日常的な連携施設との往来を想定しないため、必ずしも 原則、市内 近隣で確保するものではないが、代替保育を提供するこ とを踏まえた範囲内であることが望ましい。 2 ③ 卒園後の受皿に関する支援 児童の卒園先を確保し保護者の安心につなげることが目的であり、これまでの卒 園先施設の実績等を勘案して連携施設を確保することが望ましい。 <連携施設に求める必須内容> 事項 優先利用枠の確保 優先利用枠を 確保する期間 内容 ・家庭的保育事業等を卒園する児童を優先的に受け入れる 利用枠数を定める(○人分の優先利用枠を確保する) ・原則、優先利用枠を設定した場合は、やむを得ない事情 がある場合を除き、容易な変更は行わないこと 選考基準の明記 (幼稚園及び 認定こども園の ・保護者に配布する選考基準等において、事業所からの卒 園児を優先的に利用させることを明記すること 1号認定子ども) <連携施設との距離の基準> 基準 考え方 ・極端に離れた設定は卒園後の受皿としては望ましくなく、 区内又は隣接区内 卒園先施設の実績等を勘案して確保することが望まし い。 ※ 連携内容を市外の施設で確保しようとする場合 連 携 施 設 の 設 定 に つ い て は 、原 則 名 古 屋 市 内 で 連 携 施 設 を 確 保 す る こ と と す る が 、 『 ① 保 育 の 内 容 に 関 す る 支 援 』『 ② 代 替 保 育 に 関 す る 支 援 』 に つ い て は 、連 携 を 希 望 する施設との調整ができた場合、市外の施設を連携施設とすることを認める。 た だ し 、『 ③ 卒 園 後 の 受 皿 に 関 す る 支 援 』 に つ い て は 、 原 則 認 め な い こ と と し 、 幼 稚園又は認定こども園(1 号認定子どもの利用定員分のみ)であり、かつ、その施 設と調整ができた場合、市外の施設を連携施設とすることを認める。 4 確保した連携内容の確認方法と名古屋市への報告 家庭的保育事業者等と連携施設は、①から③の全て又はいずれかの連携を行う場 合には、その家庭的保育事業者等と連携施設とで行う連携内容を明記した協定書を 作成し、締結すること。 その後、家庭的保育事業者等は、確認の変更届出書及び協定書(写)を名古屋市 に提出し、名古屋市は、提出された確認の変更届出書及び協定書(写)の内容が認 可基準を満たしているか確認を行う。 なお、認可基準を満たしていることが確認できなかった場合は 、認可基準を満た していないこととし、公定価格における減額調整を実施する。 3 5 優先利用枠の対象となる児童の決定方法 『③卒園後の受皿に関する支援』において連携施設での教育・保育を保護者が希 望し、優先利用枠を活用して利用する児童については、認定区分に応じてそれぞれ 以下のように決定する。 <優先利用枠の対象となる児童の決定方法> 卒園後の認定区分 決定方法 卒園後、2 号認定を受けて ・区 役 所 が 点 数 制 に 基 づ き 利 用 調 整 を 行 い 、利 用 が 決 定 保育を希望する場合 卒園後、1 号認定を受けて 教育を希望する場合 卒園後、認定を受けずに 教育を希望する場合 される。 ・幼 稚 園( 施 設 型 給 付 )及 び 認 定 こ ど も 園 が 定 め る 選 考 基準に基づき決定される。 ・幼 稚 園( 私 学 助 成 )が 定 め る 選 考 基 準 に 基 づ き 決 定 さ れる。 ※優先利用枠の児童については、通常の利用調整と同様に応諾義務が課されるもの とするが、障がい児等特別な配慮が必要な児童であって、連携施設で受け入れが可 能ならば対応する。対応が出来なければ通常の利用調整で決定を行う。 4
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