PowerPoint プレゼンテーション

2016年6月16日
最 近 の 長 野 県 経 済 の 動 向
( 月 例 調 査 )
☆
2016年3月、4月の経済データを基に、長野県内の景況を把握したものです。
1.概
要 : 回復に向けた動きに弱さがみられる
2.生
産 : 持ち直しの動きみられるも一部で弱さ残る
3.個人消費 : 大型小売店売上高は2カ月ぶりに前年水準を上回る
4.公共投資 : 公共工事保証請負額は2カ月ぶりに前年水準を下回る
5.住宅投資 : 新設住宅着工戸数は3カ月連続で前年水準を上回る
6.雇
用 : 有効求人倍率は3カ月ぶりに上昇
照会先
一般財団法人 長野経済研究所 調査部
担当 粂井、寺嶋
電話 026-224-0501
長野県経済の動向( 16年3月、4月のデータから)
回復に向けた動きに弱さがみられる
概
1.全国景気
要
このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている
2.長野県内景気
回復に向けた動きに弱さがみられる
3.3月の生産動向
持ち直しの動きみられるも一部で弱さ残る
4.4月の個人消費
大型小売店売上高は2カ月ぶりに前年水準を上回る
5.4月の公共投資
公共工事保証請負額は2カ月ぶりに前年水準を下回る
6.4月の住宅投資
新設住宅着工戸数は3カ月連続で前年水準を上回る
7.4月の雇用情勢
有効求人倍率は3カ月ぶりに上昇
8.今後については、為替相場や原油価格のほか、米国経済や中国経済など海外情勢についても
注視していく必要がある
景気動向指数
NDI(一致指数)の推移
NCI(一致指数)の推移
(2010年=100)
100
120
90
110
105.7
80
70
100
65.0
60
50
90
NCI
40
一致3カ月後方移動平均
80
一致7カ月後方移動平均
30
20
70
10
60
08年
0
09年
10年
11年
12年
13年
14年
(資料)当研究所「長野県景気動向指数」
注1.NCIは長野県内の景気変動の大きさやテンポ(量感)を示す
注2.シャドー部分は長野県の景気後退期を示す
15年
16年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
(資料)当研究所「長野県景気動向指数」
注1.NDIは長野県内の景気の波及度合いを示す
注2.シャドー部分は長野県の景気後退期を示す
・3月のNCI(一致指数)は、105.7と前月に比べ△0.4ポイント低下した。基調判断のもとになる3カ月後方移動平
均は同+0.6ポイントと3カ月連続で上昇した。7カ月後方移動平均は同+0.2ポイントと2カ月連続で上昇した。
・NDI(一致指数)は65.0%と3カ月連続で50%を上回った。
①
生産動向
持ち直しの動きみられるも一部で弱さ残る
・3月の鉱工業生産指数は、原指数が前年同月比+2.7%、季節調整済指数は前月比+6.6%となった。
・原指数は13カ月ぶりに前年水準を上回り、季節調整済指数も2カ月ぶりに前月を上回った。生産は持ち直し
の動きがみられるも、一部で弱さが残る業種もある。
・主要業種別では、 土木建設機械や機械工具など「はん用・生産用・業務用機械」のほか「輸送機械」、「その
他(食料品等)」が前年を上回った。一方、「電子部品・デバイス」や「電気機械」などは前年を下回った。
鉱工業生産指数の業種別寄与度
(原指数、前年同月比)
はん用・生産用・業務用機械
電気機械
輸送機械
鉱工業計
(%)
10
電子部品・デバイス
情報通信機械
その他(食料品等)
全国鉱工業計
5
(長野県)
2.7
(全国)
0.2
0
▲5
▲ 10
15/3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
16/1
2
3 (年/月)
(資料)経済産業省、長野県企画振興部情報政策課「鉱工業指数」
鉱工業生産指数の推移
(季節調整済指数)
(2010年=100)
105
前月比(右目盛)
長野県(左目盛)
全国(左目盛)
100
95
90
85
80
75
70
65
15/3
4
5
6
7
8
9
(資料)経済産業省、長野県企画振興部情報政策課「鉱工業指数」
10
11
12
16/1
2
24
22
20
(全国)
18
96.7
16
(長野県)
14
92.112
(前月比、%)
10
8
6.6
6
4
2
0
▲2
▲4
▲6
▲8
3
(年/月)
②
個人消費
大型小売店売上高は2カ月ぶりに前年水準を上回る
・4月の大型小売店売上高は、前年同月比+0.1%(売場面積調整前)となり、2カ月ぶりに前年水準を上回っ
た。このうち百貨店は同△0.2%となった。衣料品の売り上げは前年をやや下回ったものの、食料品は催事効
果もあり堅調だった。スーパーは同+0.1%となった。気温が高めだったこともあり、飲料などの売り上げが伸
びたほか、総菜が堅調だった。
・4月の乗用車販売は、前年同月比△6.6%となり、8カ月連続で前年を下回った。軽自動車(同△11.3%)は、
完成車メーカーの燃費不正問題により、一部車種で販売を停止した影響もあって引き続き前年を下回った。
普通車(同△0.2%)、小型車(同△6.6%)も前年を下回った。
(%)
大型小売店売上高の業態別寄与度 (前年同月比)
12
10
8
大型小売店売上高
6
スーパー
4
2
0.1
0
▲2
▲4
百貨店
▲6
▲8
▲ 10
15/4
5
6
7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
(年/月)
(資料) 当研究所「長野県内大型小売店売上高の動向」
乗用車販売台数の推移 (前年同月比)
(%)
40
30
20
10
▲ 0.2 (普通車)
0
▲ 6.6 (乗用車合計)
▲ 6.6 (小型車)
▲ 11.3 (軽自動車)
▲ 10
▲ 20
▲ 30
▲ 40
15/4
5
6
7
8
9
10
11
12 16/1
(資料) 長野運輸支局「長野県における新車新規登録台数:乗用車」
(普通車:3ナンバー車、小型車・軽自動車:5ナンバー車)
2
3
4
(年/月)
③
建設投資
新設住宅着工戸数が3カ月連続で前年水準を上回る
・ 4月の公共工事保証請負額は168億2,800万円で、前年同月比△20.0%と2カ月ぶりに前年水準を下回っ
た。発注者別にみると、国(同+53.7%)は増加したが、独立行政法人等(同△70.3%)、県(同△5.1%)、
市町村(同△23.3%)、その他(同△5.4%)が減少したため、全体としては前年水準を下回った。
・ 4月の新設住宅着工戸数は1,033戸で、前年同月比+11.2%と3カ月連続で前年水準を上回った。利用関
係別にみると、持家(同△1.1%)は減少したが、貸家(同+38.8%)、分譲(同+30.8%)が増加したため、全
体としては前年水準を上回った。
公共工事保証請負額の発注者別寄与度(前年同月比)
(%)
60
40
国
県
市町村
独立行政法人等
地方公社
その他
全国伸び率
県内合計伸び率
20
(全国)
10.6
0
(県内)
▲ 20
▲ 20.0
▲ 40
▲ 60
15/4
5
6
7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
(年/月)
(資料)東日本建設業保証株式会社長野支店「保証取扱高」
東日本建設業保証株式会社「公共工事前払金保証統計」
新設住宅着工戸数の利用関係別寄与度(前年同月比)
(%)
40
持家
貸家
給与
分譲
全国伸び率
県内合計伸び率
30
20
(県内)
11.2
10
(全国)
9.0
0
▲ 10
▲ 20
▲ 30
15/4
5
6
7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
(年/月)
(資料)長野県建設部建築住宅課、国土交通省
(注)給与:社宅、公務員住宅など
④
雇
用
有効求人倍率は3カ月ぶりに上昇
・4月の有効求人倍率は前月比+0.08ポイントの1.39倍となり、3カ月ぶりに上昇した。
・新規求人数(全数)は前年同月比+4.1%となり、37カ月連続で前年を上回った。このうち常用は同+0.6%、
パートは同+7.0%となった。産業別では、建設業(同△8.4%)、宿泊業・飲食サービス業(同△7.8%)などは
前年を下回ったものの、医療・福祉(同+9.0%)、卸売業・小売業(同+8.6%)、その他サービス業(同+
21.5%)などが前年を上回った。
・新規求職者数(全数)は、前年同月比△10.6%となり、2カ月連続で前年を下回った。
・常用労働者数は前年同月比+0.5%となり、6カ月連続で前年を上回った。所定外労働時間は同△5.9%と15
カ月連続で前年を下回り、名目賃金は同△0.5%と2カ月ぶりに前年を下回った。
有効求人倍率と新規求人数・求職者数の推移
(パートタイム含む)
(前年同月比、%)
40
(倍)
1.39
1.40
30
1.30
有効求人倍率
(季調値、右目盛)
20
1.20
新規求人数
(左目盛)
10
1.10
4.1
0
1.00
0.90
▲ 10
新規求職者数
(左目盛)
▲ 10.6
0.80
▲ 20
15/4
5
6
7
(資料)長野労働局職業安定部「最近の雇用情
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
(年/月)
⑤
県内地域別・都道府県別有効求人倍率
有効求人倍率が22カ月連続で全国を上回る
・4月の地域別有効求人倍率(全数)は、北信が前年同月比+0.07ポイント、東信が同+0.16ポイント、中信が同
+0.19ポイント、南信が同+0.18ポイントとなり、30カ月連続で4地域全てで前年を上回った。
・職業安定所別有効求人倍率(全数)は、長野が1.48倍と最も高く、次いで松本が1.34倍となった。
・長野県の有効求人倍率は22カ月連続で全国を上回り、全国順位は前月から2つ上げ15位となった。
長野県職業安定所別有効求人倍率(実数値)(16年4月)
地 域
北 信(1.29)
東 信(1.25)
中 信(1.27)
南 信(1.26)
(前年同月比0.07)
(前年同月比0.16)
(前年同月比0.19)
(前年同月比0.18)
職業安定所
長野
篠ノ井
飯山
須坂
上田
佐久
松本
木曽福島
大町
飯田
伊那
諏訪
全 数
1.48
1.17
1.01
1.10
1.21
1.29
1.34
1.17
0.83
1.26
1.27
1.24
前年同月比
(ポイント)
0.07
0.02
0.10
0.12
0.17
0.14
0.25
0.17
▲ 0.24
0.18
0.23
0.13
うち常用
1.18
1.14
0.96
1.00
0.96
1.26
1.12
1.09
0.89
1.22
1.07
1.18
前年同月比
(ポイント)
0.01
0.02
0.14
0.09
0.12
0.17
0.19
0.01
▲ 0.33
0.20
0.15
0.09
(資料)長野労働局職業安定部「最近の雇用情勢」
(注)1.新規学卒を除きパートタイムを含む実数値
2.地域名の右欄は地域別有効求人倍率(全数)
全国と長野県の近隣県の有効求人倍率(季節調整値)比較
(倍)
2.1
東京都(2.02)
2.0
1.9
1.8
岐阜県(1.77)
1.7
愛知県(1.61)
1.6
群馬県(1.43)
1.5
三重県(1.39)
三重県
1.4
長野県(1.39)
長野県
群馬県
静岡県(1.36)
1.3
全国 (1.34)
1.2
栃木県(1.19)
新潟県(1.29)
新潟県
静岡県
全国
1.1
山梨県(1.12)
1.0
0.9
15/4
5
6
7
8
9
10
(資料)厚生労働省「職業安定業務統計(都道府県別有効求人倍率の推移)」
(注)1.新規学卒を除きパートタイムを含む
2.長野県の近隣県と経済規模、産業構造が類似している県
11
12
16/1
2
3
4
(年/月)
⑥