お便り

校長あいさつ
鯉のぼり
ともに泳ぎし
友のいて(小林
凜)
1学期がはじまり、おかげさまで1か月が過ぎました。その間、入学式や授業参観・
家庭訪問、そして PTA の会議や行事等にいろいろとご協力をいただきまして、たいへ
んお世話になりました。改めまして厚くお礼申し上げます。
さて冒頭の俳句は、少し時期を逃してはいますが、どうしても紹介したくて掲載しま
した。すでに先週の PTA 実行委員会でお伝えしたのですが、五月の青空と新緑を背景
に泳ぐ複数の鯉のぼりを詠んでいるのに、読み手に少しの違和感が生じるのはなぜなの
だろうかと思ったからです。
作者の小林さんによる解説には、次のように書かれていました。
「ぼくは学校ではいつも一人だったので、そんな風景が少し羨ましく・・・。でもぼ
くには、ぼくをいつも支えてくれる家族がいます。家族と一緒に元気に泳いで行こうと
思います。」と。俳句そのもの以上に、いろいろなことを想像させる解説です。 これら
を書いたのは有名な俳人で、本名・西村麟太郎さんという中学生です。
友だちの大切さも家族の大切さも、こんなにも鮮烈に伝わってくることに驚くととも
に、ことばで表現できるかどうかは別にして、雲井の子どもたちも、同じような思いを
抱いて暮らしているのだろうなあと思いを巡らしました。
5月は、新学年の疲れが出てくるとともに、押さえていた思いが体調などに表れやす
い時期でもあります。それは、子どもに限りません。
どうか、思いやりややさしさを、近しい人同士で発揮しあっていただいて、不安定な
時期を乗り切っていただければと思います。
校長 山中 孝悦