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平成28年度名古屋市子どものまち事業業務委託仕様書
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委託事業名
名古屋市子どものまち事業業務委託
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事業の概要
子どものまちは、「なごや子ども条例」に掲げられている子どもの社会参画の推進を
目的とした事業であり、企画段階から子どもたちが主体的に参加することにより疑似
的な「まち」を形成し、市役所をはじめとした公共機関や店舗等、
「まち」の運営も子
どもたち自身が行い、参加する子どもたちが「まち」の中で働くことの対価を得て「ま
ち」で遊び、楽しむことなどにより、社会の一員として自立し、社会参画につながる
機会を提供し、創造する力や主体性及び社会性を育むものである。
さらに事業を実施することで「子どものまち」を広く周知し、子どもの社会参画に対
する市民の理解度向上や新たな担い手、協力者の発掘を図る。
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委託期間
契約日から平成 29 年 3 月 31 日まで
本仕様書に定める内容を適正に履行しない等、受託者として不適当であると判断し
た場合、本市は本契約を契約期間に関わらず解除することがある。また受託者に損害
賠償を請求することがある。
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業務内容
受託者は、次に記載する本事業の各項目を子どもの自主性の育成、子どもの社会
性の涵養、子どもの参画に対する市民の理解度向上や新たな担い手、協力者の発掘
など、子どものまち事業の趣旨に沿った内容で実施し、効果的かつ安全に事業を運
営すること。
また本事業の各項目において保護者は見学のみとし、事業の趣旨や進め方について
保護者の理解を得るため、適切な方法で保護者に対する説明や情報発信を行うこと。
(1)事前準備
① 子ども実行委員の募集
・子どものまち本番に向けて、まちの基本的なルールづくりや仕組みづくりを行
う子ども実行委員の募集を行う。
・募集にさきがけ、対象となる子どもたちが広く参加できるよう広報用ちらしを
作成するとともにウェブサイト等の手法も用いて広報を行う。
・受託者は適切な方法で子ども実行委員の申込みを受け付け、集約すること。
・子ども実行委員の人数は 50 人程度とし、市内在住か在学の小学 5・6 年生、
中学生、高校生を対象とする。
・受託団体の決定前に 8 月広報なごや(予定)で子ども実行委員を募集する(50
名程度)。本市で受け付け決定した子ども実行委員が必要数に満たない場合に、上
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記のとおり実施すること。
② 子ども実行委員会の開催(子どものまちの企画・準備)
・上記実行委員を参集できる会場を市内で確保し、子ども実行委員会を開催すること。
・子ども実行委員会では、子どものまち本番に向け、どのようなまちにしたいか
アイディアを出し合い、まちのルールづくりやまちに必要な行政機関等の設置、
店舗や会社等の起業の企画、準備を行うものとする。
・事業効果を高めるため、参加者が原則として全ての実行委員会に参加できるよ
う、実施方法を工夫するとともにやむを得ず欠席した子ども実行委員への配慮を
行うこと。
・子ども実行委員会は、イベント本番までに最低8回開催すること。(日時につい
ては、本市と受託者で協議のうえ決定する。)
・イベント前日の準備については子ども実行委員会の1回と位置づけ実施すること。
・子ども実行委員会各回開催後、速やかに議事録を作成し本市に提出すること。
・子ども実行委員会に必要な消耗品等の購入は受託者が行うこと。
③ 大人スタッフの募集及び研修の実施
・子ども実行委員会及び子どものまち本番において、子どもたちのアイディアや
や意見を引き出すとともに、まちづくりのサポートを担う大人スタッフを募集
する。
・受託者は適切な方法で大人スタッフの申込みを受付け、集約すること。
・大人スタッフを対象として、子どものまちの趣旨や仕組み、子どもの社会参画
に対する理解を深めるための研修を行う。
・大人スタッフは子どものサポートを行うのに十分な人数を確保すること。
(2)子どものまちの開催
事前準備において企画した内容をもとに 1 日あたり 600 人程度(予定)の小中学生
及び高校生を対象に子どものまちを実施する。
① 開催日
平成 28 年 12 月 24 日(土)、25 日(日) ※準備は開催日前日に実施
② 開催場所
日本ガイシフォーラム レセプションホール(南区東又兵ヱ町 5 丁目 1 番地の 16)
※会場の確保は本市が行う。
※控室等として第1・2和室利用可
③ 一般参加者の募集
・小中学生及び高校生を対象として募集を行う。
・募集にさきがけ、広報用ちらしを作成するとともにウェブサイト等の手法も用
いて広報を行う。広報は市と連携しながら行う。
・受託者は適切な方法で参加者からの申込受付を行い、集約すること。
・参加者から入場料等は徴収しないこと。
④ 子どものまちの実施方法
・子どもが主体となって、まちが運営できるよう事業を実施すること。
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実施にあたっては子ども実行委員が中心となって運営できるよう工夫するとと
もに当日のみの参加者も主体的に参加できるよう配慮すること。
・障害のある子どもも主体的に参加できるよう努めること。
・子どもが主体となる催しとなることから、安全かつ円滑に運営できるよう工夫
すること。
・参加者及び大人スタッフ等の運営スタッフとの調整はすべて受託者が行うこと。
(3)子どものまちの開催に付随する業務
・開催に必要な消耗品、音響や机等の設備の準備、設置
・来場者の整理、誘導及び受付
・記録写真の撮影及び参加人数の把握
・事故に備えた保険の加入
・開催に伴う経費の支払い
・会場管理者との連絡調整
・開催に伴い必要となる消防署や保健所等公的機関への届出
(4)振返り
・対象者は原則として子ども実行委員及び大人スタッフとする。
・振返りは、事前準備及び子どものまち本番での体験を深め、対象者間での共有
を図ることを目的とする。
・事業の成果分析のため対象者に対しアンケートを実施すること。
・日時および会場は、本市と協議すること。
(5)参加者の募集及び事業の周知
・ウェブサイトや紙媒体等を活用し、子ども実行委員、子どものまち当日の一般
参加者募集のための周知を広く行うとともに子ども実行委員会の様子等について
情報発信を行うこと。
・情報発信に際して、写真等を使用する場合は参加者および保護者に承諾を得る
とともに、個人情報の保護について関係法令を順守し適切に対応すること。
・参加者の募集にあたっては、市と連携して幅広く周知すること。
・受託者は適切な方法で参加者からの申込受付を行い、集約すること。
(6)企業との協賛
・名古屋市認定の子育て支援企業をはじめとした企業に対し、子どものまち事業
の周知を行うとともに協賛を募ること。
(7)子どものまち事業の報告書作成及び提出
・報告書として、別添資料「子どものまちなごや☆子ども City2015 報告書」を
参考に事前準備、子どものまち本番及び振返りそれぞれにつき実施状況をカラー
写真付きで記載したものを冊子とし、協賛企業等関係団体へ配付するとともに、
本市に 100 部納品すること。また CD-ROM 等により電子データで提出すること。
・報告書には、子ども実行委員会及び大人スタッフに行ったアンケート結果を記
載し、事業成果の分析を行うこと。
(8)台風等不測の事態への対応
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・台風、暴風雨、交通の途絶等不測の事態が発生した場合の事業の中止基準を市
と連携しながら定めるとともにスタッフ、子ども実行委員及び一般参加者への連
絡体制を整備すること。
(9)その他
・事業実施にあたり、市担当者と適宜打合せを実施すること。
・事業の進捗状況について、市担当者に適宜報告すること。
5 再委託
(1)本事業の受託者は、第三者に対して本事業を包括的に委託し、又は請け負わせ
ることはできない。ただし、委託することが本事業の遂行上合理的と認められる場
合で本市が認める業務については、業務の一部を第三者に委託し、又は請け負わせ
ることができる。
(2)本事業の受託者は、上記( 1 )により第三者に委託する場合は、委託先について
適切な監督指導を行うものとし、委託先の責に帰すべき事由により生じた損害又
は増加費用は、すべて本事業の受託者の責に帰すべき事由により生じた損害又は
増加費用とみなし、本事業の受託者の責任において負担しなければならない。
6 損害賠償
(1)受託者及び業務従事者が故意または過失により、参加者、市、または第三者に
損害を加えた場合は、受託者はその損害を賠償しなければならない。
(2)委託業務の履行に際し、受託者が損害を受けた場合は、市の責に帰すべき場合
を除き、市は損害賠償の責を負わないものとする。
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契約解除
受託者が、業務の改善が必要な場合に、正当な理由なくこれを行わないときは、本
市は契約を解除することができる。
また、本市の指示にも関わらず受託者の業務が改善されず、本委託契約の目的を達
成することができない場合、本市は本契約を解除することができる。
8 経費
(1)受託者が業務を遂行するにあたり必要となる経費は、本市で準備する会場(ガ
イシフォーラム)の費用を含め、すべて契約金額に含まれるものとし、本市は契
約金額以外の費用を負担しない。
(2)委託料の支払い時期及び方法については本市と別途協議する。
9 各種報告書の提出
(1)事業計画書
事業提案に基づき、事業計画書を本市が指定する期日までに提出すること。
なお、事業計画の大幅な変更や、運営体制の変更など、事業運営にあたり重要な部
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分を変更する必要が生じた場合は、事前に本市に報告すること。
(2)事業報告書
事業終了後 15 日以内に事業報告書及び決算報告書を提出すること。
(3)精算書
概算払いにより、事業開始前に委託料の支払いを行った場合、事業終了後 15 日以内
に精算書を提出すること。
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個人情報の取扱いの徹底等
本事業の受託業務を行うにあたっては、名古屋市あんしん条例(平成16年名古屋市
市条例第41号)、名古屋市個人情報保護条例(平成17年名古屋市条例第26号)その
他関係法令を順守するとともに、本市情報取扱注意項目に規定した受託業務に関する
情報(以下「取得情報」という。)を適切に取り扱うこと。
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苦情処理
市民等からの要望や苦情に適切に対応するため、その手順や体制等を整備し、迅速な
な対応を図るように努めること。
12 妨害又は不当要求に対する届出義務
(1)受託者は、契約の履行に当たって、暴力団又は暴力団員等から妨害(不法な行為
等で、業務履行の障害となるものをいう。)又は不当要求(金銭の給付等一定の行
為を請求する権利若しくは正当な利益がないにもかかわらずこれを要求し、又は
その要求の方法、態様若しくは程度が社会的に正当なものと認められないものを
いう。)を受けた場合は、市へ報告し、警察へ被害届を提出しなければならない。
(2)受託者が( 1 )に規定する妨害又は不当要求を受けたにもかかわらず、前項の報告
又は被害届の提出を行わなかった場合は、契約の相手方としない措置を講じるこ
とがある。
13 障害者差別解消に関する特記事項
(1)受託者は、本件業務を履行するに当たり、障害を理由とする差別の解消の推進に
関する法律(平成 25 年法律第 65 号。以下「法」という。)及び愛知県障害者差別解
消推進条例(平成 27 年愛知県条例第 56 号)に定めるもののほか、障害を理由とす
る差別の解消の推進に関する名古屋市職員対応要領(平成 28 年 1 月策定。以下「対
応要領」という。)に準じて、不当な差別的取扱いの禁止、合理的配慮の提供その他
障害者に対する適切な対応を行うものとする。
(2)
(1)に規定する適切な対応を行うに当たっては、対応要領にて示されている障害
種別の特性について十分に留意するものとする。
(3)その他、受託者は本件業務を履行するに当たり、本件業務に係る対応指針(法第
11 条の規定により主務大臣が定める指針をいう。)に則り、障害者に対して適切な
対応を行うよう努めなければならない。
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その他
この仕様書及び後に作成する契約書に定めのない事項、履行上の疑義については、名
古屋市契約規則及び名古屋市会計規則その他関係法令の規定によるほか名古屋市と受託
者の協議により定めるものとする。
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