平成 28 年度 香美市応急期機能配置計画策定委託業務 仕 様 書 平成 28 年 5 月 香美市 防災対策課 -1- 第1条 適用範囲 本仕様書は、 本市が実施する香美市応急期機能配置計画策定委託業務 (以下、 「本業務」という。 ) に適用する。 第2条 疑義等 本仕様書に記載のない事項及び本業務の遂行にあたり疑義が生じた場合には、本市と受託者の 協議により定めるものとする。 第3条 個人情報の保護について 別記個人情報取扱特記事項を遵守すること。 第4条 打合せ 打合せは、着手時、中間3回、成果納入時の計5回を基本とするが、業務の遂行上、本市もし くは受託者が必要と判断した場合は、随時、実施するものとする。ただし、変更設計の対象とは しない。 第5条 本業務の内容等 1 作業スケジュール 当該委託業務期間は、契約日から平成 29 年3月 21 日(火)までとする。 2 業務目的 大規模地震発生時には、避難所、応急救助機関の活動拠点、医療救護所、物資の集積拠点、 応急活動資機材等の集積場所、遺体安置・検案所、災害廃棄物の仮置場、応急仮設住宅用地 等の応急期に必要となる機能が多数発生する。 本業務では、本市における応急対策や復旧・復興対策を円滑に進めるために、発災後の時 間経過に応じた各機関の活動に必要な機能の配置や用地・施設の配置を行い、利用競合の調 整などを行った施設の配置計画を作成することを目的とする。 3 業務対象範囲 本業務は、高知県香美市を対象範囲とする。 4 業務内容 (1)業務計画 業務目的及び本仕様書の趣旨を十分に把握した上で、業務全般に係る計画を立てるもの とする。 (2)データの収集・整理 アからエに記載する事項について、データ収集・整理を実施する。 ア 想定される法律・計画等 災害対策基本法、同法施行令、同法施行規則、南海トラフ地震に係る地震防災対策の 推進に関する特別措置法、防災基本計画、高知県地域防災計画、香美市地域防災計画、 「東南海・南海地震応急対策活動要領」に基づく具体的な活動に係る計画、応急仮設 住宅供給計画(その1) 、高知県災害廃棄物処理計画(ver.1)、高知県広域火葬計画、 高知県災害時医療救護計画、高知県道路啓開計画、その他作成に必要な資料一式 イ 市内の公共用地・施設情報(市有地、県有地、国有地等)の把握 以下の内容について、貸与資料をもとに把握し、 【○】記載の情報を一覧表に取りま とめるとともに、「南海トラフ地震応急期機能配置計画作成手順書」(以下、「手順書」 -2- という。 )を参考とし、GIS データ整備を行う。なお、不足分については、香美市及び県 に確認すること。 【把握が必要な情報】 ■施設名称 【○】 ■所在地(住所) 【○】 ■位置情報(緯度・経度) 【○】 ■面積(施設延べ床面積、空き地面積) 【○】 ■施設平面図 ■耐震性の有無【○】 ■S56.5.31 以前に建築確認を得て建築された建物 ■耐震診断を実施し、改修の必要なしとされたもの → 耐震性あり ■耐震診断を実施し、改修の必要ありとされたもの ■改修実施済 → 耐震性あり ■改修未実施 → 耐震性なし ■耐震診断未実施 → 耐震性不明 ■S56.5.31 以降に建築確認を得て建築された建物 → 耐震性あり ■管理者及び所有者、通常時連絡先及び緊急時連絡先 【○】 ■避難所指定の有無 【○】 ■平常時の利用形態 【○】 ■駐車場能力 【○】 ■通信手段(電話、その他) 【○】 ■雨風がしのげる施設の有無(施設面積)【○】 ■土砂災害等危険地域との関係(土石流、急傾斜、地すべり)【○】 ■給水施設の有無【○】 ■非常用電源の有無【○】 ■施設・用地へのアクセス【○】 ウ 民有地の把握 本市が、協定等により利用を想定している施設・用地についても、イ記載の内容を整 理する。 また、市内の民間所有の農地等について、面積、浸水の有無を把握し、整理する。 なお、実地測量は実施せず、土地利用調整総合支援ネットワークシステム(国土交通 省、通称LUCKY)で、 「農用地区域」に分類されるエリア面積を抽出・計測するもの とする。 エ 現地確認 本市は中山間部であり、土砂災害の恐れのある区域が広がっているため、上記ア、イ で把握された施設・用地について現地を確認し、ハザードマップ等で示される位置と の差異がないことを確認する。箇所は 50 箇所程度とするが、その増減については打合 せにおいて協議する。 (3)検討会開催の運営補助 本市の各課室を集め、応急期機能配置計画策定の協議を行う検討会を実施するため、そ の会議の会場設営、受付、資料作成及び運営補助、議事録作成を行う。 検討会は、3回程度を想定するものとする。 -3- (4)機能別施設・用地の必要量の算出 「平成 24 年度高知県南海トラフ地震被害想定調査報告書」より、ア記載の被害想定を 前提とし、本市のイ記載の機能毎の必要数量を算定し、取りまとめる。 ア 検討対象ケース 本市における L2の最大被害パターン及びL1の最大被害パターンの2つ イ 各機能の必要数量 (ア) 安置所・検案所必要面積 (イ) 避難所数及び必要面積 (ウ) 医療救護所数及び必要面積 (エ) 災害廃棄物仮置場必要面積 (オ) 応急仮設住宅必要数 (カ) 活動拠点必要面積(応急救助機関) (キ) 物資集積拠点適地及び必要面積 (ク) 仮埋葬候補地必要面積 (ケ) ライフライン機関の復旧ベースキャンプ及び資機材置き場 (5)各機能の利用調整、競合整理 (2)で収集した用地・施設データに、各機能の基準及び(4)で算出した必要数量を 当てはめ、各施設、用地において利用競合が発生するものについて、手順書をもとに、 利用調整を実施する。 なお、施設毎の利用計画策定期間は、発災から6ヶ月までとする。当該機関の時間の区 切りは、第1フェーズ(発災6時間後)、第2フェーズ(3日後)、第3フェーズ(2週 間後) 、第4フェーズ(4週間後)までを区切りとし、その他は、3ヶ月までは、週単位、 3ヶ月から6ヶ月までは、月単位とする。 (例) 第3フェーズ 第4フェーズ 第1フェーズ 第2フェーズ 6h 2d 3d 4d 5d 6d 7d 8d 9d 10d 11d 12d 13d 14d 3w 4w 5w 6w 7w 8w 9w 10w 11w 12w 4m 5m 6m (6)香美市応急期機能配置計画の作成 アからウの内容を香美市応急期機能配置計画として取りまとめること(取りまとめ様式 は、手順書参照)。 ア 位置図 本市の地図に各施設・用地の位置及び機能を落とし込んだもの(主要道路図(国道、 県道、市道)を重ね合わせたもの) なお、L1版、L2版のそれぞれ、第1フェーズから第4フェーズまでの計8枚作成す ること。 イ 各施設一覧 施設の一覧表及び施設毎の時系列調整表 ウ 各施設の状況カルテ 施設毎の平面図、施設情報(想定震度、周辺状況図、施設配置図、施設毎の施設用途 等の前述の施設情報の把握に必要なデータ)を記載した個表 -4- (7)指定避難所の台帳作成 本市の指定避難所を対象に、貸与資料及び現地確認((2)エを含む)により避難所の 状況等を調査し、(2)イのうちの必要な情報と併せて避難所台帳として取りまとめる。 ア 避難所台帳の整理項目 避難所名、住所、電話番号、管理者(鍵保有者)、面積、収容人数、災害リスク、備 蓄品、位置図、現況写真、平面図等 (8)報告書作成 上述までの検討結果について、業務報告書として取りまとめる。 5 成果品 (1)成果品は下記記載のとおりとする。なお、成果品は、A4判を基本とするが、図面等は A3判とし、カラー印刷とすること。 ア 香美市応急期機能配置計画(簡易製本) 20 部 イ 業務報告書 2部 ウ 電子ファイル一式(CD-R) 2枚 (2)成果品の納品については、香美市防災対策課に納品すること。 6 電子データの仕様 (1)Microsoft 社 Windows 上で表示可能なものとする。 (2)ファイル形式は、Microsoft Office 2003 を基本とする。 (3) (2)による成果物に加え、 「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。 (4)また、本業務において、収集及び解析した地図などは Adobe Illustrator ファイルと して納品するものとする。 -5-
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